2011年11月30日水曜日

今日の収穫。

「ハワイにもしいったら三ヶ月ぐらいは帰ってこられへんよ…。ほんとはママスは行かずに家に残ってたいんだけど、パパスがどうしてもママスも一緒に来て欲しいって言うの…。」

今日、病院に行ったらママスがゆうてはりました。二人は実にラブラブです。

「神様がパパスにまだ生きなさいってゆうているんやと思うねん。お祈りをしてたら突然今日の朝ハワイに行く話がきたし、そもそもそれも自分がたまたま仕事をしとったから保険が適用されてエアチケットがとれるんやし。よくよく考えたら仕事をもらえたのもお祈りをしとったお陰やし。全部が繋がっているのはやっぱり神様によるものやと思う。だから自分は今からもう一回復活することになってるんやと思うねん。」

なんでも気づいたら神様につながっちゃうキリスト教的な考えはやっぱり自分の中で腑に落ちないけど、それで本人が納得できてるならそれでええんやろなと思うようになりました。

パパスは一月いっぱいぐらいで帰ってくるってゆうてるんですけどママスは最低でも三ヶ月はかかるってゆうてましてどっちがほんまかは分からんですが、なんにせよ慣れてきた今頃になってホームステイ生活の大きな転機を迎えそうです。今のところ濃厚なプランは、ハワイに行っていたとなりのオバチャンがラスベガスであったマサオナカヤマさんの葬式に出席してそのまま居座っているのでそのオバチャンにチュークにいったん帰ってきてもらってオトウトスの面倒を見てもらうプランです。

ちなみに、一日だけ例外はあったものの毎日病院までお見舞いにいっていたら、患者さんに完全に病院に来たボランティアだと勘違いされていました。「いつからここで働いてるの?」って言われたから「パパスが入院してるから片道30分以上かけて歩いて毎日お見舞いに来ている親孝行息子です。」って冗談っぽく答えたら予想外にいたく感動されて、ヤシの実を見ず知らずのおじさんからもらいました。
35セントしかポケットに入ってなかったからスナックバーのおばちゃんに「ノドが乾いたんやけど、35セントしか持ってないから35セントにまけてよ!(ちなみに水は50セント)」ってゆうたら「なんや、あんた金ないんか?おばちゃんがおごったるわっ!もってけ!」って男前なことをしてもらいました。

今日の収穫:ヤシの実、水。

第二十二週目。(ハワイに移送?)

なんかどたばたしてて第○週目シリーズを忘れていました。早、二十二週目です。

パパスがハワイの病院に移送される可能性が濃厚になってきました。ただ、パパスは私とオトウトスのことが心配すぎてチュークを出るに出られないのだとか。

今日、早朝に病院から帰ってきたママスが「パパスが行くならママスもハワイに着いて行くことになるけどパパスもママスもコータイとオトウトスが心配で動くに動けないの…コータイは別にご飯も作れるしいいんやけど…オトウトスの方がどうしたらええかな…困った困った…」ってボヤッキーしてました。

別にオトウトスの分もメシつくるし、心配せず行って来たらええやん。あんまりぐずぐずしてたら治るのが余計に遅くなってさらに大変になるで。ってゆうたんですが、クリスマスバケーションの間は私はフィリピン…。その間だけママスの実家にオトウトスを預ける案もママスと考えたんですが、そうすると今度は家に誰もいなくなるのでそれはそれで心配なそうな。難儀ですなぁ…。

活動についてですが、新カウンターパート(四年生の先生)と少し話し合いまして次のクオーターで「日本式の九九」を使った研究授業をしてもらうことになりました。それについては全面的にサポートすると啖呵を切ってしまったので若干忙しくはなると思いますが乗り気になってくれたのでまあええかな。

とりあえず気持ちここにあらずですが、もう少しでクリスマスブレイク。最後の一踏ん張りをします。

今日の一枚
チューク人のツボにどんぴしゃ。我が郷土料理のそばめし。


オトウトスの為につくりました。キャベツとニンジンたっぷりです。

2011年11月29日火曜日

みつけた!

こんなちっこい島ですが探せばいろいろ見逃してるもんがあったりするんです。病院の近所の小さな店にまさかのこんなんがありました。


そう、ソフトクリームマシーン。どうせこの国によくある設備はあるものの動いてない、動かしてないパターンやろなと思いつつもダメ元で聞いてみると…。


久々の再会です。ソフトクリーム。(1ドル)


うんまー。

ちなみに今日は遂に青のルートを使って病院にいったのです。


行きも帰りも青のルート。帰り道にすれ違った女の子に「この道通って恐くないの?」って聞かれましたが、足下は少し悪かったですがそんなに危なくはありませんでした。まぁたまたま酔っぱらいに出会ってないだけかもしれませんが…。
そして、途中聞き覚えのある声がするなとおもったら山の上からうちの学校の仲のいいメンテナンスのお兄ちゃんが手を振っていました。「ちょっと休憩していけー。水やるからー。」というので階段を上っていくといい眺め。


どうやらここはモリ一族(明治期にチュークへと移住した日本人の一族です)の土地らしく、ものすごい古い家が半壊していました。ちなみに俗称でホワイトハウスと言うらしいです。


さらに、驚くことに奥には日本式の墓石までならんでいました。さすがに墓は写真を撮りませんでしたけどね。

すごいなー、って思って色々みてたら突然メンテナンススタッフの顔色が曇りました…。

「ほんまやったら、お前はこの家にステイする予定があってんで。JICAの人が来て、個室が必要って言われたからものすごい超特急で俺がお前の部屋を作ったのに。結局車が入られへんからってゆうて見にも来ずにうちはキャンセルされて、今のステイ先に決まってもたんや。だから俺はちょっと怒ってるねん。せめてちゃんと見に来て欲しかった…。もし、ここにステイしてたら俺がいろんなやつ紹介したったし、チューク語だってもっとバンバン教えたったのに…」

今のステイ先にすごく満足しているし幸せなんですけど、そんな話しを耳にすると少し悲しいですね…まぁそんだけ思ってくれる人がステイ先の家族以外にもいたんだって思うとそれはありがたいことだと受け止めるべきでしょう。どうりで彼は学校でいつも気に掛けてくれてると思ってたんです。ありがとうありがとう。今更ステイ先を変わることもできないし、そんな気もありませんが、もしここにステイしていたとしてもそれはそれで楽しいチューク生活を送っていたのでしょう。まぁ、ステイしなくても遊びにはこれるしね。


左がメンテナンスのお兄ちゃん。ちなみに右もうちの職員。

ちょっと最近歩きすぎで足がさすがに痛いです。チュークの道を歩くのは登山をずっとするような疲れがあります。日本帰ったら富士山の山頂にでも挑戦しよかな…。

2011年11月28日月曜日

謝罪の言葉も見つかりません。

昨日にアップした泥棒未遂の話(過去記事:泥棒未遂。)ですが完全にオトウトス(13才)の勘違いだったようです。心配をおかけした皆さま、本当に申し訳ありませんでした。謝罪の言葉も見つかりません。

昨夜にJICAの方に連絡を入れ、今朝は調整員さんから学校に校長宛の電話までかけていただき、副校長や同僚各位に相談、協力をお願いし、やっぱり警察に電話しなきゃでしょってところまで話はすすんでいたんです。警察に電話するのなら、やっぱり家族からになるやろ…ってことで、病院にパパスとママスの許可を取るため学校を早退しててくてくと歩いて病院までいったんですが…。病院に行って、警察がどうこう言うまえに事実確認のためにパパスとママスに「そういえば自分が一人で留守番してた土曜日の夜、うちの家に泥棒が入りかけたっていう話をたんだけどほんま?」ってさらりときいてみたんですね。そしたら完全に目が点になっていたんです。理由を聞かれたので、オトウトスが近所のオバチャンに言われたってゆうてたから…って言うと全くそんな話は知らないとのこと。そのオバチャンとうちのママスは今日の朝に顔を合わせているので本当の話なら知らない訳がありません。

そう、全てはオトウトスの勘違いだったのです。

近所のオバチャンが私の部屋の隣で近所の若いのと話していたのはほんま。ほんで、そのオバチャンが翌日、オトウトスに何か言ったのはほんま。そして、その何かをどこをどうしたらそうなったのか分かりませんがオトウトスが「若いのが数人集まってうちのドアを壊そうとしたのをオバチャンが止めた」と勘違いしたらしいです。

いや、ほんまあり得ない。あり得ないけどうちのオトウトスならありえます。いつも何かほわんと抜けてるスーパー天然ボーイですからね。何か言い訳は?ってきくと、「あのオバチャンはチューク語しかしゃべらへんしよく分からんかってんもん」ってゆうてましたがあなたもチューク人じゃないの!状況が状況やしもし分からんことがあったら何度か確認するでしょ。そもそもよくわからんのやったら確証のある情報のように流しただめでしょ。

パパスとママスからこってり絞られていたからまあ今回のことは水に流しましょう。今までもここまで激しいのはなかったものの色々あったけどね。オトウトスがらみのネタは事欠きません。

とりあえず、パパスとママスが声をそろえて、「頭痛の原因はいつもこの子!」っていいながらも、「今夜のオトウトスの世話を頼むよ、コータイ!」ってゆうてるあたりに息子への愛情が溢れていますな。なんだかんだでほっこりとした家族に「ベリィィィィィィソォォォォリィィィィ!」って言われると一瞬でまあええかって思えちゃうから不思議です。

それではご心配をおかけした方。
重ね重ね、ほんとうにすいませんでした。

明日には校長を始め、学校関係者に頭を下げてまわるツアーが待っています。

2011年11月27日日曜日

泥棒未遂。

つい先ほど知ったのですが、昨夜うちの家に泥棒未遂があったようです。ちなみにその時に私は一人でステイ先の家でくうくうと眠っていました。泥棒が入ろうとしたドアは私の眠っている頭のすぐ横で1メートルも離れていませんでした。


赤のバツ印が泥棒未遂現場、その横の棒人間が私が寝てる場所と向き。
ちなみに頭の横ぐらいに窓があります。

〝この家、今は誰もおらんからドアを壊そうぜ!〟っていう声を聞いた近所のおばちゃんがかけつけてくれたらしく、その瞬間に蜘蛛の子を散らすように声の主たちはどこかに逃げてしまったようです。おばちゃんの話しでは複数の若い男だったそうな。確かに言われてみれば昨日の深夜にそのおばちゃんの声を聞きました。まあそもそも本来なら私が一人で家にいるから一緒に泊まってやってくれってウチの家族からそのおばちゃんがお願いされてたはずなんですけどね。おばちゃんは「私はなまけもんやから家にかえるわ」ってゆうて昨夜は家にかえってもてたんです。

その前の晩は私はサラメンチューク高校に宿泊していたし、オトウトスとママスは病院でパパスの看病をしていたので我が家には誰もいなかったので昨夜の泥棒たちが前日に事前の下調べでチェックしに来ていたとしたらうちの家にだれもいないと勘違いしたのも無理はありません。だってうちの家はジェネレーターが壊れているので12時以降、発電所からの電力供給がストップすると真っ暗。さらにいつもなら台所にランプの火を灯すのですが、ランプのつけ方が分からなかったので昨夜は灯さずに寝ていたからね。

とりあえず今日は、そのおばちゃんの旦那さんがうちの家の番人として玄関の床の上で寝てくれているのですが、さっきから結構外でガンガン物音してるのにぐーすかとイビキをかいて熟睡しているので依然として心配です。

まあ、この国は悪さをしようにも顔を見られたらアウトなので完全犯罪が見込めるとき以外は基本無茶しないはずなので安全っちゃ安全なんですけどね。小さい島だからもし悪さをしてその時にだれかに目撃されてしまったらコミュニティーに存在できなくなってしまうのです。コミュニティーに存在できなくなる=死。大げさなようですが嘘ではなく本当の話。親と喧嘩した、親戚と仲違いしたといった理由で自殺者が多いのも結局自分のいる場所が簡単になくなってしまうから。日本だといくらでも逃げ場があるけど、人間同士のつながりが強いここにはどこにも逃げ場がありません。

恐くないかってゆうたら恐いですけど、そんなにじゃあ危険なのってゆうとそんなでもないことも頭では分かっています。でも、昨日自分のすぐ真横に泥棒がいたんだって具体的に考えちゃうとやっぱりちょっと恐いんだなぁ。

まぁ、うじうじゆうてもしゃあないから寝るけどね。おやすみー。

百聞は一見にしかず。

新ルート発見。といっても前々からあることは知っていたんですけどね。

これが私の住んでいるweno島。


生活圏を拡大していくつか目印をつけました。
グーグルマップさんありがとう。



白丸が自宅(メッチティウ村)
赤丸が病院(ナンタク村)
黄色丸が学校(トゥヌーク村)

まあいつもはてくてくとピンクの道(所要時間は約10分)を歩いて学校まで行き来するだけの生活なんですが、最近は病院まで行くことも多くなりました。
ちなみに家から病院までいくとなるとオレンジの道をぐるーーーっとまわって行くわけですね。(所要時間は約1時間)
そこで前々から気になっていた青の道を試してみようとおもったのです。学校帰りに病院まで行くとなるとピンク+オレンジをせっせと歩かないといけないのですが、もし青の道が利用可能になればこれはだいぶ楽になるでしょ。ただね、この青の道はものすごく評判が悪く、酔っぱらいがいっぱいいるだとかパチンコを持った若者がクギを飛ばしてくるだとかさんざん言われていたのです。だから朝はまずオレンジの道を通って病院まで行き、途中で空港近くに住んでいるもう一人の隊員と合流して二人で青の道を試してみることにしました。

病院でパパスのお見舞いをして、いざ出発。びくびくしながら歩いていたのですが評判なんてなんのその、道なりにはいい家ばかりが沢山たちならんでいました。まあそれもそのはず、病院のあるエリアの近くは政府系のオフィスが建ち並ぶ場所なので、国の偉いさんの家はそのへんに集まっているのです。

住人はひとなつっこく挨拶をしてくれるし、道も舗装はされていないものの思ったより全然悪くない。なにより湾の横を歩くので道が平らで起伏がない分疲れがそんなにたまりません。ええぞーええぞー。

まあ出てきた場所がより家に近かったのでどうやらいつのまにやら緑の道(所要時間は約20分)を選んでしまっていたみたいです。緑の道はあることすらしらんかったから完全に儲けもんですね。

なんにせよ新ルートを開拓しました。
今まで1時間かけていたお見舞いがなんと20分でいけるようになりました。
百聞は一見にしかず、案ずるより産むが易しですね。

次回こそは目的の青ルートを開拓したいと思います。

チュークの高級料理。


チュークの高級料理。肉抜き野菜炒め。

今朝書いたように「近所のオバチャンがご飯つくっといたから」ってゆうてくれてたんで台所にいってみてびっくり。たしかにご飯が作られていました。

白ご飯のみ…。

こんなこともあろうかと、キャベツと玉ねぎとニンジンを一昨日に買ってきていてよかったです。この国では野菜は超高級食材。めったに現地人は使いません。

ただ、キャベツ1玉300円ほど、玉ねぎ1玉150円ほど、ニンジンは細いのが数本入って100円ほどと別にそんなにばかみたいに高い訳じゃないんです。あくまで相対的に高い。というのも肉が安いんです。あほみたいにでかいサーロインステーキが500円もしないし、鶏肉なんてふくろにぱんぱんにつまってるのがこれまた500円ほど、ブタもまた然り。日本やと2000円は軽くするような肉が500円弱で売ってて、野菜の値段は日本と同じぐらいと思ってもらえたら相対的に野菜が高く感じるでしょ。だから同じぐらいの金をだすなら〝大好きな〟お肉をかっちゃうわけですね。

まあそもそもそれ以前に大多数のチューク人は野菜が嫌いなんですけどね。チューク人で野菜好きなのなんて私の知る限りではうちのママスぐらいです。だからアップロードした写真のような料理とか美味い美味くないの前段階としてとりあえず食わず嫌いします。まあ、一つに調理方法をしらないってのも問題なんですけどね。

白菜はスープによく、キャベツとか空心菜みたいなしゃきっとしてるものは炒め物によいみたいなこととか。かたいもんとか火の通りにくいもんから炒めて、やわいのとか火の通りやすいのをあとで炒めるとか。そんなんは全く気にせず、とりあえずなんでもかんでも鍋に彫り込んで鶏肉と一緒にして煮込みます。ピーマンもニンジンもキャベツも白菜も空心菜も玉ねぎもなんでも一緒に煮込んじゃいます。結果、ニンジンのえぐい味がそのまま出汁になり、キャベツと白菜の絶妙な相性の悪さが口のなかで不協和音を奏で、しなびたピーマンと空心菜が残念な彩りを添えてくれるんです。ほんでどうやって食べるかというと鶏肉だけをよそって野菜たちは見事に無視されちゃうんです。

野菜が使われない、買う人少ない、値段も高い、鮮度保つの難しい…。だから店には平気で腐った野菜が並んでいるし、客はより買う気が失せるし、店側もあんまりよろこんで野菜コーナーを作らない。拡大傾向にある肉、缶詰コーナー。縮小傾向にある野菜コーナー。

あぁ、悲しき南国の食文化。
とりあえず肉抜き野菜炒め、おいしくいただきました。

一人でできるもん。

無事に一人の夜を明かせました。

酔っぱらい一名と、ゴッキー一匹の出現騒動があったものの、概ね平和な夜を過ごせました。早朝から隣の家のオバチャンが心配して家を訪ねてきてくれ、ドアを開けなさいと言うので開けてやるとせっせとご飯を作っていってくれました。どうやらうちのママスに頼まれていたようです。感謝感謝。

ママスが病院でパパスにつきっきりになって以来、洗濯をしてくれる人がおらず替えの服がほとんどなくなりました。自分で洗濯ぐらいできるし、すればええだけなんやけどめんどくさい。しゃあないから苦肉の策として外出時以外は裸で過ごしております。

実は部屋の掃除もママスが気づいたときにはちゃちゃっとやってくれてたんです。ところが今はぐちゃぐちゃぐちゃ。

今までしゃきっと決まってたチューキーズヘアーも、髪の毛の三つ編みを自分では出来ないからぼさぼさっとなってしまってるし。

授業準備をするために英語からチューク語に翻訳する必要があるんですが、自分の知らない単語が出てきたときにパパスがおらんから知る術がないし。

ゴッキーを始末するのはええけど、そのあと後片付けをする人がおらんから、浴室がゴッキーの死骸だらけになってきたし。

今まである程度は送り迎えしてくれてたのに車も家族も病院にあるので島内移動をすべて徒歩でなんとかせなあかんし。

家に電話がかかってきたときに今まではオトウトスの仕事やったのに自分でとらなあかんし。

まあ、上に挙げたようなことなんてちょっとがんばりゃ一人でできるもん。特に難もなくできるんです。でも、今まであたりまえのように甘えてたことが自分一人に降り注ぐとこんなにめんどくさい。めんどくさいめんどくさい。

結局、一人でなんてできないもん。というかしないもん。

今まであたりまえのようにそれらをしてくれてた家族に感謝ですね。
パパスが退院したらちょっと家族サービスをしよう。そうしよう。

2011年11月26日土曜日

くわばらくわばら。

そういえばママスが今日病院でこれをくれました。

じゃーーん。取っ手。


今までこういう状態やったんです。


ドアに取っ手がなくてカギを支えにして開けたり閉めたりせなあかんかったんで、結構これが難しくて忙しい朝とかはイラッとしてたんですね。

それがじゃじゃーん。


これは便利。

どうやら日中に買いに行ってくれたみたいです。そういえば給料が入ったってゆうてたから今までもずっと気にしてくれてたのね。ありがとうママス。

今日は、そんなやさしいママスも、お尻が痛いパパスも、トラブルメーカーなオトウトスもみーんな病院にステイ。私は家で一人だけお留守番しています。よく考えたらチュークに来てから一人で夜を明かすのは初じゃないかな。日本でも滅多に一人で夜を過ごすことなんてなかったなぁ…。なんて考えてたらより心細くなってきました。近所に酔っぱらいが出ませんように酔っぱらいが出ませんように酔っぱらいが出ませんように。くわばらくわばら。

恥を知れ。

見栄を張るな見栄を、恥を知れ。

今日は私の村(メッチティウ)にはほぼ丸一日電気がありません。理由は簡単で昨日から在ミクロネシア日本大使やら、ミクロネシア連邦大統領やらその他にも数人程度偉いさんが来ているからです。この島はエリアを二つに区切っており、片方に電気つけるときはもう片方を停電させます。日頃はそれを半々ぐらいでだいたい回しているのですが、今はダウンタウンエリアに大使や大統領が宿泊しているので、そちらにだけ通電している訳です。大使たちはホテルに宿泊してるんだから電気なんてジェネレーターがあるしなんの問題もないはずなのに発電所が完全に見栄を張ってるだけです。

そもそも24時間電気をつけるだけの設備があるのについていないのがおかしいんです。住人から電気代とるくせにガスを買う金がないってどういうことやねん。発電所がマネージメントをちゃんとしてくれたらええんです。そしたらなんの問題もないんですよ。

ってね。電気に関しては定期的に文句をかいとかなストレス貯まるからぺっぺっぺっと吐き出させてもらいました。

昨日は結局見舞いにいかなかったのですが、今日パパスの見舞いに行くと相変わらずまだ点滴だらけだったものの、立ち上がれるようになっていました。立ち上がれるようになったことを私が喜んでいるのをみたパパスは調子に乗ったのか今度は歩きだしました。てくてくてくてくてくてくてく。元気だよとアピールするかのように、てくてくてくてくてくてくてく。危うく点滴の針が抜けるぐらいにベッドの周りをぐるぐると歩き回ってくれました。そして、「あかんめっちゃ疲れた…。残念ながらまだ〝元気だ〟とは言われへんな…。」ってゆうてましたが、あんだけ歩き回ったらそら疲れますよ。とりあえずええ感じで回復してるみたいなによりです。

ちなみに、入院はチューク語でもニューイン、病院はビョーイン、看護婦はカンゴフです。

アドベントカレンダー。

チュークにサンタさんが来ました。サンタのサイズに対して荷物が異常にでかいんですが、そこはサンタ。きっちり運んできてくれました。


中にはハンドメイドなクリスマスツリー。


裏を見たら数字が…。アドベントカレンダーというヤツですね。


クリスマスまでのカウントダウン=任国外旅行までのカウントダウン。これはいやでもワクワクしますね。

先月はハロウィンセットが、その前の月は誕生日セットが届きました。
月一回の彼女からの定期便。メールのやりとりも出来るし、やろうとおもったら(実質ほとんどやってないけど)Skypeだってつながる今時の途上国事情ですが、やっぱりこのアナログのやりとりが一番相手を感じられる瞬間です。

最近はやること山積み&パパスの入院騒動で落ちぎみだったのですが、おかげさんでちょっとリセットできました。ありがとう。

さて、今日も病院にお見舞いいってきます。

2011年11月25日金曜日

努力のカレーライス。

最近ママスとパパスは病院にステイしていますので、夜はオトウトスと二人暮らし。昨日の夜はめずらしく電気があったのでオトウトスと二人で自分たちの夕食を兼ねて明日パパスにもっていくためのカレーを作ろうとキッチンに立ったんです。日本式カレーはパパスの大好物。野菜大嫌いなパパスもカレーだとぱくぱく食べます。

ちなみに、チュークはほぼ停電してるのに基本的にコンロは電気ストーブを使っています。でも、ここ一ヶ月ほど我が家の電気ストーブは故障中。まあ、カセットコンロがあるので問題ないんですけどね…。鶏肉をほぐすためにめっちゃでかい肉の塊を骨ごとまず茹でてグツグツグツグツ。一口大に切った野菜を炒めジュージュージュー。

さて、混ぜようと思ったらカセットコンロのガスが切れました。
でも大丈夫!そんなときは、家の倉庫にストックが…。

あれ?ないぞ…。

オトウトスと家中探すこと30分程、すっかり鍋は冷えてしまい肉も中がまだまだ赤いし、野菜なんて火も通ってないからかめないぐらいかたい。(チュークの野菜は古いのですごくかたいんです、特にニンジン)

近くに買える場所もないし、試しに電気ストーブを使おうとしたんですが暖かくはなるものの料理に使えるレベルでは到底ありません。そんなことをしていると家の電気は停電になってまうしもう完全にお手上げ。でもそういえば、ママスがチュークでは電気もガスもないときは外で火をおこして料理するってゆうてたのをふと思い出しました。

さっそくオトウトスに声を掛けて外に鍋を持ち出し、火をおこそうとするとバケツをひっくり返したような大雨…。火をつけるための紙も薪も干したヤシの実も一瞬でジトジトに湿ってしまいました。もう、どうしたらええのよ。

もうほんまに虚しくなってきて、泣きそうになっていたら近所の家の子どもが寄ってきて「私、出来るよ」とな。オトウトスと二人がかりで20分ほどかけてもおこせなかった火。近所子ども(パパスの同僚の小四ぐらいの娘)がものの3分程でおこしてくれました。濡れ木から火をおこす様はまさに魔法ですね。

捨てる神あれば拾う神あり。


トラブルだらけで出来のいいカレーにはなりませんでしたが、「ベリーーーグゥゥゥッド」とパパス直伝のリアクションでオトウトスが食べてたので良しとしましょう。
愛情いっぱい努力の賜物ですね。

2011年11月24日木曜日

集中治療室。

今日は学園祭でした。各学年が出し物をしたんですが、その中で色々考えさせられてしまいました。ま、このネタはまた今度。

学園祭を終え、病院に送ってもらうといつもの部屋からパパスの姿が消えていたんです…。

見つけた場所は、あれ?
INTENSIVE CARE UNIT?
いわゆる、集中治療室(ICU)ですよね。

頭の上のモニターには心電図が表示されており、あの「ピッピッピッ」という音が外まで響いています。今は静かに眠っているようだけど、そんな深刻やったんか…なんで誰も教えてくれへんかってん…と後悔に近い気持ちもってと思って部屋に入ると、目を開き「ここがICUや!」と普通にパパスがしゃべりました。あれ、予想してた感じじゃない…。なんやろこの違和感。

無理に元気に振舞ってるのかな?
何でICUに移動したんやろ?

様々な憶測が頭をよぎったんですがとりあえずJICAに報告。もちろんネットなんてありませんので携帯のテキストメッセージを打ちます。「パパスが集中治療室に移動になりました。」とだけね。詳細が分からないのでこれ以上表現のしようがないのです。

その直後…JICAから電話。

やっぱりそうですよね。私たちのイメージする集中治療室のイメージ。違和感はここにあったんやと思うのです。チュークの集中治療室は全く緊迫性に欠けるんです。

電話を切り、もう一度病室に戻るとママスが私を外に呼びました。「オトウトスは部屋にいなさい、コータイだけ来なさい。」ってね。

ん?やっぱり深刻なんやな。だから外でしか話されへんのやな。一瞬だけでもICUの意味を疑った自分をその瞬間に恥じたのです。

ママスに個室に連れていかれ、「座りなさい。」と言われたので神妙な顔をして思わず正座をすると、ママスはいつもの感じで「サア モガ!(食べましょう!)」とな。

次々に床の上に食べ物をひろげていくママス。言い出しにくいんかな…いつもと同じ行動をすることで気持ちを落ち着かせているんかもしれん。なんてことをゴチャゴチャと考えながらじっとしている私の前で実にムシャムシャと幸せそうによく食べる訳です。
毎晩心配して病室に泊まっているようなママスがもしほんまにパパスの緊急事態ならこんなムシャムシャと旨そうに食うかな?いや…これは…ただの「サア モガ!」やぞ。

気づいた私は単刀直入にママスに聞きました。「何でICUに移動したん?」とね。

そしたらお尻にちょっとだけメスを入れたから今日一日はICUで、明日は今ママスが飯食ってるこの個室に移動になるとのこと…。

「杞憂」

なんやろこの自分の想定していた状況とのギャップ。まぁ、今んとこ大したことなさそうでほんまによかったです。

2011年11月23日水曜日

チュークがまたテレビに!

11月25日(金)夜7時からテレビ東京系列

世界の秘境で大発見日本食堂3
(番組名クリックで番組サイトへ飛べます)

にて我らが宝島レストラン&ホテルの大矢さんが特集されます。
チュークに35年以上住んでいるあの変人(失礼…)がどう特集されるかはもはや想像もできませんね。


ここのココナッツラーメンは絶品。
とりあえず麺の仕入れ先がまさかの私の一番好きな製麺所でしたからね。


ちょいちょいテレビに映るチューク。

…もしや?!
日本で空前のチュークブームなの?そうなの?そういうことなの?

今日も病院。

今日も病院。

明日が学園祭なので生徒と歌の練習をせっせとしようかと思ったんですが気持ちここにあらず…。マス(宗教行事)の練習だけ済ませて学校職員に病院まで送ってもらいました。

患部を見させてもらったんですが、どうやらお尻の割れ目のところが股ずれあるいは床ずれのようになって、そこがひどく炎症してるみたいです。発熱もそっからきとんかな。場所が場所だけに時間かかりそうやなぁ…。

まぁ声は元気になってたし、冗談も言うようになっていたので大丈夫でしょう。

日本は祝日なようで。
どんな一日を過ごしたのでしょうか?

おまけの一枚は今日のランチ。
病院のとなりにありますオリエンタルバーガーの「TVヌードル」が美味しかった。しばらくハマりそうです。
ちなみにオリエンタルバーガーはオリエンタルレストランというチューク唯一の韓国料理屋のチェーン店です。

2011年11月22日火曜日

救急車。

本日、ステイ先のお父さんが病院に搬送されました。

原因は臀部からバイ菌が入ったようです。この週末ずっと体温が高く体調を崩していたのです。昨日の夜中に震えが止まらなくなり、今朝には落ち着いたと思ったら昼過ぎから痛みのため座位すらとれなくなりました。自家用車での搬送は無理と判断し救急車を呼ぶことになりました。期待せずに待っていたら予想していたより早く到着した救急車に少し驚きました。

救急車の中に一緒に乗り込む役は私がしたのですが、やはり設備は十分というにはほど遠く、衛生面でも非常に不安になりました。何より、道路がデコボコなのでただ走っているだけなのに横になっているお父さんが上下に激しく揺すられる訳です。座るだけで痛いのにこんなに揺れるとすごく痛いんだろうなと思ってお父さんの顔を見ると、歯を食いしばって見るからに痛みを堪えていてすごく悲しくなります。

病院に着いて緊急搬送される部屋に通されたのですが、その部屋も特に滅菌されているわけでもなく、近所の学生みたいなんが普通に中に入ってたりして、床も土がいっぱいで衛生状況は最悪でした。心拍数と体温、血圧を測って点滴を打つと入院病棟へ。入院病棟はベッドの上には患者さんが寝ているんですが、ベッドの下にはその家族がうじゃうじゃと寝ています。いったい一人の家族あたり何人がステイしてたらこんな状況になるでしょう。ちなみに病院の廊下には明らかに家族とか関係なさそうな人も沢山寝ています。確かにここなら電気はあるし水も豊富、何かあったら病院の中だからね。住むのには最適ですよね…。しかし、間違っているでしょ。床には冗談みたいに大量のスリッパが転がっていて。患者を車いすでトイレに連れて行こうとしてもスリッパが邪魔で思うように動かせません。病院の先生が患者さんを診察するために病室に来ても、足下で寝ている人がすごく邪魔です。そこら中で地べたに座って患者の家族が輪を作りお弁当を広げて〝サアモガ!〟なんていいながらピクニック状態になっています。病院なんだから食べたくても何らかの理由で食べられない人もいるだろうに…。そして、なにより彼らは病院内なのに全く気にせず手で食べるし、食べ散らかすので衛生上も大問題です。衛生的であるべきはずの場所なのに、すごく不衛生。

昼飯にお粥でも作ったろうと思って仕事を早めに切り上げて帰ったらまさかの救急車で病院に直行することになったので今の今までは緊張の糸が張り詰めていたんでしょうね。帰ってきてほっと一息したらどっと疲れてしまいました。

たぶん数日安静にしたらすぐに回復するような類の病気やと思うんですけどね。
ちょっとさすがに予想だにしていなかった展開でメンタルにダメージが来ています。

2011年11月21日月曜日

第二十一週目。(めんどくさい)

ついに五ヶ月を消化し、六ヶ月目に突入しました。あと一ヶ月で任国外!!
ということで、第○週目シリーズも二十一回目を迎えまして今回は最近私の抱えている問題を吐露します。

ずばり、これに今は困らされています。

ワー チュポン。
直訳すると「私は怠けています。」

やたらと生徒も先生も使うんですけどこれの意味が最近よく分からないんですね。これって日本には存在しない新概念なんやと思うんです。国も違うし新しいカテゴリーが存在しててもなんも不自然じゃないんですけどね。例えば、今週の木曜日に向けてみんなでダンスやら歌やらの練習をしている時に、一人だけだらだらとイスに座っている子がいたりします。

「ポタ ケセ モチェン ポルック?(なんで踊りたくないん?)」
「ワー チュポン(怠けてるの)」

そして周りの子も、「アー チュポン(あの子は怠け中)」みたいな感じでその〝怠けている〟というのを容認しちゃうんですね。もうちょっと自然な日本語にしたら「めんどくさいねん」みたいなんになるんやと思うんですけど、例えばこのシチュエーションで「めんどくさいねん」なんて言ったら日本やと「えっ?なんかあったん?反抗期?」ってなるでしょ?

でも、この国では、「頭が痛い」「吐き気がする」みたいな体調不良とまるっきり同じではないけれどすごく近いところにこの「怠ける」というものがあるような気がするんですね。だから、チュポン(怠けている)ならしゃーないか。ってのが普通に受容し得るじゃないかなと思うのです。

努力することをよしとしない国民性なんでしょうか。

せっせと働いている人を見たら、「あんまり働きすぎたらあかんで!」って真剣な顔をして言うのに、全く働いてない人間を見ても、「もっとは働けよ!」みたいなんを冗談としても滅多に言わない。

怠けるのは誰しも避けられない持って生まれた本能。人は本来怠けるもの。みたいな、〝性なまけ説〟を集団で信仰しているのでしょうか。

ここ最近このチュポン対策はどうしたらええんやろってあの手この手を尽くしてみたんですが、考えるのめんどくさくなってきた。

ワー チュポン

終わらない夏のせいでチュポンとりがチュポンになりそうです。

2011年11月20日日曜日

チュークはええ島や、ぷしっ。

昨日は世界不思議発見をチェックしましたか?聞くところによるとどうやら前半がチューク、後半はポンペイが特集されていたみたいですね。おそらく番組に映ったのは美しいチュークの離島の映像だったのではないでしょうか?

日本での生活に疲れたあなた!チュークの海が呼んでいますよ。

そして、世界不思議発見でチュークが放送された昨日、私は日本人が選ぶ世界の絶景百選でNo.1に輝いたジープ島にいました。何をしていたかというと、缶ビールをぷしっと空けてご機嫌で透き通る青い海を眺めていただけなんですけどね。それにしても贅沢な話ですよね、世界の絶景百選の一位に輝いた場所にビールの飲む為だけに上陸するなんて。


そして、午後はピサール島に移動してぷしっ。

ぷしっ!ぷしっ!ぷしっ!

今なら沖縄の人が海で泳がない理由が少しだけ分かります、ぷしっ!

日曜日の帰りの船がないということで今回はピサールに宿泊ができずブルーラグーンのお世話になったんですが、そこで予想だにしていなかった奇跡が起きたのです。つ、ついに夢にまで見ていた湯船につかりました。電気、水、クーラーの設備はほぼ問題のないチューク最高水準のブルーラグーンホテルとはいえ、客室によってはシャワーの出が悪かったり、シャワーの出は問題ないけど水を溜めるための栓がちょっとおかしかったり、シャワーの出も良く、水も溜められるというのにお湯がほぼ水やったりとクリアしなければいけないノルマが多すぎて湯船を使えなかったのです。とはいえ、チュークにあるホテルでバスタブを持っているのはブルーラグーンのみ。いつかはもしかしたら…と夢見て五ヶ月。遂に三度目の利用で出会えました。風呂上がり、キンキンに冷房のかかった部屋に出た時のあの感じ。肌寒いんだけど、芯はポカポカするあの感じ。全てが夢の世界。今度からは客室指定をすればチュークでも湯船が使えるっっ!!

金曜日の夜から家を空けていたので、今日の夕暮れ前にパパスに電話をしたら開口一番で「おまえおらへんからさみしいぞー!はよかえってこいー!」なんて泣かせてくれる。

ステイ先からホテルに浮気をした後、ステイ先に帰ると少しチャンネルを合わせるのに時間がかかります。蛇口からは水は出ないし、電気もないし、ベッドもなけりゃ、トイレだって使えない時があります。でもね、やっぱりこっちのがいいなーって思う訳です。

家に帰ったらママスがカツオをふんだんに入れた味噌汁っぽいのを作ってくれてました。そしてその中には野菜もいっぱい入ってたんです。野菜入りの味噌汁テイストなカツオですよ。野菜入り!何もゆうてないのに、自分は家おらんかったのに!〝自発的に〟ママスが野菜を使っている!!ママスの好きな玉ねぎだけじゃなくて緑のやつも入ってる!!!

「野菜入りのスープ!!ママスはチュークで一番のママスだよ!」
なんてゆうと、すっごい笑顔で。
「そうやで!私は一番のママやねん!ありがと!」
って照れているママス。

住めば都なんて嘘やと思います。足るを知らない限りどんないいところに住んでもそこは地獄。際限なく出てくる不満はさらなる不幸を呼ぶでしょう。でも、不満に感じていることなんて実はそんなに大切じゃないかもしれない。どんな状況でもご機嫌で生活するためには適度な妥協と諦めは必須ですね。しょうもない不満にとらわれてたら小さな幸せを見逃すかもしれないんです。小さな小さな変化をね。

蛇口からは水は出ないし、電気もないし、ベッドもなけりゃ、トイレだって使えない時があります。

でも、食卓に野菜がまだ今は時々やけど出るようになりました。

しょーーーもないこと、でもこのしょーーーもないことが非常に尊い。

2011年11月19日土曜日

奇跡の代償。

一昨日の夜中にうちのステイ先に酔っぱらいが襲撃してきました。大声で「バカヤローーー!」って日本語由来のチューク語をぶっぱなしてからの破壊活動。

バキン、ガシャン、ドガン!
「ひゃーーーーー!」奇声を飛ばして絶好調の酔っぱらい。


朝起きたら家のフェンスが完全に破壊されていました。ものすごい音が近いとおもったら自分の寝てる部屋のすぐ近くのフェンスやったというね。あーこわ。

昨日の今日でなんだか恐かったので、昨晩はサラメンチューク高校という先輩隊員の活動している高校のドミ(?)にステイさせてもらいました。イエズス会ボランティアが不在だったため、好き勝手する二人。もとい、昨日の恐怖体験を薄らげる為にウイスキーをグビグビ飲む二人。


朝起きたらウィスキーの空き瓶が転がっていたのは言わずもがなですが。その時、その瞬間に軌跡が起きました。

うんこがかたい!かたうんがでた!!
ここ5ヶ月間、ノンストップで下痢やったんですけどね。ビオフェルミンを飲んでも、何やっても改善されなかったこの下痢ぴーさんが治まる日が来るとは!

しかーし、5ヶ月もの間ずっと液状の物しか通していなかった私のアナは固形物に耐えられなくなっていました。
めりっ!めりめりっ!

奇跡の代償として私が払った犠牲。痛い、痛いです。
こんなことならずっと下痢の方がよかった!

ということで、今日はピサール島にピクニックに行って来ます。

2011年11月17日木曜日

カギっ子。


ここ数ヶ月家の玄関のカギが壊れていたんですが、ついに復活しました。見るからに頑丈そうでしょ?なんせ、TOP SECURITYって書いてますしね。

それに伴って、家のカギももらいました。遂にあれっす、念願の「カギっ子」ってやつっす。実は子どもの時から家族の信頼のなかった私はずーーーーっとかれこれこの生涯一度も実家の玄関のカギってやつをもらったことないんです。そりゃ一人暮らししてた時はカギ持ってましたけど、ちょっと意味合いが違うでしょ。

ほんで、仕事終わって家に帰ったら早速カギがかかってたんです。ずーん。
今考えたら、日本の実家で生活してたときは(高校生までやけど)カギもらってなかったけど家にオカンがおらんかったことってあんまなかったなぁ。ずーん。

朝はカギや!カギもらったぞ!ってめっちゃテンション上がったのになぁ。


今ちょっと学校のクリスマス行事のために何を買うべきか悩んでいます。
職員とプレゼント交換をせなあかんくて、相手もこの前の職員研修の時のくじ引きで決まっちゃってるんですね。割と仲いい学校のメンテナンススタッフで、いつも頭にバンダナ巻いてるから日の丸バンダナでもあったらあげようかなと思ったんですが、ちょっと検索すると出てくるのはシンプルな日章旗ではなく旭日旗やったり武運長久とかいらんメッセージ入ってるやつやったり必勝って書いてるそもそもバンダナでもなく鉢巻きやったりするんですね。なんというか時代錯誤なヤンキーぐらいしか喜ばなそうな代物な訳です。といいつつもチューク人的には旭日旗の方が派手やし喜びそうやけど、旭日旗はちょっと意味合いちゃうからなぁ。自分としてもちょっと嫌な訳ですね。
学校の先生に相談したら、あなたの場合は日本っぽいのをあげたほうが喜ばれると思うよって言われたから思いついただけなんですけどね。

手ぬぐい?扇子?甚兵衛?Tシャツ?水着?

何が喜ばれるかなぁ…。
いったん実家に送ってからのチュークに転送してもらう予定やからそろそろオーダー入れるタイムリミットです。

Recuperate.

「オカンにスカイプしてるか?」

パパスに突然聞かれ、「最近はスカイプにログインしてないなぁ。」って答えると、「あかんぞ、お前は深刻なホームシックやねんからっ!日本に電話かけるのが一番の特効薬や!」って言われました。ホームシック…?全く自覚はありませんけども…。
まあ、つい先日に姉貴が結婚して出て行ってしまい一人暮らししているオカンの方が子離れ出来ずに息子&娘シックかもしれませんけどね。きっと夜な夜な私たちの写真でも見てさめざめと泣いていることでしょう。

そして、パパスはさらに思いついたように「あ!でももうすぐクリスマスバケーションやないかっ!!べぇぇぇりぃぃぃぃぐぅぅぅぅぅっどぉぉぉぉ!」とはしゃいでいました。

パパス曰く、旅をすることは〝recuperate〟するのにとても大切なようです。
確かに、recuperateはそろそろ必要です。この狭い社会からつかの間の脱出は間違いなく私にrecuperateをもたらしてくれるでしょう。

JICAの方に申請していたクリスマスバケーションの任国外旅行も全行程許可がおりました。無事にrecuperateしに行けそうです。

ところで、パパスもrecuperateする必要があると思うんですね。空港のマネージャーをしているのでほぼ365連勤です。日曜日なんて深夜まで働いています。

そんなパパスが、「息子と一緒にダイビングのライセンスを取ろうかと思うねん。ちょっと教えてくれるか?」ってゆうてきました。あかん、ごめんボクはレスキューダイバー。あと2ランク上げないとライセンスの発行はできません。かといって、チューク内のダイビングセンターでライセンスの発行をしようとおもったら一人あたり300ドルぐらい、二人やと600ドルぐらいは準備せなあかんはずなんですね。

なんかええ方法ないかなぁ。
生徒が呼びにきたからとりあえず教室いってきます。

2011年11月16日水曜日

蚊との戦い。

われら協力隊員が避けては通れぬ敵。
それが、蚊。

ちなみに、コスラエにある固有樹木。
それは、カ。

昨日は、コスラエから業務出張してきている航空チケットマニアのコスラエ太郎さんに熱くコスラエの固有樹木である「カ」について語られたんですがその話は別の機会ということで。
(コスラエ太郎さんの連載コラムが読みたい人はこちら。:コスラエ太郎の南国移住記

最近やっと蚊の克服方法が分かってきました。

無駄な努力をしない方がいいんです。特に夜中は絶対に抵抗しません。ぷーんとくるでしょ。そしたら下手に叩こうとしちゃだめ。日本だと電気あるから蚊と対等に戦えるかもしれませんが、ここチュークでは完全に蚊の勝利。

あっちを刺して、どっかいって、こっちを刺して、どっかいってー。
気づいたら全身かゆくなっちゃいます。

だから、蚊が血を吸い出したなと思ったらじっとして思う存分吸わせてやりましょう。
腹がいっぱいになればやつらはもう吸いに来ません。微動だにせず餌をやりましょう。

そしたら、朝起きた時にかゆい場所の数が格段に減ります。
まあ、こんなんできるのはこの国がマラリアの心配ないからなだけやけどね。

…っていう記事をアップしようとしていたらデング熱の流行のメールが事務所の方から来ていました。マーシャル、グアム、ヤップで確認されており、特にマーシャルでは猛威を振るっているとのこと。マーシャルはなんと国家非常事態宣言を出しているようです。

と言うわけで、蚊との戦いはまだまだ続きそうです。
上記エリアに旅行の予定の人がいらっしゃいましたら十分にお気をつけ下さいませ。

2011年11月14日月曜日

第二十週目。(マサオナカヤマ)

ついに20週目突入、あと約一ヶ月もすればクリスマスバケーション。ほっほー。

相変わらず学園祭の準備がメインになっていますので活動としては特に進展はございませんが、今週からは訳あって本気でスティックダンスを習う予定です。


この前のウチに送ってきた大量の荷物の持ち主が分かりました。(過去記事:不思議っす。

ナカヤママサオさん。ちょっと前まで在米ミクロネシア大使で、もっと前は在日ミクロネシア大使やった人です。あの有名なトシオナカヤマさん(初代ミクロネシア大統領)の兄弟。
そして、実はうちのパパスとも義理の兄弟だったそうな。

昨日亡くなったらしいです。ラスベガスにて。
誰に聞いてもものすごいいい人やったと言われるマサオさん。
会ったことはないけれどお悔やみを申し上げます。

他国で葬式に参加するのはすごく難しいですね。
いろいろタブーがあるみたいで、毎回何かしら怒られます。

だから、今日思い切って学校で聞いてみたんです。
「この国の葬式のマナー教えて」
ってね。

そしたら、場所によって違うけど基本しゃべらないことが大事らしいです。
島によっては三ヶ月ぐらいしゃべらなくなったりするようで。

日系のトシオナカヤマさんはラスベガスにて火葬されるそうな。
チューク人は基本火葬しないで飛行機で運ばれてくるけれど、日本式にしたのかな。

しかし、うちの大量の荷物はどうするんやろ…。

さらにエビでタイ。

昨日は深夜便で隊員がチューク視察にくるとのことでパパスの仕事についていったのです。そして、あまりのパパスの頑張りっぷりにラーメンをプレゼントしてみました。


スーパーカップ!(3.25ドル)めっちゃ高いです。
でも日本のカップラーメンやでってゆうてあげると大興奮していました。
こっちの人は鶏が好きやし、どんな料理もだいたい醤油ベースの味付けやし「鶏ガラ醤油」を嫌いな訳がない。


すげー、スーパーカップ!なんでカップラーメンぐらいで興奮してるのと思われるかもしれませんが、前回の中国製と比べるとこのすごさがよく分かります。(過去記事:エビでタイを釣る。

ここまでが今回のエビ。

そして、ここからがタイの話。

パパスが部下たちをグアムにセキュリティーのトレーニングに送っていたんですが、彼らが今日帰ってきたみたいです。

部下が買ってきてくれたようで、パパスの手にはなんだか黄色いのが一つ握られていました。

おもむろに、
「お前の分や!」
といってパパスが私にくれたもの。


うおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!
こ、これは!!

まーくどなぁぁぁるどぉー。


あらゆる角度から迫ってみました。


しかもクオーターパウンダー。(チーズ入り)
この肉厚!

でも、一つしかないのをくれたので、半分に割ってパパスにチューキーズカスタム!ってゆうて渡そうとしたのですが、「お前の分や!」の一点張りで受け取ってくれませんでした。


結局、完食。

マクドとか駒ヶ根でこっそり抜け出してきらぼんたちといった以来やから5ヶ月ぶりかな?
そして、ここミクロネシアにあるマクドナルドの店舗数はゼロ。なぜか、マイクロネシアゲームという全ミクロネシアで競われるスポーツフェスティバルのスポンサーにマクドナルドがなっているのに店舗はございません。

再びエビ(3.25ドル)でタイ(チュークで手に入らないもの)を手に入れました。

でも、私は別にタイを期待してエビをばらまいた訳じゃないんですよ。
適度に気前よく。周りの人間にいい気分で生活してもらうのが、自分がいい気分で生活させてもらうための最短ルートだと思いますね。

何かを捨てたら何かかえってきます。不思議なもんです。
必死でなんかを求めてる時は、意外と何も手にはいらへんのにね。

2011年11月13日日曜日

チューク犯罪最前線。(言葉の力)

この前も書いたのですがチュークではパチンコが横行しています。(過去記事:ハロウィンイブ。)昼過ぎに、近所でお葬式があったのでママスとオトウトスと参列にいったら子どもがパチンコを構えていました。

なんという凶悪面!


…よくみたら自分のクラスの生徒でした。

写真を撮ってたらこっちにも凶悪なパチンコギャングスターが…。


…どうやら、こっちは生徒の友達みたい。

彼ら自身はいまんところ恐れるべき対象ではないんですが、やっぱりよくない傾向です。
結局のところ彼らはコピーキャットなんです。学校に行かずに遊んでるアウトサイダー(ほんとうはこの呼び方は好きじゃないんだけどその理由は後で書きます)と呼ばれる連中のまねごとをしてるんですね。実際は子どもが持っていたパチンコの輪ゴムは1本輪ゴムなんで、石コロもまともに飛ばせないような代物なんですが、ほんとに危ないパチンコを所持してる人のはこんなんじゃなく、ほんとに人を殺せるパチンコを所持しているそうな。

まあパチンコを使って子どもは犬やら猫やらをいじめる訳です。
そして、そういうのに対して大人も別に特段気にとめないんですよね。

アウトサイダーたちがパチンコをつかって人にクギのような弾を平気で飛ばせる感性と、子どもたちが犬や猫に平気で石をぶつけられる感性ってそんなにかけ離れていないと思うんですけどね。

犬や猫を平気でいじめられるのは何故でしょう。きっと無抵抗だからとか自分より弱いからとか色々あるとおもうんですが、最大の理由は人間じゃないからでしょう。違う生き物だからです。「猫」とか「犬」っていう名前がついているからです。じゃあアウトサイダーが知らん人なら平気で相手を死なせる可能性のあるような弾を撃てるのは?

彼らがアウトサイダーと呼ばれているからです。

アウトサイダーはのけ者みたいな意味です。まあ日本の不良とかと一緒かな。名前をつけてくくってしまうことで簡単に彼らを社会から追い出せるんですね。そんでもって、自分らは彼らじゃないっていう線引きができます。ある意味で優越感に近いものも感じるでしょう。何よりも、とりあえずくさいもんにフタができるわけです。あー、あれはアウトサイダーだから。あー、不良やからしゃあない。みたいにね。

それを解決する必要がなくなるわけですな。いいエクスキューズでしょ。都合のいい名前をつけちゃうだけで悪いのはあいつら、俺ら関係ないって平気で言えるようになります。

じゃあ関係ないなら俺らも関係ないし。俺らは別にお前らと違うんやろ?

お前らの痛みとかしらねぇよ。ひゃっはっはー。

言葉の力は恐いです。すごく恐い。


おまけの一枚。



スーパーの棚で発見した子猫の兄弟。
あなたは彼らに石をぶつけられますか?

世界不思議発見!(結婚おめでとう)

11月19日(土)の世界不思議発見!がミクロネシア特集です。
我らがチューク州も映りますので要チェック。

第1208回
最新楽園案内!
ミクロネシア 美しき島々に眠るミステリー

昨日出会ったハネムーン中の日本人には、チューク国際空港に降り立った瞬間には「やっちまったなー」って思ったと言われてしまいましたけど。深夜便だったので到着したら真っ暗で、さらに舗装されていないデコボコ道をシェイクされながらホテルまでドライブしたらまあ当然の感想でしょう。
ただし、ブルーラグーンリゾートの敷地内に入って、そっからJeep島に行くと別世界。さらにダイビングに関しては世界最高レベルですので、最終的にはやっぱり来て良かったと心から思っていただけたようです。何より来年もまた来ますと二人して言ってくれたのがちょっと嬉しいですね。

〝最新楽園案内〟ですので、そんな最高に美しいチュークを見ていただけると思います。
是非是非チェックしてください。そして気になったらチュークに来て下さいね。

まぁ、私たち隊員が生活しているのはその「やっちまったなー」のサイドなんですけどね。


今日は大学時代の友達が結婚式なようで。
同年同月同日に生まれて血液型も全部一緒、占いの結果なんてまるまる同じになっちゃう友達。なんで、なんで婚期だけ違うのよ?

そいつのために作ったDVDの中から、現地の子どもと一緒に歌を歌ってるところだけ抜粋して再編集。


おめでとうございます。どうぞお幸せに。

しかし、この国におる間に何人が結婚しちゃって、何人が子ども生んだりするんでしょ。
うれしいんだけど、胸中複雑です。だって、たとえば久々に独身やと思ってた友達の家いったら嫁さんがおったり、それどころか一歳ぐらいのチビがおったりする可能性がけっこうあるわけでしょ。

いやー、気づけばアラサー。30も目前にしてなにしてんだろー。

自分の子どもには是非とも真っ直ぐと道を歩いていただきたい。
真っ直ぐ歩いた結果が今の自分なんやから別にええんやけどね。

しかし、必要なるは挫折だな。
私はこの2年間で大きく挫折してへこたれて日本に帰りたいのです。

2011年11月12日土曜日

今の私は二十点かな。

新婚旅行中の日本人に空港で会いました。Jeep島に宿泊していたらしくグアムでもう一泊したら日本に帰っちゃうようです。しかも話を聞くと同郷から来た二人で、びっくりするぐらい内輪な話をさせてもらいました。世の中ほんとに狭いですね。


そうそう世の中は狭いんです。日本という比較的大きな島国でも世の中狭いなって思うのに、18平方キロのこの島ではその狭さったら比較になりません。みーんな知り合いといっても本当に過言じゃないです。少なくとも友達の友達は友達。二人ほど人間関係をたどればみんな親戚です。この島のことならみーんななんでも知っています。

ただ、自分はこんなちっさい島やのにまだなーんもこの島のことを知らんのですね。他の隊員とかからはよくいろんなもん受け入れて偉いね、現地に溶け込んでて偉いねって言ってくれるんですけど、個人的には自分のここでの人間付き合いは全然だめです。百点満点評価やと二十点ぐらいかな。島民同士のコミュニティーの外に生活してるんですね。一つはまだまだ現地語の力が足りないから日常レベルの会話を全部聞き取れないっていうのがあるんですけど、これは一朝一夕でどうにかなるもんじゃないし、徐々になんとかなるでしょう。

でも根本的な理由はそんなとこにあるんじゃないんです。

ほんまに交じろうと思ったら、挨拶以上のことをなんでもない普通の人としゃべらなあかんと思うんです。友達とだらだらと話すようなことを現地人と話す中でその国の人を再発見せなあかんと思うんですね。

おはよー
げんきしてるー?
どこいきよん?
あついなー

上にかいたようなんはすっごい大事ですよ。すっごい大事やけどコミュニケーションのとっかかりでしかないでしょ。

一見なーんも意味のないような会話をするのってすっごい大事やと思うんですね。

そういえばさー
あ、こんなん知ってる?
ところで…

みたいなんで始まる会話をもっともっとせなあかんと思うんです。道すがらチャンスを見つける度にでも立ち止まってね。もしぺらっぺらに現地語を扱えるならそんなんを気にせんでも誰の会話でも耳に直接バンバンはいってくるやろうし自然に会話もするでしょうが、そうじゃないなら意識して入っていくしか方法がないんちゃうかな。

ステイ先の家族は基本的に他のエリアの人間と私が交わるのをいやがります。まぁ、その理由もだいたい分かるんですけどそこらへんはややこしい話しになるのでここでは言及しないでおきましょう。まあそれに対する理解をするのは大事やとは思うんですが、それを言い訳にして外とコミュニケーションを取らないのは違うと思うんです。自分が楽したいから、ステイ先の考え方を言い訳につこてるのにすぎへんでしょ。ほんまにやる気ならなんぼでも抜け道はありますし。

ぼちぼちかなー。そろそろかなー。
学校で先生とはそりゃーいらん話もしますよ。仕事の話もするし。
でも次の段階にそろそろすすまんとあかんのかなー。
仕事外の人とかでも普通に話しかけていく段階かなー。

ただ、めっちゃしんどいしめんどくさいんです。自分の内輪だけで盛り上がってたらめっちゃ楽なんですよね。特に日本人同士(現地隊員同士)で遊んでる時なんて最高にらくちんです。ステイ先と行動してるときも最高。職場もそれなりに楽。

でも、こんだけちっさい島やねんからなー。
二年もあったら島全体を〝内輪〟にするのは不可能じゃないと思うんですね。

日本人同士で遊ぶのと同じぐらいのレベルに、島全体との関係性を高めれたらすごいと思いませんか。そしたら活動はしやすくなるやろうし、なによりきっと毎日が最高におもろいでしょ。

でも、めっちゃしんどいめんどくさい。めんどくさいぞ。

2011年11月11日金曜日

優雅な余生を。



優雅な朝。

今日はホリデーやからでしょうか?パパスとママスが朝から外でコーヒーを飲んでいたんです。老後は自分もこんな余生を過ごしたいなぁ…。

あれ?
今日はパパス仕事あったんちゃうの?

「仕事ないの?」

って聞くや否や、慌てるパパス。

「そうやったー!」

チュークだなぁ。
仕事あるのは知ってたけどホリデー気分を味わいたくてちょっと外でコーヒー飲んでたら気分だけじゃなく完全にホリデーになってたようです。

2011年11月10日木曜日

ゲンコツ。(体罰について)


どうやら明日もまたまた祝日で三連休です。学校の行事予定表に書き忘れていたらしく今朝突然言われたので肩すかしを喰らいました。まあ嬉しいんやけど今はJICAボランティアとしての仕事以外にもステイ先のパパスの仕事も手伝っているので、明日は朝一で空港にいってパパスの手伝いをすることになりました。ちょちょっと空港のパソコンをいじくるだけやけどね。


さて、タイトルにも書きました「ゲンコツ」ですが、最近ちょいちょい使っています。日本の伝統的な体罰やでーってことで、翻訳することなく「ゲンコツ」と呼んでいます。

「えっと、キミは〝ゲンコツ〟が欲しいのかい?」

体罰は楽しく効果的に。

今から怒られるというのにクラス全体の注目を集めて得意げな子ども。

「えっと?今から何されるんかな?」

「…ゲンコツ?」

「正解!」

どーーーーーーん!

「うっぉおおおおお!いってぇぇぇ!!!」
と、ちょっと涙目で席に戻ると大げさに痛がってみんなの笑いを誘います。

ゲラゲラゲラゲラ

まあ一発だけとはいえ渾身の一撃を喰らわせているので実際にかなり痛いとは思います。

こっからは自分の演技力がモノを言いますね。
さっきまでのコミカルな調子と打って変わって一喝します。

指導は厳しく高圧的に。

「なんでおまえらは笑ってるねん?!全員ゲンコツを喰らいたいんか?」
これは教育話法ってやつですね。腹の底からの一撃必殺で教室が凍り付きます。そして、せっかくの粛々とした空間ですので一時放置しておきましょう。ものの15秒ほどですら長時間に感じられます。

「元気なクラスは好きやけど、今はみんなで勉強がしたいねん。協力してくれるかな?」

最後は優しく下手に出ましょう。

「かしこーく出来る人、手を挙げて。ええやん。最高のクラスやな。さぁ勉強しましょ。」


まあ、体罰については賛否両論あるでしょうが、私は別にかまわんと思っています。体罰なんかもってのほかっていう考え自体もごくごく最近出来た一つの流行みたいなもんですしね。どっちが正しいかみたいなんはまだまだ考え続けるべき段階やと思うんですね。どうせどっちにしろそれらは可能性の一つでしかないんですから、どっちかに凝り固まって意地になってまうのが一番あかんとおもうんですね。その本質を考えなくなってしまうから。

私は今日本にいるわけでもなく、現に他の先生は少なからず体罰をしている状況で私だけが体罰をしないのは百害あって一利なしだと思うんですね。もし、ほんまに体罰があかんと思う場合でも矛盾しているようですが体罰をする中で変えていくしかないと思うんです。教育だけじゃなく全てのもんは歴史の中で動いてるんです。まあ人の成長になぞらえて発達段階ってゆうてもいいかもしれへんけど。

ただの暴力としての体罰はそら明らかに駄目でしょう。問題外。でも、大抵の場合に体罰をしている先生はそれがベストやと思ってやってる訳です。だから、そういう先生と一緒になって体罰を面と向かって考えてやればいいんです。よりよい体罰をね。ほんで、考え続ける中で、やっぱり体罰だめやわってなったら自然に体罰は淘汰されるでしょうし、もし体罰をやめてやっぱり体罰必要やわってなったらまた自然に発生するんですよ、きっと。まあ逆にゆうたら実際にあと数年後に日本に体罰をもっとせなあかんっていう風潮が出来てる可能性だって大いにありえるわけですよ。

とりあえず現段階で私が気をつけているのは教師の一方的な権力にならないようにすることだけかな。私がしていることがおかしかったらいつでも文句ゆうていいよ、お母さんにゆうてもいい、お父さんにゆうてもいい、他の先生にゆうてもいい。あるいはキミが直接にでも先生を殴ってきたらいいよ。っていうのが自分のベースにないと体罰は存在したらあかんと思うけどね。
どうやってそれが実現しているかどうか確認できるのって聞かれるとなんとも難しいところなんやけど、まあ少なくとも自分の中にそういう考えがあるかないかは大事やと思いますね。

まあ、だいぶ前の記事(過去記事:怒り方。)とでも合わせてお読み下さい。

チューク語で日本の童謡。

二年生の授業がなくなりました。今日から24日までは授業返上で学園祭に向けて歌と踊りの練習をするようです。うちの学年は日本の歌を歌うことになり、曲目は「大きな栗の木の下で」と「今日の日はさようなら」の二曲に決まりまして、大きな栗の木の下での方はなんと、調子に乗ってチューク語版を作ってみました。

このブログに「チューク語」で検索して飛んできている奇特な人がちょいちょいいるみたいなのでちょっと今回はまともにチューク語講座付きです。

「大きな栗の木の下で」
大きな栗の木の下で
あなたと私
仲良く遊びましょ
大きな栗の木の下で

「ファン エウェ ワッテ イラ」
ファン エウェ ワッテ イラ
エン メ ナン
シプェ ウルモット シプェ チエチ
ファン エウェ ワッテ イラ

【単語解説】
ファン… 〜の下で
エウェ… その、この
ワッテ… 大きな
イラ… 木
エン… あなた
メ… と
ナン… 私
シプェ… 私たちは〜する
ウルモット… 遊ぶ
チエチ… 友達

栗の木はこの国にないので、ただの木として翻訳しましたが我ながらなかなか自然な歌に仕上がったんじゃないでしょうか。

この国にいると、この歌を知っているか?と言いながら日本の歌を私に歌って聴かせてくれる人がいます。

キャンプだホイ!キャンプだホイ!キャンプだホイホイホイ!
はじめてみる山、はじめてみる川、はじめて泳ぐ海!
今日から友達、明日も友達、ずーっと友達さー!

ぽっぽっぽー、ハトぽっぽー
まーめが欲しいか、ほらやるぞー

おーてーてーつーないでー
のーみーちーをーゆーけーばー
みんなかわーいーいーこーとーりになってー
うーたをうたえばくつがなーる

いーとーまきまき いーとーまきまき
ひーて ひーて とんとんとーん

どんな経緯で彼らが歌を知っているのかは定かではないけれど、もしかしたら数年後にだれか日本人がチュークに来たときに、この歌を知ってるか?といいながら「大きな栗の木の下で〜」と歌い出すオッサンやオバチャンがおったらうちの生徒かもしれへんなぁ…。なんてことを想像するとすこしニヤニヤしてしまいますね。

童謡や唱歌を聞いたとき、なんだか懐かしい気分になるということはきっとそれらの歌がどこかしら日本的なるものなんでしょう。日本を紹介する時に、日本の歌を教えるのは一つのベストな方法だと思いませんか。



私はそう思います。
思うに日本の歌を作れるのは日本人だけなんちゃうかな。リズムしかり、歌詞しかり。そこには日本人的な感性が見て取れます。でも、その歌を歌うのは他の国の人でも出来るんです。日本の歌を一緒に歌い、その意味を知ることで彼らが日本人的な心や考えを知る助けになるんちゃうかな。

あなたがもし、どっかの国に行くとしたら一曲か二曲ぐらいは日本の歌を持って行ってみてください。言葉は難しいかもしれないけど、歌は世界共通言語です。

特に、これから任国に旅立とうという後輩隊員さん。
あなたは日本の歌をしっていますか?
外国で、日本人じゃない人にこの日本の歌知ってる?と聞かれた時に一緒に歌えますか?

2011年11月9日水曜日

エビでタイを釣る。

現地職員から25セントくれってゆわれてすっぱり断ったりしています(過去記事:宵越しの金は持たぬ。)が別にすっごい現地人に対してドケチな訳じゃないですよ。ただくれくれゆうてくるだけの人間には冷たいだけです。

今日は中国製のカップラーメン(過去記事:涙のカップラーメン)を副校長に買って行きました。自分の分と2個ね。


もう成分表を見るだけで科学調味料いっぱいで身体に悪そうです。
スーパーカップぐらいのサイズなんですが中身はそんなに入っていません。


パッケージの写真とは大違いで少量の具と何かも分からないものが少々浮いています。お世辞にも美味しそうではないんですが、最近このどぎつい化学調味料を悪くないと感じ出している自分に戸惑っています。


副校長にはいっつもお世話になっているんです。サマースクールの間はよく食べ物を買ってきてくれたり職員室でご飯を炊いてくれたりと面倒をひたすらみてくれたし、その後もなにかとちょいちょいテンプラ(ドーナツのこと)やらちょっとした食べ物を買ってきてくれるし、文房具類も足りないものは彼女が私物を気前よく貸してくれたりくれたりするんです。
そして、何よりどんなに忙しい時でもチューク語の質問にちゃんと答えてくれる私の筆頭現地語教師。だから感謝の気持ちを込めて時々なんか買うときに副校長の分も一緒に買って行ったりするんです。

そもそもチューク人は一人でご飯を食べることがあんまりなくて、だいたい自分のやつを一緒に誰かと食べるか、友達の分とかも一緒に買ってきてシェアするんですね。食べ物に関してはシェアの意識がすごい強いです。

いつものお礼気分で80セントのラーメンを買って行っただけなので別にこっちは負担じゃないし、相手は喜んでくれるしええことだらけです。


ほんでもって、今日は授業が終わった後、副校長とビジネスマネージャーとスナックバーのオバチャンと一緒にダウンタウンに買い出しに行きました。

「コータイ、ちょっと私らにアイスクリームを買ってよー」
お店に着くとビジネスマネージャーと副校長が口を揃えてゆうてきたので、
「ごめん、1ドル50セントしかないわ…」
とポケットをのぞいて答えたら、
「気にするな!」
と笑いながら言われました。

この時、ほんまにポケットの中には1ドル50セントしかなく、アイスクリームは1個1ドルするんです。

金もなかったので適当に店内で時間を潰していたら、副校長が自宅用のお米をレジで精算しながら、「アイスクリームを食べるか?」と聞いてきました。

「1ドルしかないし、自分の分しか買えないからええわ。」
ってゆうたら、まさかの…。


アイスを買ってくれました。しかも、私だけ。
これぞエビ(80セント)でタイ(1ドル)を釣るってやつですね。

アイス買ってくれたからという訳ではありませんが、ことある毎に助けになってくれるいい上司に恵まれている私は幸せもんです。

家に帰るとスタバのコーヒーがありました。


実は日本ではスタバが好きすぎてスタバの文字通り隣に住んでいたんです。そんな私は感動して匂いをかぎまくっていたんですが、なんと…袋の上から触って分かったんですがこれまだひいてない豆のやつでした。家にコーヒーミルないし、そもそもコーヒーメーカーもないし、いつもインスタントコーヒーしか飲んでないんやけど…。どうやったら飲めるんやろ。

ハガキ戦士ジャンプ団。〜オレの法則〜

ハガキ戦士ジャンプ団というジャンプの最後らへんのページにあった読者コーナーで「オレ発見!〜の法則」っていう企画があったのをふと思い出した。

「オレ発見!フェーフィンの法則」
(フェーフィンはチューク語でオバハンの意味)

フェーフィンの交渉術には目を見張るものがある。

ケース1 ウチのオカンの場合
国外旅行をしていて、言葉が通じない土産物屋にて。
大量の商品を自分のカバンの中に入れ、1000円札を握らせて「千円!千円でええやろ?」と日本語でごり押しして商品を強奪するという国外での買い物における常套手段。

ケース2 ステイ先のママスの場合
ヌー(ヤシの実)を売り歩いているオッサンを運転中に見つけたとき。
全部よこしなさいと言い、まず車の中にオッサンの持っているヌーを全部引き入れ、その後オッサンが値段を言ってきても無視して自分の決めた金をオッサンに渡してその場を去る。オッサンがどんだけ泣きついてきても、「こんだけしかないねん、もう金はない!」と言い張って車を発進させる。


フェーフィンの法則

オバハンになると、値段を決めるのはあくまで自分である。
まず商品を受け取り、次に相手の意向に関係なく一方的に金を払ってその場を去る。

こわいよフェーフィン、フェーフィンこわい。

2011年11月8日火曜日

涙のカップラーメン。

電気が無くて朝食が食べられなかった日は学校で朝食としてチョイスという韓国製の唐辛子の味しかしないカップラーメン(1ドル)を食べ、昼食に読み方も分からない中国製の化学調味料の味しかしないカップラーメン(80セント)を食べる。

そんな生活にも最近疑問を感じなくなってしまった私だが大いに心配なことがある。
この調子でいけば味覚障害になるんじゃないのか。

先日、チュークにあります三大スーパーの一つにて、日清ラ王が半額、大盛りイカ焼きそばが半額になるという事件があった訳です。(二つとも日本から輸入されたやつです)
元々の値段が4ドル弱やったのが、1.95ドルになったんですね。

まあ理由は、賞味期限が切れたからなんですけど、隊員同士の会話はこんな感じです。

「やばいって!まだ一ヶ月ちょっとしか賞味期限過ぎてないのにラ王と大盛りイカ焼きそばが半額なってたよ!」
「え?ほんま?一ヶ月ぐらいなら全然いけるやん。」
「ちょっと今すぐ買い占めてくるわ。」

そして、わさわさと大量に買い込んで賞味期限を見ると八月の中頃で過ぎていました。
まあ二ヶ月ちょっとか…。情報とはちょっと違うけど、でも〝かなり新しい〟と自然に考えている自分が恐ろしい。まあ実際、島のマーケットでは賞味期限なんてあってないようなもので普通に一年とか切れていたりするんです。

悲劇はこのあと起こるわけです。

日清のラ王を口にした瞬間に涙が落ちたんです。うまい…うまいよラ王。

大盛りイカ焼きそばにソースをかけた瞬間に江洋軒の焼きそばに見えたんです。
(読者のみなさん、明石駅に立ち寄った際は是非江洋軒に立ち寄りましょう)


ほんの一瞬ですが、カップラーメン如きに心を奪われた自分がいました。
ええもんを大概食べてきたはずやのに、カップラーメンに涙するとは…。

堕ちてるぞー。堕ちるとこまで堕ちていってるぞー。

宵越しの金は持たぬ。

チューク人は江戸っ子気質なので宵越しの金は持ちません。

先週の金曜日が給料日だったんですが、昨日(つまり月曜)にはいつもの彼(過去記事:欲しけりゃくれてやれ。)が金を貸してくれとゆうてきました。土日だけで給料を使い果たしてしまったようです。

「たった25セントでええから貸してくれんか?電気代を払いたいけど金がないねん。」

とりあえず、まず25セント(20円弱)なんかで電気代を払えません。25セントの行き先は(おそらく)タバコです。また二日間で給料が消えることなんて酒を飲んだ以外に考えられません。

そんな彼に私は不毛な質問をしてしまいました。

「給料出たばっかりやろ、なんで金がないねん?」

「給料が少ないから子どもの学費と米を買ったら全部なくなってしまったんや。頼む。」

うそこけ。

「あなたの給料は〝少ない〟かもしれへんけど、こっちはボランティアやから給料は〝無い〟ねん。給料が無い人から給料が少ない人が金を借りるっておかしくない?そもそも同じ給料でもちゃんと生活できとる人がおって、どうしてあなただけが金をすぐに使ってしまうの?」

都合が悪くなった彼は質問に答える代わりに今度は別のものに目をつけました。

「そのフォークめっちゃええな。食べ終わったら捨てるんか?」

フォーク?何のことを突然言い出したのかと思ったら私の使っていた箸を見て言っていたようで。このまえオカンが誕生日に送ってくれたんです。
彼の〝捨てるんか〟には今までの経験上くれの意味合いが含まれています。そんなときはため息しかでません。

まあ、いろいろ書いていますが彼には感謝しているんですけどね。彼のお陰で自分に欠落していたものに気づけました。

貯金の大事さをほんまの意味で知ったのはチュークに来てからです。ちなみにうちのステイ先も彼ほどではないですが、一ヶ月分のお金は一ヶ月で綺麗に使い切ります。だから、なんかハプニングが起きたら生活に直接的に支障がでるわけです。食べ物が買えんくなったり、電気代が払えんくなったりね。

貯金さえあれば何かあったときに貯金を緩衝材として使えるんですね。

頭では分かってたけど、実際に体験してみて分かりました。貯金を余裕を持ってしておくことは本当に大切です。

自分の子どもと家族ぐらいはせめてお金に関しては苦労せずに生活させたいなと思いますもんね。贅沢するのは簡単だけど、一瞬の贅沢がそのあとの安心を削っているかもしれないんですね。

今まで、明日死ぬかもしれへんのになんでそんな金ばっかりせっせと貯める必要あんねんと思っていたんです。明日死ぬ可能性より、明日ちょっとしょうもないハプニングがあって急に金が必要になる可能性の方が断然高いんですね。せっせと貯金しよっと。

2011年11月7日月曜日

不思議っす。

えっと…何コレ?

仕事終わって家に帰ったら一番でかい部屋が荷物に埋め尽くされていました。ほんまに広い部屋なんですよ、ここ。


別のアングルでも見ても荷物だらけ。


なんじゃこりゃーと思ったら外にもう一台車が止まりまして。また山盛り積んでいるじゃないですか。


ほんまちょっと謎すぎる、と思ったらまさかのもう一台さらにトラックが来ました。


結果…。荷物の入れすぎで部屋が真っ暗になってしまいました。


いやー、不思議っす。

そして、家族が誰もおらんとおもったら、グアムに住んでるはずのオバチャンが隣の家に何故かいました。全てが不思議っす。

第十九週目。

1月には隊員総会が実施されるので上京できるようです。京といっても東京でも京都でもなく首都のポンペイですけどね。(過去記事:ポンペイの生活

ただ、カウントしてみたんですがクリスマスバケーションまでもう24回しか授業がありません。そして年が明けて仕事を始めたら1週間でポンペイに飛んでしまうので。実質この年末までの24回の授業が6ヶ月の総まとめになりそうです。せめて切りよく掛け算までは終わらせてまとまったデータを総会に持って行きたいなぁ。

そういえば学校の方でスティックダンスを習いました。今月の24日にある文化祭のために5年生が練習していたのでちょっと参加させてもらったのです。ついこの間の3月に訪れたハワイで観客として見たスティックダンスをまさか自分が習うとはあの時は思いもしていなかったのですが観客として見ているより参加する方が断然面白いです。

チューク語の歌(古典的なチューク語なので現地人も半分ぐらい意味が分からんらしい)を口ずさみながら長い棒をお互いに打ち付け輪になって踊ります。次々にパートナーを替えてスティックを打ち合うのです。見た感じはチャンバラしてるような感じ。ただ、さすが日頃から歌って踊っているだけあってリズム感がバツグンで乾いた木のぶつかり合う音が心地よく響きます。体験で参加したつもりがもう一日練習してちゃんとマスターしなさいということで明日も参加せなあかんことになりました。日本に帰ったら運動会の時にでも子どもに教えようかな。

年の瀬が近づいてきて学校の方もイベントムードになってきました。
自分も少しウキウキしてきました。ウキウキウキウッキ。

しかーーーーしっ!
この時期になんかやらかしたらワクワクの年末年始がなくなりますよ。
みなさんも、しょうもないことして怪我せんように気をつけましょう。

2011年11月6日日曜日

コント。

桟橋で子どもと遊んでいたら全身全霊のタックルをくらって海に落っこちました。冗談のように綺麗に頭から入水させていただきました。懐かしのドリフスタイルですね。

水面から顔を上げたらメガネが無くなっていました。
ちょうどその時です、奇跡的に行きつけのダイビングショップのボートが船着き場に帰ってきたのです。
恥を忍んで取ってきてくれと頼んだらショップのオッサンはシュノーケルマスクを着けるとすぐさま躊躇せずに飛び込んでくれました。

5、4、3、2、1

ものの5秒後ぐらいでしょうか、彼はシュノーケルマスクを外し、顔に私のメガネをかけた状態で浮上してきました。一同大爆笑。子供らも隊員もゲラゲラ笑いながら立ち泳ぎしていました。

まるで、よく出来たコントのようでしたね。
絵に描いたような幸せな光景。

そして、私の風邪が治りません。
明日から仕事かぁ。今週が休みだらけの週だったのでちょっと億劫です。

掛け算九九の意味。(現地語で九九を作ろう)

4×8=32

読めますか?たぶん日本人の大多数は〝シワサンジュウニ〟って読みますよね。
〝ヨンカケルハチハサンジュウニ〟って覚えている人はほぼゼロじゃないでしょうか。
おばあさんのシワが32本ある…とかって意味を無理矢理つけて覚えた人もいるでしょうが全部が全部意味がある訳じゃないし、最終的には多分そんなことを考えずに〝シワサンジュウニ〟ってまるまま覚えていると思うんです。

九九って何かなってここ一ヶ月ほど考えていたんです。

外国には九九はありません。だから、どうやって覚えているのか謎なんですが、多分視覚的に掛け算の表を頭に焼き付けているんだと思うんですね。まあ、実際掛け算を暗算できない人の数は日本の比じゃないですけど。とんでもない数の生徒が掛け算を出来ません。

ますます九九とはなんなのか気になるわけです。
そして、あわよくば現地版の九九を作りたいなと思うに至ったわけです。

語呂合わせや、音の響きで覚えてるのかなって最初思ったんです。でも、確かにとっかかりはそうだと思うのですが、結局のところもしかして掛け算の一つ一つを単語として覚えているんじゃないかなと思うようになりました。

ヨン カケル ハチ ハ サンジュウニ
っていう一つ一つの言葉に意味がある状態から、
シワサンジュウニ
という短い言葉にかえてしまうことでまるで一つの単語のように覚えているんじゃないかなと考えだしたんです。余計な作業や情報がない分きっと覚えやすいのでしょう。

一の段は覚える必要はないし、暗算の為だけであれば掛ける数と掛けられる数をひっくり返しても答えが同じになることさえ教えれば3×2と2×3をわざわざ二つ覚えさせる必要もないでしょう。そしたら次の36個だけが残るわけです。

2×2、2×3、2×4、2×5、2×6、2×7、2×8、2×9
3×3、3×4、3×5、3×6、3×7、3×8、3×9
4×4、4×5、4×6、4×7、4×8、4×9
5×5、5×6、5×7、5×8、5×9
6×6、6×7、6×8、6×9
7×7、7×8、7×9
8×8、8×9
9×9

これら36個を単語として覚えてしまえばいいのであればそんなに難しくないんじゃないかなと思うようになってきたのです。

チューク語で例えば3×3=9っていうのは
ウルガット ファン ウルガット ウェウェ ティウ
ってなんとも長ったらしいんですが、
ウルウルティウ
とかにしちゃえばなんとまあ簡単。これなら多分1単語として覚えられるでしょ。

要するに、3×3っていうのを目にした瞬間に、それの〝読み方として〟頭の中にウルウルティウが出てくればいいんです。そして、そこからティウ(9)っていう答えを導き出せれば目的は達成できるわけです。

同じような感じであたかも一つの単語のような36個の文字列を作ってやればとりあえず現地流の九九が作れるんじゃないかなと思った訳です。

ちょっと上に書いた仮説を持ち込んで副校長に相談してみたら「式の読み方を短くして〝一つの単語として覚えさせる〟という考えは面白いね」と賛同してもらえました。
ということで、いま副校長協力の元でチューク版の九九の制作をしています。

現段階の自分の中だけの話ですが、九九は掛け算の読み方の指導なんじゃないかと結論づけました。ただの読み方ではなく、答えが含まれた読み方を指導することなんではないかと。
とりあえずこの仮説を立てて掛け算の暗算指導を今後進めたいと思います。

私はなんのスペシャリストでもないので、もし専門家さんがいたらご教授願います。

2011年11月5日土曜日

変態の読み方。

今日は空港関係の建設を請け負っている中国の建設会社の動向を監視しているアメリカの組織のお招きでホテルのレストランへ行って来ました。修飾語が多すぎてもはやよくわかりませんね。とりあえずパパスが呼ばれて私とママスとオトウトスはオマケです。

とりあえず家族が同席している状態で初めての飲酒をしました。ワインを少々。
接待主に言われてパパスも口をつける程度ですがワインを少々。

終盤になって、オトウトスが暇そうにしていたので背中に文字をかいてやりました。

〝う・ん・こ〟

日本語はわかんないとか偉そうにいうから、ローマ字にしてやったんです。

〝U・N・K・O〟

そしたら即答するオトウトス、「UNKOって何?」
しゃあないから英語とチューク語で説明してやると「汚い!」とチューク語で怒られました。

しかし、なかなかの識字率。一発でまさかUNKOを当てるとは思ってなかったので調子にのってもっかい問題を出しました。今回は最初からローマ字。

〝H・E・N・T・A・I〟

ものすごい嬉しそうな顔をしてこっちを見てくるオトウトス。どうやら答えに自信があるそうです。

分かった?と聞くと彼はこう答えたのです。

〝N・I・C・H・A・N(ニーチャン)〟って書いたやろってね。
文字数は合ってるけど、かすってるのAだけというね。

一応きいてみました、HENTAIの意味を知っててわざとふざけてゆうてるのかどうか。そしたら、全く知らなかったみたいですね。(ちなみにニーチャンの意味は知っています)

変態と書いてニーチャンと読む。

そんな変態なニーチャンは最近欲求不満でカシオペア座を見ていたらおっぱいの形に見えてきました。重傷です。

訓練所生活におけるストレス。(暴露話)

訓練所で自分の班の担当だったJICA職員さんから「この訓練所生活において何かストレスはありますか?」と聞かれ、即答で「共同生活ゆえ、全裸で生活できないことが最大のストレスです。せめて、パンツ一枚で生活できる状況じゃないと私の心は落ち着きません。」と真顔で答えた私。そんな私に対し職員さんは「じゃあちょうどよかったね、ミクロネシアだったら南の島だしパンツ一枚で生活してても大丈夫なんじゃない?」と慰めの言葉をかけてくれましたっけ。

そして、ミクロネシアはチューク州にて生活を始めて四ヶ月超。今では職員さんの有り難いお言葉通り、パンツ一枚で自分の住んでいる村の中なら歩けるようになりました。テンション高い時ならパンツ一枚のまま屋外で近所の子ども(全裸)と一緒に腰を振って踊ったりしています。

シオシオバナナ シオバナナ♪

何か知らんけどこんな歌があってこの歌に合わせて腰を振って踊るのです。歌詞は古いチューク語らしいんですが全体的に日本語的な響きがあります。

シオシオバナナ シオ(ビリッ)バナナ♪

ご機嫌で腰を振っていたらこの前パンツが大胆に破れました。
たまたま大きなバスタオルを持っていたので即座にカバーできたので大丈夫でしたが、危うく純粋無垢な子どもたちに私の〝シオシオバナナ〟を披露してしまうところでした。

全裸になれないからストレスフルでしかたがないという全国のみなさん。
南の島は楽園です。

2011年11月4日金曜日

誤飲。(ボイン)

「ぉぉぉぉぉぉおおおお!」

台所から大きな声が響いたので何かと思って駆けつけると、お父さんが凄い勢いで便所に走って行きました。

「おぉぉぉぇええぉぇええ!」

「ガソリンを飲んだっっ!!」

どうやらテーブルの上のペットボトルに入っていたガソリンを誤飲したそうな。この国では飲み終わったペットボトルにガソリンを入れて売っていたりします。

気持ち悪くなったらしいので、なんかええ薬でもないかなとおもって薬入れてる袋を開けると何故か100ドル札を見つけました。ほくほく。

たまたま紛れてただけやのになんか臨時収入が入ったように錯覚しますね。
そして、臨時収入が入ると使い道を考えちゃうでしょ。

夢はどこまでも広がっちゃってね。
気づいたら年末年始の任国外旅行に思いを馳せていました。

セブとか行ったら水着のねーちゃんだらけなんやろなぁ…。

ボインボインボインボイン…
…ボインボインゴイン誤イン…誤飲!?

はっっ!
ふと気づいて時計を見たら30分程時間が過ぎていました。

慌ててパパスの様子を見に寝室に行くと、既に夢の中。
ごめんよ、パパス。


昨日のまとまった雨のお陰で今日も涼しいなぁ。ちょっと涼しい日のことをこの国ではウィンターと呼ぶようです。だから、今日は冬なのに明日は夏だったりします。

日本はもう冬ですね。
日本の友達のツイッターやらSNSの日記やらが「スノボいってきました!」「雪山ひゃひゃっほい!」みたいなんで埋まりだしたら確実に落ち込むやろなぁ。
今から先に表示されへんようにフィルターかけといたろかな…。

就任祝パーティー。(ジレンマ)


今日は空港にてパパスの就任祝パーティーがありました。
先週の頭からパパスがエアポートマネージャーになりましたので、そのお祝いです。


空港職員と、コンチの職員、あと関係省庁の偉いさんを前にスピーチをするパパスはなかなかかっこいいでしょ。

また、座って拍手をするのもなかなか様になっています。


一通り偉いさん方の挨拶が終わるとメインのモガモガタイムに突入します。
食べ物を参加者全員が絶対に食べきれない量をずらりと並べるのがチューク流。


こんな感じでずらりと列を作ります。


ブタはたぶん職員の誰かの家におったブタを潰したんかな?


以上が一般的なチュークのパーティーです。

ポイントはお酒がないこと。これは大切。ローカルのパーティーでお酒があったらもう大惨事になりますので、基本的にお酒は出ません。

ピクニックに行っても、結婚式でも、葬式でも基本的に全部このスタイル。びっくりする量の食べ物を持ち寄り、みんなで食べるのです。残ったらもちろんテイクアウト。日本では想像できないような量の食べ物をみんながそれぞれテイクアウトします。写真とり忘れたからどう表現したらいいのかわからないですが、バケツ1個分ぐらいの食料をそれぞれ持ち帰ると思えばいいんじゃないでしょうか。


最近この国の食文化を見ていたら複雑な気持ちになります。

「これが、チュークのカスタムやからな!」
って誇らしげに彼らはいうけど、ほんとにこれを誇っていいんでしょうか。どう考えてもアメリカの文化が入ってきてからのここ数十年で出来上がったものだと思うんですけどね…。

限界まで食べてあとは寝る。仕事をしてる人口の方がしてない人口より圧倒的に少ないので大抵の大人は生産性がなく、ひたすら消費していくばかり。そして出来あがったでかい身体を誇るけれど、昔の写真を見るとこの国の人はものすごいマッチョです。ええ身体しとんですよ。

誇り高き航海士たちの国だったと聞きます。カヌーひとつでどこまでも旅する海人の国。
今は、成人病を顧みず暴飲暴食を繰り返し、足を切り落とさないといけないハメになるまで気づきません。


最初はまあそんぐらいええかって思ってたんですよね。別に自分の国じゃないしって。でも最近やたらと口出したくなります。たぶんこの国のことちゃんと好きになりだしてるんでしょうね。誰かがタバコ吸ってても気にならんけど、その人のことを好きになったら口出したくなるようなもんかな。どうでもええ相手のことは見て見ぬふりなんて簡単だけど、身近になればなるほど放っておけなくなる。

ジレンマだなぁ。

ええ生活はしたいけど、働きたくはないっていうのがこの国の現在の基本メンタリティ。まあ普通だれでもそうですよね。そうできるならそらそれが一番幸せですよ。

でも、ええ生活のためにはせっせと働くしかないはずやし、それが嫌なら生活の質なんてのは落とすしかないんです。でも、実際ほとんどの人が働いていないのにそこそこの生活(少なくとも食べ物に関しては)ができているんですね。なんでかってゆうたら外国からお金が降ってくるからです。

緊迫感はゼロ。でも、ある日突然この支援がなくなったらどうなるんやろ。

怠けたいっていうのと、いい生活をしたいっていうのが共存してしまっているこの国の基本的な考え方。この二つが特殊な状況下でしか共存できないことは自明で、少し考えたら分かることなのに多くの人が考えようとしない。きっと意図的にフタしちゃってるんでしょうね。

別にええと思うんです。ヤシの実飲んで、魚とって、パンの実食べて。あるもんで生活するから貨幣経済なんて関係ねーぜってゆうならそれで。
でも、コーラも飲みたいし、外国から輸入した食べモンを食いたいし、車も乗りたいし、電気が全然ないとか困るっていうならやっぱりどうにかせんとあかんとおもうんですね。

たとえ各国が支援をしようが、自らを救おうとせんもんはどうやっても救えないですからね。自助努力があっての支援ですから。

いろいろ言いたいけど、それがいい結果を生むかどうかって言うと正直そうは思えない。
でも、この国のことを考えたらいろいろ言いたくなる。

やっぱりジレンマだなぁ。