2012年6月15日金曜日

広域研修inマーシャル諸島。

マーシャルはすごいところでした。ミクロネシア連邦ではどこをどう探してもみつからない美しい町並み。細長い環礁に出来ている街なので、ひたすら一本道の長い道路の右左に建物が並んでいるのですが、なんといっても道が綺麗。

到着するや否や、マーシャル隊の女の子に「道路が汚いので足が汚れますよ。気をつけてください。」なんて耳を疑うようなことを言われたのです。
見てください。この中央分離帯まであるこの美しい道路。奥に見えている綺麗な建物は外務省の建物だそうな。


足が汚れる道路ってのはこういうののことですよ。


道幅と水幅が同じ場所がそこら中にあったりする道路のことですよ。


なんてことを写真を見せながら言っていたら、「こんなところに生活している人がいるんですね…すいません」と、謝られました。

研修会場もなかなかスペシャルな場所です。首都のポンペイにもこんなのありませんよ。


「ビデオを流すときの音響は大丈夫でしょうか?」なんて事前に心配していた自分がアホみたいでした。日本の音響器材と変わらぬクオリティ。ミクロでは首都でも音響なんて器材とアンプをつなぐだけ(しかも配線が不安定)の簡単なものしかありません。


ミクロではリゾートホテルにすらないレベルのぴっかぴっかに綺麗なイス。


二日目にあった研究授業ではとりあえず教室掲示にびっくり。
下手な日本の学校よりすごいんじゃないでしょうか。私の配属先の教室の壁にはマリア様の写真のようなものは数枚貼ってあるだけで教室掲示の類は一切ありません。(金銭的な事情で)


授業のクオリティーも段違い。目当ても提示して、教具もしっかり作って。授業自体はごくごくありきたりなもので、ものすごい特別な工夫があるわけじゃないけど、逆にそれがすごい。普通の授業を普通にやっているというすごさ。


勝ち負けではかれるような問題じゃないと思うんですが、さすがにこれは全て負けています。

悔しいなぁ。どこにいっても「チュークは…」って言われないといけないこの悔しさ。
買い物をしているときに「どこからきたの?」「チュークからです」って言うだけで汚いものを見るような目で見られるんです。「JICAのボランティアでそこで生活してるんだけどね」なんて言ったら手のひらを返したようににこにこして「チューク人じゃなくて日本人なのね」なんて話しかけてくる店員にうんざり。
マーシャルで出会ったチューク人。ほとんどが「私はチューク人だ、君が小学校隊員としてチューク州に派遣されていると聞いてすごく嬉しいよ。でも、私はチューク人だとはここでは隠して生活しているんだ、だからそこは理解して(チューク語で話しかけないで)ほしい。」なんて言ってくるんだから涙がでちゃうよ。

ダイバーからすればちょっとしたリゾートであるチューク。
ジープ島なんかのおかげで最近では日本でもちょっと人気がでてきているチューク。
それも事実ですが。

大洋州の嫌われ者。
これがチュークの大洋州におけるイメージであることは否定できない事実です。

でも私のカウンターパートはそんなチュークの悪いイメージを感じさせないすばらしい先生です。そんな彼女の発言は会場に置いてひときわ輝いていました。


来年は、彼女と組んで幼稚部、1年、2年の指導にあたることが決まりました。
今回の広域研修は我々の今立っている位置をはっきりさせるという意味で、特にカウンターパートにはいい刺激になったようです。

遊ぶ時間は冗談かのように一切なかったマーシャル滞在でしたが見た感じ遊べるところもそんなになさそうだったので、中華も食べれたしホテルも綺麗だったしこのぐらいで充分だったような気もします。

個人的にはもう満足したので、マーシャルに来ることはないかなぁ。

広域研修に関わったみなさま。お疲れ様でした。
そして、どうもありがとうございました。

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