2011年6月29日水曜日

Fokkun Jaiwak Pochakuchak!

約一週間の首都研修が終わって南太平洋のイラクと悪名高いチュークに到着した。ほんとに国内外問わず、大洋州全体でチュークは名前が知れています。ホテルは快適でネットも出来ますが、一歩外に出ると別世界です。

首都のポナペでもブタがいたり、野良犬やら野良(?)鶏やらがうじゃうじゃいたり、たいがいやなーと思っていたのですが、ここチュークに来たらなんかポナペが大都会やったような気がしてきました。
















ちなみにポナペには映画館も、カラオケをするところもクラブも、レストランにバーまで、一応なんでもあります。短い滞在中に安全対策会議(?)に隊員総会、大使館訪問に、外務省といった公式イベントをこなしつつも、それらを一通りめぐってきた感想としては全部クオリティーは低いですが必要充分でした。お酒も飲めるし。タクシーもあるし。なによりドミがあるから隊員同士で集まれる場所があるし。写真はアンツ環礁のサンゴと浜辺で見つけたヤシガニ(調理前&調理後)。














































一方チューク。道路状況(ちなみにこれでも比較的整備されている場所)、雨が降るとぐっちゃぐっちゃにぬかるむようですが今日は晴れていたので砂埃が冗談のように俟っていました。
















なんだかもの悲しい海。遠くに見える錆び付いた塊は旧日本海軍の船だとか。
















戦争関係のものはいっぱいあるみたい。































自分が所属する小学校の姉妹校にあたる高校(奥に見える協会みたいな建物)先輩隊員がボランティアで入っている。
















若干の時差ぼけで死ぬほど眠い。
さっき彼女にSkype越しに言われて思い出したんですが、今日(6月28日)はオトンの命日だったらしい。オトンが死んで以来初めて命日を忘れていました。まあさすがにこんだけ環境が変わってどたばたしてたらしゃあないかー、なんてね。そんな日が自分の節目なんてなかなか巡り合わせじゃない。さっそく明日には職場に挨拶に行って、ホームステイ開始だって。正直若干気分は落ち込み気味ですが、先輩隊員からなかなかお気に入りの現地語を習ったのでこんな時こそ叫びましょう。

Fokkun Jaiwak Pochakuchak! フォックン・ジャイワク・ポチャクチャック!
(チューク語で「元気ビンビンだぜ!」)

まあ、明日からがんばりますよ。

Nepong annim! ネポガ・ニム
(チューク語で「おやすみなさい」)

2011年6月21日火曜日

もののけの森。

 屋久島に着いたら大雨で、時間的にも体力的にもコンディション的にも縄文杉は無理そうやったから短めの登山コースの白谷雲水峡を目指した。

楽勝だと聞いていたのに足場が悪く、なかなかの本気登山。目指すはもののけ姫の世界観のモデルにしたという苔むす森とその先にあるという太鼓岩。

おっ!

おっ!おっ!






































なかなかの冒険心をくすぐる山道をひたすら歩くこと約2時間。
苔むす森に到着。

苔むす森(もののけ姫の舞台)

















それにしても山を抜けて太鼓岩に到着した時は気持ちよかった。その瞬間だけ雨も奇跡的にあがりびゅんびゅん吹き荒れる風。高所恐怖症やから正直オシッコちびりそうやったけど最高に綺麗な眺めである。

太鼓岩にて




















途中彼女のはいていた靴の底がぽろり。たまたま持っていたビニールテープで縛って応急処置して下山。
残念な靴底

強引に解決

































雨のおかげでしっとりした山はほんとにシシ神が出てきそう。なんて思っていたら帰り道、ほんまにシシ神と遭遇した。

シシ神さま


















そればかりか、車に乗って帰ろうとしたら、そこらじゅうで猩々たちが
「人間喰う、人間喰って人間の力もらう。」
とわめいていました。

猩々を発見!



















人間おいてけ

















人間喰う
人間喰って人間の力もらう


































昔は日本ってどこもかしこもこんなんやったんかなぁ。なんちゃって。


寝坊してしまいギリギリ滑り込みで乗船し、鹿児島県の港に帰りついたと思ったら帰りの新幹線のチケットを紛失していたのは内緒。チケットを探してポケットをひっくり返したらポケットからホテルのルームキーが出てきたのは超内緒。船長、船員、スタッフ、総動員での大捜索の末、チケットが見つかった場所はまさかのゴミ箱の中というイリュージョン。これは間違いなくプリンセスもののけならぬプリンセス天功の仕業ですね。ちなみにルームキーは宅急便で早急に送らせていただきました。


旅の最後に彼女からもらった千羽鶴。いや、正確には731羽鶴。無事を祈って一日一羽で二年間で730羽。うるう年やから1羽足して731羽を一人でせっせと折ったらしい。
さらに、どうやって集めたんかさっぱり分からんが色んな人からのコメントを寄せ集めたメッセージカードをもらった。幼馴染やら、大学の友達やら、院の同期やら、ネコの肉球拓やら、お世話になった居酒屋のオーナーやら、はたまた彼女のお母さんまで書いてくれていた。全く気付かんかったなぁ。

731羽鶴とメッセージカード

















Thaaaaaaaaank yoooooooooou!

恥の多い生涯を送って来ました。
心配かけてばかりの、迷惑をかけてばかりの生活をしてきました。
そんでまた今から心配をかける2年が始まりますが、無事に行って帰ってきたいと思います。
フライトは今日の15:50分。
“一応”さみしい旅が始まります。

シュパッパ・チュ・ヘゲニ!(チューク語でSee you!)