2012年2月14日火曜日

ホームステイ必勝法。

なんか最近検索から飛んできている人が増えたようなのでぼちぼち4次隊の方々が訓練中ですかね。ということでたまには役に立つ記事を書きます。

この国に赴任して一番苦労するのは仕事ではありません。ずばりホームステイです。
そこで、4州で一番過酷であると言われるチュークにいながらも最もホームステイをエンジョイしているともっぱら噂の私がホームステイ必勝法を伝授したいと思います。


まず一つ、家族になることです。完全に家族になっちゃいましょう。そしたらだいたいは解決です。まずはカタチから。ステイ先のお父さんをパパ。お母さんをママと呼ぶこと。兄弟がいたら兄弟はニックネームで。これは実はとても大事です。
自分がステイ先のお父さんだったらお母さんだったらって想像してもらえるとすぐに分かると思います。たとえばあなたの名前が太郎だったとして、どこかから突然きた外人に〝タロー〟って呼び捨てにされたらイラッってしますよね。しかも息子ぐらいの歳の外人に呼び捨てですよ。さらに家族というのの捉える範囲が広い国ですので、親戚の年配の女性(親戚じゃなくても親しい年配の女性は全員これでいいかも…)はみんなママと呼んでいいと思います。(あくまで私の国の場合です。)実際に親戚のおばちゃんが家に来たときに下の名前でそのまま呼んでしまったときに、家族に怒られました。日本でも、たとえば親戚の花子っていうおばさんが家にあそびにきたときに、〝花子〟って呼んだら失礼だから花子おばさんってつけるでしょ。そんな感じ。名前の前につけることで特別その人に親しみを込めると同時に敬意を払う意味にもなるんですね。パパとかママっていうのは日本人的には若干抵抗感がありますが、パパ○○、ママ○○とつけることで、Mr○○とかMrs○○みたいなもんやとおもってしばらくつかっていたら気づいたときにはパパやママを名前の前につけて自然に呼べるようになります。
外人は下の名前を気さくに呼び合うってのは確かにありますが、これはその限りではありません。また別の話です。家族は友達じゃないです。
ただし、現地で知り合う友達とか職場の人とかはガンガン名前で呼んじゃいましょう、管理職クラスであったとしても意外といけます。


次に、家族なんだからどんどん甘えちゃいましょう。特に自分ではどうにもできない部分に関してはどんどん甘えましょう。
ホームステイを受け入れてくれている家ってことは、ある程度こちらの面倒をみてくれようとしている家であると思っていいと思います。(特殊な例外はもちろんありますが…)どんな人間でも自分が頼られることはめんどくさい反面、ある種の喜びでもありますよね。だから下手に意地を張るぐらいならどんどん家族に甘えちゃってください。例えば私の例でいうと、チュークで一番の困難は交通事情です。公共の交通機関がないチューク州では車がないと致命的です。だからどうするか。そんな時は家族にどんどん甘えちゃいましょう。
日本で家族に、〝どこどこまで乗せていって!〟っていうときに変な気をまわすでしょうか。少なくとも私は特にいろいろ考えてそんなことを言いません。だって家族だもの。そして何よりこの国の事情として、人に頼って生きていくというのは基本理念です。他力本願という意味ではなく(そういう意味も多分にありますが…)、もちつもたれつってやつです。別に特に気を遣う必要もなく、ただただ素直にお願いしたらええんです。
でも、ここからがポイントですが、ただただ自分がもたれかかってるだけだともちつもたれつではありません。甘えた分は、どうやって返すか。それはしっかりと考えましょう。自分にしかできないサービスを考えるのです。例えば、私がした例でいうと、ステイ先の子どもの家庭教師をしてみたり、パパスのためにパソコン教室をひらいたり、日本の料理を提供したり、近所の子どもの遊び相手をしたり…。なんでもいいんですけどね。ポイントはただひとつ、〝こいつをここにおいといてよかった!!〟って思われることです。これは必須。だって、だれでもいらんやつは家においときたくないでしょ。だから、そのためには時々はプレゼンをしましょう。自分が何かをする度にそれをプレゼンするなんていやらしいようですが、これは実に大切です。こっそりやっても評価される、情けは人のためならずなんていうのは日本人的な感性ですので、この国でやっても誰にも評価されないし喜ばれません。たとえば、上に挙げた例から一つ具体的に説明すると、弟に勉強を教えるとしたらこそこそっと弟を呼んで勉強をちゃちゃっと教えるのではなく、まずママスに話しかけて、〝弟はこうこうこうで、こんな問題を抱えている。だから、こういう支援が必要だと思う。ということで、今日から自分の部屋に毎晩呼んで一緒になってこうこうこういうことをさせるからねっ!〟っていうのをはっきりと伝えるのです。また、終わった後には〝今日はこういうことを教えたら、こういうふうに理解したみたいや。お宅の息子さんはこういう部分は苦手みたいやから今後ちょっと勉強一緒にしていかなあかんけど、こういう部分に関しては天才的やなぁ。さすが、ママとパパの子どもや!〟みたいなことをパパとママがどっちもおるところで言います。いかにして相手を最高に気持ちよくさせるか。それを常に考えるのです。相手を最高に気分良くさせているからこそ、自分も安心して相手に甘えられるのです。


無理なことは早めに無理といいましょう。無理なこと、嫌なことを引きずったまま先にすすむとストレスが溜まりまくります。ストレスがたまったらイライラして、イライラしたら家族との会話も億劫になって、そしたらよけいにギクシャクして…。と負の連鎖が始まりますので、早めに無理と言える勇気を持ちましょう。心配しなくても上で書いたようにせっせと周りを気持ちよくさせて、自分がその家族やエリアの中で認められてさえいれば、ある程度の自分の意見が通るようになってきます。ただ、食生活に関してはアレルギー以外の場合、トライせずに一刀両断はダメです。お金やモノに関しては最初が肝心なので、よくよく考えてから行動しましょう。後々までずっと響きます。
気前よく太っ腹に、でも嫌なもんは嫌っていうスタイルが一番ええんちゃうかな。減り張りが効いているので家族にも分かりやすいと思います。


あとは自分自身のゴール設定の問題。どうせ二年の仮の住処だと思っていたらうまくいかないと思います。どうせなら、二年後帰国した後も何年かに一回ぐらいのペースであれ里帰り気分で帰れるような関係を作るつもりでいった方が前向きだし、上手くいくし、全てにおいて楽しめるでしょう。私の場合は、赴任してから一週間ぐらいの間は、ことあるごとに「自分はここに二年後も帰ってきたいと思っている。本当の息子になった気分だよ。この州に、この村に、この家にこれて私は本当に幸せだ。」って言い続けました。そして、今でもなんだか今幸せな気分だなって思ったような時にはわざわざ口に出して上と似たようなことを言います。これをすることで、自分を背水の陣に追い込めると共に、ステイ先の家族にも責任感が芽生えます。だって、誰だって自分のことや自分の国や自分の村をよく言ってくれてる人を失望させたくないでしょ。


最後に現地語の問題。英語圏ということで何かと現地語がないがしろにされがちなミクロネシアですが、私が思うに現地語が活動のカギを握っているといっても過言ではないと思います。まあ活動の話は横道になりますので、ホームステイに関してご説明。例えば、日本がこの先、アメリカ合衆国日本州になったとしましょう。ほんで、英語が公用語になってみんなある程度は英語がしゃべれる(といっても年配の人とか子ども、教育水準の低い人は日本語しかしゃべれない)ってなったとしますよね。もちろんその場合、日常言語はすべて日本語です。っていうのがミクロネシアの言語のイメージだと思ってもらえばそう大きく間違っていないと思います。ほんで、そんな米国日本州にどこぞの外人がくるわけです。どこぞの外人も一応英語がしゃべれるのでまあ最初は英語でコミュニケーションをとりますよね。それが、数週間ぐらいならいいかもしれません。でもどこぞの外人は二年間ここで生活するそうなんです。あなたが受け入れ先の家族なら「お前、日本語覚えろよ、せめて覚えようとはしろよっ!」って思いませんか。公用語とはいえ、家族にとって英語は自分の言葉じゃないんですよ。なんで、どこぞの外人のためにこっちが毎回英語をつかわなあかんねん。めんどくさい。って少なくとも私はなります。もちろんペラペラになる必要はないでしょうけど、日常生活ができるぐらいは身につけることを私は強くオススメします。赴任して最初のうちに現地語興味あるんだよって伝えるだけでみんなが必死で教えようとしてくれますので、特に努力も必要ありません。結局は意識の問題だけです。


結論、ホームステイを楽しむのは結構大変です。気を回すことがいっぱいあるし、自分のいままでの価値観を曲げないといけないことも少なくありません。でも、一番大事なのは家族を最大限に楽しませることです。自分が楽しくご機嫌に過ごすための最大の近道は家族を楽しませること。もし、しんどいと思っても、結局それは自分がご機嫌で生活するための税金みたいなもんです。まあそもそもだれかを喜ばせようとしてする行動はめんどくさそうに見えてやってみると結構楽しいものです。

書こうとおもったらもっと書けるけどもう十分に長いのでこのへんで。
以上、本当に読みたい人なら最後まで読んでくれると信じて久々に長文を書きました。長いから推敲もめんどくさいので出来てません、誤字脱字あったらこっそり教えてください。
私から読者のみなさんへのバレンタインデープレゼントということにしときます。

0 件のコメント:

コメントを投稿