日本に帰って以来の散髪をしたわけです。
いつも行きつけの散髪屋さんに行って切ってもらおうとしたら、散髪屋さんはフィリピンに帰ってしまっていつ帰ってくるか分からないなんて言われたので別の散髪屋さんへ。そしたらその別の散髪屋さんも鍵がきっちり掛かっていて店の中には誰もいず。
しかたなく、行きつけのマッサージ屋さんへ。この島ではマッサージ屋≒散髪屋なところがあるのでもしかしたら髪の毛を切ってもらえるかなと思って「髪を切ってくれ」と言ってみたら案の定「私は髪なんて切れないわよ」と断られちゃったのです。
そのマッサージ屋のオバハン相手に「そもそも、なんで散髪屋さん閉まってるんだよ!」なんて言うと、「今日は月曜日だからねぇ…」なんて返されるから、思わず僕も「あー、月曜日は散髪屋しまってるの?」なんて気の抜けた会話をしたりなんかして。オバハンもオバハンで「この島の散髪屋はほとんど月曜日は閉まってるわよ。」なんてね。
その後、二人とも15分ぐらい何の進展もない会話を繰り広げるわけです。「月曜日になんで散髪屋を閉めるんだよ。」「日曜日の後だからやる気ないからねー」みたいにね。
そして、15分後になってやっと今日は月曜日じゃないことに気づくオバハンと僕。そう南国で生活をする限り、曜日感覚なんてほとんどないのです。毎日が日曜日で毎日が土曜日、そして毎日が平日でありうるのがこの島の生活。
あれ、今日水曜日やんって。
ほんで、そもそもさっき閉まってた散髪屋さんは昼休みで席を外していただけだったことに気づくのです。
いままで行きつけの散髪屋さんはもう何も言わなくてもだいたいして欲しいように切ってくれていたのに、新しい散髪屋さんだから一からお願いしなくてはいけません。
この島の散髪屋さんはフィリピン人のオカマさんがやっています。そして、オーダーをちゃんとしないとだいたい刈り上げられちゃって、気づいたらコボちゃんみたいになるのです。
「どのぐらいの長さにするの?」と聞かれ、「すっごく短くしてくれていいよ。」と返し、すかさず追加で…
「でも、後ろ髪はバリカンを使わないでね。」「刈り上げは嫌だよ。」「あとは任せるよ。」
って言ったんです。
言うだけ言えば目の悪い僕は、髪を切り始めると同時に眼鏡を外されるのでもうあとは散髪のオッサンに任せるのみ。
切り終わって眼鏡をかけたら、オッサンが採用していたのは最後に言った「任せるよ」の部分のみ。
鏡の前にはしっかりと刈り上げられた私がいました。
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