部屋のネットワークが不通になってから久しいです。だからちょくちょくインターネットをするためにわざわざ街のレストランに下山しているのですが、これは昨日の話。急な便意が襲ってきて、トイレに駆け込んだんです。へきち暮らしをしていて急な便意というともはや日本のそれとは大きく違っています。それは閃光。稲妻のように急に身体を突き抜けるものです。怪しいなと思うものを口に入れたらその直後に間髪を容れずに襲ってくる衝撃。それはさながらピーピーキャンディー。便座に座って用を足して、大いなる問題に気づきます。
紙 が 切 れ て い る !
そんなことはよくあるんです。でも、だいたい事前に気づくし、気づかなかったとしても大抵は自分の鞄の中に緊急用の紙も常備しているんです。でも、今回はなんたって急だった訳です。突如発生したイベントのせいです。急な腹痛とへきちのトイレ事情ってやつが手を組むとこんなことになります。でもへきち暮らしも2年目を迎えようとしている私にとってこんなことなんということはない。
ここでクエスチョン!
トイレで紙がなかった場合はどうしたらいいでしょう?
正解は「手で拭いて手を洗う」でした。
でも、今回の場合はコレは正解ではありません。へきちでは、問題の対処マニュアルなんてものはないのです。いつもフレキシブル。手を洗う場所が近くにないのです。手で拭いて手で洗うっていうのは特にどこぞの家のトイレをかりた時の緊急事態に効果を発揮する解決策です。トイレのすぐ前に水を使える状況がある時にのみ効力を発揮する方法ですよね。模範解答が適用できない場合は別解を自分でつくる必要があります。では今回の場合の解答はなんでしょうか。
もちろん「便器の上にあったトイレットペーパーの芯を裂いて、ペーパー状にしてやわらかくし、それを使って優雅にお尻を拭く」が今回の場合の正解です。もちろん、やわらかトイレットペーパーの芯とはいえ、そこそこの硬度はございます。使用後は流すことはせず、速やかにゴミ箱に封印しましょう。
なんてことも日本に帰ったら懐かしくなるんだろうなぁ。
I miss~
っていう英語の表現があるけどこれは結構直訳できない言葉ですね。こっちに来てすぐの頃。ステイ先の家族に「お前は何かをmissしているか?」と言われたことがあるんですが、その時はいまいちmissの意味が分からなかったんです。
でも、今では、分かったよプロシュート兄ィ!
「言葉」でなく「心」で理解できた!!
私たちは日々いろんなものをmissして生きています。
日常的にあったものがなくなると人はmissするんじゃないかな。
あと数ヶ月。確実に私はここでの生活をmissするのでしょう。
片手にヤシの実を持ってふらふらと散歩をするこの〝日常〟も、とろとろと走っているトラックの荷台に飛び乗って移動するこの〝日常〟も、全てmissしつつある今なんでしょう。それは私の支配の中にあるようでいて、支配の外にある。さながら抗えない大自然の驚異みたいなもんですね。
まあ、へきちでトイレに行くときは気をつけましょうって話です。
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