2012年6月20日水曜日

オカンが来なかったぞー。

昨日は関空からグアムのフライトが結局なくなってしまったために本来ならば今日チュークインするはずだったオカンが来ませんでした。

とりあえず24日の日曜日の深夜便にかえてもらえたそうです。滞在日数的には変わらないので滞在中の予定も全部横にずらすだけで対応できたのでまあまあ上出来でしょう。

ホームステイ先も問題発生でぐっちゃぐっちゃ。配属先も崩壊気味。
あと数ヶ月ならまだしも、あと一年もあるってのはつらいなー。

ここまで充実せぬ活動をしているのもなかなかレアなんじゃないでしょうか。

任地とはうまいこといっているけど。
活動はうまいこといかない。

問題の所在はある程度明らかなんだけど。
打開策は何も思い浮かばないんだなぁ。

静かに落ち着ける場所が欲しい。
じっくり考える時間が欲しい。
ただ、それだけ。

第五十一週目。(カリキュラム作り)

この○週目シリーズの存在を完全に忘れていました。

まあ長らく広域関係が忙しく、活動らしい活動はしていなかったのですが、実はこっそり仕事っぽいこともやっているのでご紹介。
最近はめっきり学校には行っていませんが、前々からゆうてたカリキュラム作りの仕事をしています。まあ日本でいうとこの教務部の仕事みたいなもんかな。

年間行事表とにらめっこしながら、月ごとの授業数を数えて、単元ごとに授業時数を割り振っていきます。これって私の仕事?!みたいな疑問は常に心の中にありますが、まあ誰もしないからしかたないのです。

授業時数の割り振りをある程度したら今度は一個一個の単元を具体化していきます。

ポイントは余裕をもった計画をすること。この島の住人は日本のようにかっちりとした時間で生きていないので、あんまりがちがちで計画を立てると間違いなく計画倒れをします。あくまで、カウンターパートが来年以降は自分で運営していけるレベルのカリキュラム、年間指導計画作り。

配属先ではサマースクールという夏期補習みたいなのが一応実施されているのですが、先生が全然来ないので実質学校崩壊しています。ちなみに、私は今回カリキュラム作るのに集中するためにサマーのメンバーからは外れています。先生が来てないとの話を聞いて、「学校に行こうか?」と聞いたところ、カウンターパート兼副校長が今来てもどうしようもないから来る必要はないとのこと。

校長はグアムに行ってしまってるし、サマーの目的も正直はっきりしないし。
なんなんだ、うちの配属先は…。

まあ溺れかけかけてる別のものを救おうとして自分が溺れたら意味がないしなー。
ここはいったんスルーして自分がいますべきことに集中いたします。

2012年6月19日火曜日

オカンが来るぞー。(約一年経過)


ほぼ、一年が経ちました。このブログの帰国までのカウントダウンも残り366日。
近頃はカメラを構えることもめっきり減ってしまいました。今では日常的に見える虹にも綺麗な夕焼けにもそんなに興奮することもなくなりました。慣れっていうのは恐ろしいです。

去年の今日(19日)はというと、屋久島からの帰りだったのです。
最後の日本国内旅行。地球の原風景、屋久島。

ほんで、6月21日に日本を離れ、グアムで一泊し任国ミクロネシア連邦の首都であるポンペイ州についたのが22日。隊員総会やらなんやらとドタバタと忙しい首都滞在を終え、任地であるここチューク州についたのは28日だった訳です。
(ここらへんのことは去年の6月の記事を参照)

時は流れまして今年の今日ですが日本からオカンが友達を引き連れてチュークに来ます。正確には今日の関空発の便でグアム空港泊の明日の朝にチューク入り。

どこの国にいっても関西弁でごり押し、コミュニケーションを図るオカン。
たまに、ちょろっと覚えた外国語(その国の挨拶程度)を使ったとおもったらすんごいミスをするオカン。

チュークに来ても大丈夫かいな…なんて心配をしていたら、それ依然の問題が発生しました。

日本にまさかの台風直撃とな。
さすが嵐を呼ぶオカン。6月の台風が本土に上陸するのは8年ぶりだそうです。

とりあえずUNITEDさんはフライト時間を遅らせることで対応してくれるそうで、なんとか明日の到着は大丈夫そうですが、前途多難ですね。

学校も夏休み。特に仕事もないので、オカンの案内がてらこの一週間は観光地としてのチュークを堪能したいと思います。


余談ですが、チュークってもしかしたらJICAボランティアの派遣先の中で最も日本から近い場所の一つじゃないかという話が隊員間の会話の中でこの前でてきました。

中国にもちょろっとは派遣されてるみたいだけど海岸部の都会じゃなくて、おそらく山間部だろうし。このグアムから1時間半、時差は1時間というこの場所はかなり近いと言えます。同じ国のヤップ州はグアムから1時間程度やからそっちのがちょっと近いかもけど。まあなんせ数十年前は日本だったぐらいですからね。

ということで、次の旅行先はみなさんチューク州へどうぞ。
UNITEDさんが独占航路つくっちゃっているせいで、航空券はちょっとお値段が張ります(時期や出発地によって違いますが往復で7万〜12万程度)が、現地滞在費は比較的安いですよ。なかなかの秘境ゆえ、情報はインターネット等でもあまり見つからないと思いますがこの州で出来ることは盛りだくさん(村訪問から、学校訪問、登山、戦跡めぐり、離島泊、ダイビング…などなど)です。もし興味がある場合のご相談はいつでもどうぞ。

2012年6月17日日曜日

夕日と魚。

鼻がじゅるっじゅる。ノドはいがいが。そして咳が止まらぬのです。

最近釣りにはまっております。
こちら、私が人生初につり上げたお魚ちゃん。すぐに逃がしてあげましたが、後でママスにその話をしたら「どうして持ってかえってこなかったっ!」と鬼の形相で怒られました。くわばらくわばら。



綺麗な夕日を見ながら釣りをする。なかなか趣があっていいでしょう。


なーんにもすることがない時、釣り糸を垂らしてぼーっとするのはいいものですね。
買ってから一度もつかってなかった竿とリール。まさかの大活躍です。

趣味に生きる!なんて意気込む人も世の中いますけど、そんなん言う人に限って趣味を楽しむ余裕もなく仕事の合間になんとか作った時間で趣味らしきものをせっせと頑張っちゃってたりしてね。何かを極めることもいいけど、半端なときの方がおもしろかったりするんですよね。趣味なんて頑張ってするもんじゃないでしょ。

本なんかも一緒で、せっかく買った本がおもしろくなかったらその時は本棚にしまっちゃえばいいんですよ。ぱらぱらっとだけ読んでからね。
そしたら、ふとしたときにその本が気になって読みたくなる時がくるんです。

数年前に買った釣り竿が急に役に立つように、時期がきたらすんなりとそれが入ってくるもんです。

半端なことをいろいろやって、気づいたら南洋暮らし。
やりたくないことはしない。

我が生涯に一片の悔いなし。

2012年6月15日金曜日

広域研修inマーシャル諸島。

マーシャルはすごいところでした。ミクロネシア連邦ではどこをどう探してもみつからない美しい町並み。細長い環礁に出来ている街なので、ひたすら一本道の長い道路の右左に建物が並んでいるのですが、なんといっても道が綺麗。

到着するや否や、マーシャル隊の女の子に「道路が汚いので足が汚れますよ。気をつけてください。」なんて耳を疑うようなことを言われたのです。
見てください。この中央分離帯まであるこの美しい道路。奥に見えている綺麗な建物は外務省の建物だそうな。


足が汚れる道路ってのはこういうののことですよ。


道幅と水幅が同じ場所がそこら中にあったりする道路のことですよ。


なんてことを写真を見せながら言っていたら、「こんなところに生活している人がいるんですね…すいません」と、謝られました。

研修会場もなかなかスペシャルな場所です。首都のポンペイにもこんなのありませんよ。


「ビデオを流すときの音響は大丈夫でしょうか?」なんて事前に心配していた自分がアホみたいでした。日本の音響器材と変わらぬクオリティ。ミクロでは首都でも音響なんて器材とアンプをつなぐだけ(しかも配線が不安定)の簡単なものしかありません。


ミクロではリゾートホテルにすらないレベルのぴっかぴっかに綺麗なイス。


二日目にあった研究授業ではとりあえず教室掲示にびっくり。
下手な日本の学校よりすごいんじゃないでしょうか。私の配属先の教室の壁にはマリア様の写真のようなものは数枚貼ってあるだけで教室掲示の類は一切ありません。(金銭的な事情で)


授業のクオリティーも段違い。目当ても提示して、教具もしっかり作って。授業自体はごくごくありきたりなもので、ものすごい特別な工夫があるわけじゃないけど、逆にそれがすごい。普通の授業を普通にやっているというすごさ。


勝ち負けではかれるような問題じゃないと思うんですが、さすがにこれは全て負けています。

悔しいなぁ。どこにいっても「チュークは…」って言われないといけないこの悔しさ。
買い物をしているときに「どこからきたの?」「チュークからです」って言うだけで汚いものを見るような目で見られるんです。「JICAのボランティアでそこで生活してるんだけどね」なんて言ったら手のひらを返したようににこにこして「チューク人じゃなくて日本人なのね」なんて話しかけてくる店員にうんざり。
マーシャルで出会ったチューク人。ほとんどが「私はチューク人だ、君が小学校隊員としてチューク州に派遣されていると聞いてすごく嬉しいよ。でも、私はチューク人だとはここでは隠して生活しているんだ、だからそこは理解して(チューク語で話しかけないで)ほしい。」なんて言ってくるんだから涙がでちゃうよ。

ダイバーからすればちょっとしたリゾートであるチューク。
ジープ島なんかのおかげで最近では日本でもちょっと人気がでてきているチューク。
それも事実ですが。

大洋州の嫌われ者。
これがチュークの大洋州におけるイメージであることは否定できない事実です。

でも私のカウンターパートはそんなチュークの悪いイメージを感じさせないすばらしい先生です。そんな彼女の発言は会場に置いてひときわ輝いていました。


来年は、彼女と組んで幼稚部、1年、2年の指導にあたることが決まりました。
今回の広域研修は我々の今立っている位置をはっきりさせるという意味で、特にカウンターパートにはいい刺激になったようです。

遊ぶ時間は冗談かのように一切なかったマーシャル滞在でしたが見た感じ遊べるところもそんなになさそうだったので、中華も食べれたしホテルも綺麗だったしこのぐらいで充分だったような気もします。

個人的にはもう満足したので、マーシャルに来ることはないかなぁ。

広域研修に関わったみなさま。お疲れ様でした。
そして、どうもありがとうございました。