2011年11月13日日曜日

チューク犯罪最前線。(言葉の力)

この前も書いたのですがチュークではパチンコが横行しています。(過去記事:ハロウィンイブ。)昼過ぎに、近所でお葬式があったのでママスとオトウトスと参列にいったら子どもがパチンコを構えていました。

なんという凶悪面!


…よくみたら自分のクラスの生徒でした。

写真を撮ってたらこっちにも凶悪なパチンコギャングスターが…。


…どうやら、こっちは生徒の友達みたい。

彼ら自身はいまんところ恐れるべき対象ではないんですが、やっぱりよくない傾向です。
結局のところ彼らはコピーキャットなんです。学校に行かずに遊んでるアウトサイダー(ほんとうはこの呼び方は好きじゃないんだけどその理由は後で書きます)と呼ばれる連中のまねごとをしてるんですね。実際は子どもが持っていたパチンコの輪ゴムは1本輪ゴムなんで、石コロもまともに飛ばせないような代物なんですが、ほんとに危ないパチンコを所持してる人のはこんなんじゃなく、ほんとに人を殺せるパチンコを所持しているそうな。

まあパチンコを使って子どもは犬やら猫やらをいじめる訳です。
そして、そういうのに対して大人も別に特段気にとめないんですよね。

アウトサイダーたちがパチンコをつかって人にクギのような弾を平気で飛ばせる感性と、子どもたちが犬や猫に平気で石をぶつけられる感性ってそんなにかけ離れていないと思うんですけどね。

犬や猫を平気でいじめられるのは何故でしょう。きっと無抵抗だからとか自分より弱いからとか色々あるとおもうんですが、最大の理由は人間じゃないからでしょう。違う生き物だからです。「猫」とか「犬」っていう名前がついているからです。じゃあアウトサイダーが知らん人なら平気で相手を死なせる可能性のあるような弾を撃てるのは?

彼らがアウトサイダーと呼ばれているからです。

アウトサイダーはのけ者みたいな意味です。まあ日本の不良とかと一緒かな。名前をつけてくくってしまうことで簡単に彼らを社会から追い出せるんですね。そんでもって、自分らは彼らじゃないっていう線引きができます。ある意味で優越感に近いものも感じるでしょう。何よりも、とりあえずくさいもんにフタができるわけです。あー、あれはアウトサイダーだから。あー、不良やからしゃあない。みたいにね。

それを解決する必要がなくなるわけですな。いいエクスキューズでしょ。都合のいい名前をつけちゃうだけで悪いのはあいつら、俺ら関係ないって平気で言えるようになります。

じゃあ関係ないなら俺らも関係ないし。俺らは別にお前らと違うんやろ?

お前らの痛みとかしらねぇよ。ひゃっはっはー。

言葉の力は恐いです。すごく恐い。


おまけの一枚。



スーパーの棚で発見した子猫の兄弟。
あなたは彼らに石をぶつけられますか?

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