私はチューク隊の中で間違いなく最も歩いています。一日平均して2時間は歩いているのではないでしょうか。てくてくてくてく。歩いていたらよく車から声をかけられる訳です。
「おくろうか?」
「のってきなさーい!」
「一緒に行こうぜっ!」
結構な確率でトラックの荷台みたいなとこに立って乗ることになるのですが、これがまた気持ちいいんですね。私の島は道がでっこぼっこなので時速5キロから10キロしか出せないので特に危なくもなく、雨なんかが降ったところで天然のシャワーとして楽しめます。
声をかけられたからといって全部に乗る訳でもなく、その時の気分で乗ったり断ったりするんですが、今日は疲れていたので乗り込んだんです。ちなみに今日の車はトラックの荷台じゃなくてちゃんとした車でした。チュークの車は前も後ろも横も全部スモークを張っている(日本やとめっちゃ怖い人が乗ってる車です)ので真っ黒で中に誰が乗っているか外からはほとんど見えないのです。そう、つまりは乗り込むまでは運転手以外は誰が乗ってるか分かりません。まあだいたいは声をかけてくれる運転手自体も私からは知らない(覚えてない)人なんですけどね。
チェックするのは酒のにおい。酒臭くなければだいたい大丈夫です。
「ありがとー。今日は暑いねー。」
なんて言いながら乗り込み、
「どこにいってたの?」
なんてありきたりな質問に答えつつ、気づいたらご機嫌なドライブが始まるのです。
さて、今回のスモークで真っ黒の車の中に乗っていたのは女性が二人。
乗り込むなりなかなかおしゃべりな二人。私がチューク語を話すのを知ってからそれが楽しいのかやたらといろんなことを聞いてきます。最初はうちのホームステイ先の家族の話をしていたのに、気づいたら会話の内容が妖しい内容に…。
まあ端的に言うと彼女たちが聞いてきたのは、
「チュークの女はためしたか?」というシンプルな質問。
私がすなおに「No」だと言うと
「なんでや!!チュークの女が嫌いなのか?」とまくしたててくる訳です。
「YES、好きだよ。」と答えたら運転手の声のトーンが変わりました。
「よしっ!じゃあ私とやろう!なっ!ええやろ?なっ!」
あかん、これは。回避策が思いつかなかったのでとりあえず笑った訳です。
「わっはっはっはっはー。」
そしたら、助手席にのっとったオバハンが、
「何を笑ってるの!(びしっ!!)」と私をにらみつけてくるではありませんか。
これぞ〝蛇に睨まれた蛙〟ってやつですよ。
「この子とやるんは嫌やっていうの?!」
「なっ!やろやろ!」
なんなんですか、あなたたちは。
ぼちぼちちゃんとお断りさせてもらおうとした瞬間に車が止まりました。
あれ?私もしかして喰われるの?!
と思ったら、たまたま彼女たちが道を歩いている親戚のオッサンを見つけたようでその彼が車に乗り込んできました。
オッサンのお陰でことをなきを得ましたが今後はチュークの女性には気をつけようと思います。
ともすれば男の憧れとも言えそうな、逆ナン逆レイプ。いざ喰らってみると未遂とは言えども結構ダメージ大きいですよ。
世の男性諸君、子種に飢えてる女性にはお気をつけください。
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