4×8=32
読めますか?たぶん日本人の大多数は〝シワサンジュウニ〟って読みますよね。
〝ヨンカケルハチハサンジュウニ〟って覚えている人はほぼゼロじゃないでしょうか。
おばあさんのシワが32本ある…とかって意味を無理矢理つけて覚えた人もいるでしょうが全部が全部意味がある訳じゃないし、最終的には多分そんなことを考えずに〝シワサンジュウニ〟ってまるまま覚えていると思うんです。
外国には九九はありません。だから、どうやって覚えているのか謎なんですが、多分視覚的に掛け算の表を頭に焼き付けているんだと思うんですね。まあ、実際掛け算を暗算できない人の数は日本の比じゃないですけど。とんでもない数の生徒が掛け算を出来ません。
ますます九九とはなんなのか気になるわけです。
そして、あわよくば現地版の九九を作りたいなと思うに至ったわけです。
語呂合わせや、音の響きで覚えてるのかなって最初思ったんです。でも、確かにとっかかりはそうだと思うのですが、結局のところもしかして掛け算の一つ一つを単語として覚えているんじゃないかなと思うようになりました。
ヨン カケル ハチ ハ サンジュウニ
っていう一つ一つの言葉に意味がある状態から、
シワサンジュウニ
という短い言葉にかえてしまうことでまるで一つの単語のように覚えているんじゃないかなと考えだしたんです。余計な作業や情報がない分きっと覚えやすいのでしょう。
一の段は覚える必要はないし、暗算の為だけであれば掛ける数と掛けられる数をひっくり返しても答えが同じになることさえ教えれば3×2と2×3をわざわざ二つ覚えさせる必要もないでしょう。そしたら次の36個だけが残るわけです。
2×2、2×3、2×4、2×5、2×6、2×7、2×8、2×9
3×3、3×4、3×5、3×6、3×7、3×8、3×9
4×4、4×5、4×6、4×7、4×8、4×9
5×5、5×6、5×7、5×8、5×9
6×6、6×7、6×8、6×9
7×7、7×8、7×9
8×8、8×9
9×9
これら36個を単語として覚えてしまえばいいのであればそんなに難しくないんじゃないかなと思うようになってきたのです。
チューク語で例えば3×3=9っていうのは
ウルガット ファン ウルガット ウェウェ ティウ
ってなんとも長ったらしいんですが、
ウルウルティウ
とかにしちゃえばなんとまあ簡単。これなら多分1単語として覚えられるでしょ。
要するに、3×3っていうのを目にした瞬間に、それの〝読み方として〟頭の中にウルウルティウが出てくればいいんです。そして、そこからティウ(9)っていう答えを導き出せれば目的は達成できるわけです。
同じような感じであたかも一つの単語のような36個の文字列を作ってやればとりあえず現地流の九九が作れるんじゃないかなと思った訳です。
ちょっと上に書いた仮説を持ち込んで副校長に相談してみたら「式の読み方を短くして〝一つの単語として覚えさせる〟という考えは面白いね」と賛同してもらえました。
ということで、いま副校長協力の元でチューク版の九九の制作をしています。
現段階の自分の中だけの話ですが、九九は掛け算の読み方の指導なんじゃないかと結論づけました。ただの読み方ではなく、答えが含まれた読み方を指導することなんではないかと。
とりあえずこの仮説を立てて掛け算の暗算指導を今後進めたいと思います。
私はなんのスペシャリストでもないので、もし専門家さんがいたらご教授願います。
流石,大佐!
返信削除今度自分も考えてみます!
シワじゃなくてシハよーーーーーーーー!!
返信削除>おすぎ
返信削除きみはそんなことよりも戦争に備えて軍事力を蓄えたまえ!
>しょうしゃん
返信削除それ、今日チューク隊でも話題になったけどエリアによるみたいですよ。関西圏はきっとシワです。