2012年12月17日月曜日

あわてんぼうのサンタクロース。

終わりは突然やってくるものですね。


日本にいる時のような仕事量はないとはいえ、月曜日はやっぱりちょっと憂鬱になるのは南国でも同じ。いや、日本にいるときもせっせと仕事をした記憶はあんまりございませんがね。月曜日ってことは、火曜、水曜、木曜、金曜と平日がぞくぞくと後ろに控えてる訳だし、やっぱり憂鬱ですよね。学校にいって、そんな話を同僚としていた訳ですよ。

ぼく:月曜日より金曜日がいいよね。
同僚:なんで?
ぼく:だって、明日から仕事が始まる日と、休みが始まる日は大違いだよ。
同僚:え、明日からあなた休みよ?
ぼく:ん…。

どうやら、もう今日が仕事納めになるそうです。
一応、明日も学校に顔は出しますが、本当に顔を出すだけですね。

明後日にはクリスマスプログラムがあったはずなんですが、そしてクリスマスパーティーもあったはずなんですが、全部キャンセルになったようです。

「教員の給料が支給されていない現状でパーティーなんかする金あるかっ!」
ってのが現場の先生の総意だそうで。

まあ、なんか金の問題はややこしいから、つっこまないことにしました。
しかし、私がここ最近授業を返上させられてまで教えていたクリスマスソングたちはどうなるのでしょうか。私の算数の時間をできたら返していただきたい。そして、声がかれるまで歌いまくった労力はプライスレス。

あわてんぼうのサンタクロースを教えたのがいけなかったのでしょうか。
それにしても、クリスマスブレイク。早すぎでしょ。

あわてんぼうのサンタクロースしかたがないかーらおどったよ
たのしくちゃっちゃっちゃたのしくちゃちゃちゃ
みんなもおどろよぼくとー
ちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃ

ああ、今なら早く来ちゃったサンタさんの気持ちが痛いほど分かるぜー。
ちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃー。

2012年12月13日木曜日

My calling。

眠れぬ夜はブログでも更新しよう。

今日はなんだか眠れないぞ。
将来のことを少し考えていたら無限に考えないといけないことがあるではないですか。

つい先日まで同期隊員が一時帰国をしていまして、ちょうどいい機会だなと思って帰国準備を始めたのです。帰国準備といっても荷物を整理したりといったものではなく、例えば帰国後の住む場所を考えることであったり、就職試験(教員採用試験になるのかな?)の情報を集めたりすることの方ね。

ぼちぼちと二年間という限られた南国生活にも終わりが見えてきて、日本での生活を考えだす時期がやってきたんだなぁ、としみじみ。といってもあと半年程あるんですけどね。

今は青年というより、少年の気分です。
もう30手前のオッサンなんですけどね。

ただ、選択肢はそんなにないのが残念ですが。

小学校のときに実は既に私は先生になりたかったんです。
中学校の時に、お寺の坊さんになりたくて。
高校の時にホームレスに憧れて。

いまでも坊さんにはちょっと憧れてたりするんですけど。
でも、今は正直なところ何でもいいです。

My calling(天職) は先生なんだろうなとは思いますがね。
別に学校にいる必要もないと思うんですね、先生が。どこにいても先生なんです。

この歳にしてなんて無謀な…なんて思わなくはないのですが、私は楽観的な悲観主義者なのです。いや、悲観的な楽観主義者の方がしっくりしますね。

私は努力をしない。そしてできない。
ずっと楽をして生きる。

楽に生きるために必至で努力をしているのです。
何をやっても特に大きな失敗はしませんよ。だって努力してるもん。
やりたい事はだいたいなんでもやるよ。でも、やりたくない事はしたくないぜ。
やりたくないことはしたくないから、それをしない為にそれをする以上の努力が必要なんだぜ。なんて燃費が悪い。でも、真似できるもんならやってみろよ。そんな簡単なことじゃないんだから。

そして、私は先生なんです。
ああ、めんどくせぇなぁ。って思うんですよ。

先生は役者じゃないんです。自分の現実生活全てが先生なんです。役者なら役が終わったら仮面を脱ぎ捨てればいいだけなんだけど、自分の生活がそうであるなら、自分の生活に仮面をかぶらないといけないのです。

正直責任感はないが、やっぱり責任はあるし、僕にも愛はある。

舞台は自分の人生で、他の人間全てが観客。そして、仮面をかぶるのです。でも、もしずっと仮面をかぶっているのなら、それはもはや素顔。

仮面という名前の素顔の誕生ですね。

他人の評価の為だったつもりが、結局自分の為になってくるんですね。ここまでくると気づいたときにはね。
連立方程式のようですが、結局のところはその「解」はいつでも〝好きに生きている自分〟なんです。

いつでも好きに生きるという仮面、そしてそれは自分の素顔。
右か左、悩んだら楽しそうな方に進めばいいんですな。結局。

そして、私はそれが先生であるべきだとおもうのです。
先を生きる。

右にいってみて、「おいっ!右めっちゃおもろいど!ちょっとこっちきてみぃ!」ってゆうてね。
あかんかったら、それを笑いに変えてもたらええんです。ほんで、左にいけばええだけの話なんです。「あかん、悲惨な目にあったな。ちょっとあっちの道もいってみよっ!」ってね。

三叉路でも、四叉路でも一緒ですよ。
一個あかんかったら他を探せばええんです。くじけへんかったらそれは先生。
次はこっちいってみよかー、ゆうて一緒に歩いていけたらそれでええんでしょ。

道がなくなったらしゃあないから一歩踏み出せばええんでしょう。
ドロドロの道かもしれへんし、おっきい穴かもしれへんけど、穴にはまったら笑って足抜いたらええだけの話ですよ。そしたら後ろついてきてる人はその穴にはもうさすがにはまらんやろうしね。

さて、何をゆうてるか分からんくなってきたから寝よ。
空が明るくなってきそうです。

2012年11月30日金曜日

マウスtoマウス。

朝、カウンターパートと一緒に学校に向かっていると途中で近所のオッサンに呼び止められました。

「ココナッツを飲んでいきなさい!」

そんなことしてたら仕事に遅れるなーと思ってたらカウンターパートが「学校の方はかまわないから、飲んでから学校おいでー、私はこの車に乗って先に行ってるわ。」と、知り合いの車が通りかかったのでさっさと車に乗って行ってしまいました。

採りたてのココナッツは実に美味しいのです。
機嫌良く一個のココナッツを飲みきって、学校に行こうとしたら、オッサンがまた呼び止めてくるのです。

「もう一個持っていきなさい!皮を剥いてやるから。」

ココナッツは普通はでっかい皮に覆われていますが、その皮を剥いたら中にコアになる部分(その中にココナッツジュースが入っている)があって、だいぶ持ち運びがしやすいサイズになるんです。

って、小さすぎやしないかい?
(iPod touchと比較してもほぼ同じサイズ。)


「自転車で運ぶのにはちょうどいいサイズだよ」

なんて適当なことをいいながらもらっていきましたが、それにしても小さい…。通常のサイズの半分以下です。

学校に持っていくと、幼稚部の先生が

This is a story behind coconuts.......

なんて感じでココナッツにまつわる話をしてくれました。
ココナッツを剥いたらでてくる中身をよーくみてみてください。何か見えませんか?


そうです、上から目、目、鼻、口。
ココナッツの顔だそうです。


そして、この口にあたる場所が最も柔らかい部分で、ここをほじくって穴を開けて飲む訳です。

「口と口をくっつけて飲む訳やから、毎回ココナッツを飲む度に僕らはキスをしないといけない訳だね。」

なんて返すと、オバハンの先生たちは大爆笑をしていました。

ということで、オバハンどもがキスしろキスしろとうるさいので、遠慮なくぶちゅっとココナッツにキスをして飲んだ訳ですがさすがに小さすぎてほとんどジュースが入っていませんでした。容量にしてヤクルト一本分ぐらいでしょうか。普通のココナッツだとペットボトル一本分ぐらいは入っているので少ししょんぼり。

もし、みなさんが南国にいって剥いてあるココナッツに出会ったらココナッツの顔を探してみてくださいね。そして、ぶちゅっとやっちゃってください。

きっと、そのキスはほんのり甘い味がするでしょう。

2012年11月28日水曜日

とろぴかるさいくろん。

昨日学校にいくとメンテナンススタッフや事務の人たちが校庭にネットを張ってバレーに没頭していまして、それはそれはとても楽しそうだったのです。そして、駐車場を見ると校長たちを乗せたワゴン車が学校を離れていくのが見えました。

あれ?
教室には人影がなく、いつもはうるさいぐらい元気な子どもの声も聞こえません。

「台風がくるっていうから今日はお休みよー。」

え?
丘の上にあるうちの学校からは穏やかで奇麗に澄んだ海とどこまでもブルーな空が見えていました。

雨も風もないのに何故か学校はなし。

一夜明けて、窓を開けるとなんだか風が強くて海には波がたっていました。ちなみに、環礁に守られているチュークで海に目に見えて分かるぐらいの波が立つことはめったにありません。

ネットで台風の位置情報をしらべたら、「トラック諸島の近海」となってるじゃないですか。
おいおいー、休みにするならまだせめて今日だろー。

なんてぶつくさいいつつ学校に行くと、またまた昨日と似たり寄ったりな光景。

「台風がくるっていうから今日はお休みよー。」
あれ、これなんていうデジャブ?

朝感じた疑問なんてのはいらぬ心配だったようで、今日も休みだそうです。
そして、もう今は昼過ぎですが朝と変わらないぐらいの風が吹いていて気持ちいいです。

この調子だと明日も休みかしら。
まあ、休みじゃなくても休みみたいなもんなのが南国クオリティー。

2012年11月23日金曜日

ワイノー。

この夏に受けた健康診断の結果で、「尿酸値が上がっているので痛風のリスクあり」なんて言われてからというもの健康的な生活を心がけている訳です。

でも、ここはチューク。常夏の島。夏といえばビール、ひからびんばかりに喉が渇いている時にキンキンに冷えたビールは最高ですよね。(画像は使い回し、ピサール島にて撮影)


白い砂浜、夏の日差し、氷の一杯入ったクーラーボックスから取り出すビール。
ぷしっ、ごきゅごきゅごきゅ。

いやー、砂浜限定です。健康のため、あくまでビールは砂浜限定。

そんな痛風のリスクが高い私のような人に便利なのが、ワインだそうでございます。
痛風が心配な私は夜な夜なインターネットで痛風について検索をしていたのですが、そこで見つけてしまったんです、「ワインは痛風のリスクを高めない」との記述をね。

ああ、浅ましいですね。どうしてこうも人は都合のいい情報ばかりを採用してしまうのでしょう。結局のところ、自分が欲しい情報を探して、それを見て安心をしたいだけなのでしょう。

ほんで、チーズを検索をするでしょ、そしたらまた都合のいい表記を見つけることが出来る訳です。

「チーズは脂肪燃焼効果がある」

なーんてね。

これで、チーズをツマミにご機嫌でワインを飲むという最高の贅沢が簡単に正当化されちゃう訳です。

お米だって、牛乳だって、肉だって、何についても都合のいい情報を採択しちゃえば好きなもん食って好きなことしてたら〝健康的〟になっちゃうから今の世の中不思議ですね。

まあ結局のところ、健康情報なんてものは流行を生むために都合よく利用されているのがオチでしょうし、昔から食べているものが死ぬ程身体に悪いという訳でもなく、最終的にいろんな情報を集約すると、〝食べ過ぎない〟〝お酒は適度に〟〝適度な運動を心がける〟の三つが「健康的な生活とは何か?」という疑問に対する普遍の答えなんでしょう。

ということで、今夜は金曜日。
適度にワインをいただきます。



ワイノーーーーー。(英語で〝ワイン中毒者〟のこと)

2012年11月22日木曜日

脳みそ南国病。

学校で文化祭みたいなのがありました。



全体的にあらびきな出し物や、その場のノリでプログラム(そもそも明文化されたプログラムが存在しません)が変わることや、合間合間にやたらとお金(寄付金)を集めることなんかに去年は心中穏やかではなかったのですが二年目の今年は心に余裕ができてきたのかさほど動じることもありませんでした。

なんとなく音楽がなったらみんな楽しくて、楽しく踊るのが優先事項であるのであればきっちり練習をする必要なんてどれほど大事なのか疑問になってくるし、観客席から誰かが突然乱入して踊りだすのなんて会場も一緒になって楽しんでいる何よりの証拠だし、それによって予定が変わったりするのもごくごく自然なのです。子どもが何か出し物をしている最中や、プログラムとプログラムの合間にお金を集めようとするのは資金繰りのうまくいっていないうちの学校としてはどうしても避けられないことだし。そもそもキリスト教の学校だから寄付なんてのは特別珍しい行動でもないし。なんで去年はこんなこと一つ一つにイライラとしていたんだろーなー、と〝脳みそ南国病〟に完全に感染してしまった私はつい一年前のことなのに大昔の出来事かのように懐古するのです。

今日の文化祭?学園祭?ダンス祭?の最中に「いつ日本に帰るんや」と何度となく聞かれたのですが、よく考えたらもうあと7ヶ月程なんですね。この学園祭も今年が最後かー、なんて思ってたら子どもがかわいらしく歌いながら踊っている姿にほろりと涙が出そうになりました。特に今年に入ってからの南国適応っぷりが凄まじく、もう時間の感覚がほぼなくなってきつつある私にとってこの5ヶ月は本当に一瞬で過ぎ去ってしまいました。去年は毎日つけていた時計もいつのまにかつけて通勤することはなくなり、オンタイムを心がけていた出勤時間も今や天候やコンディションによって変化させるという現地人と同じシステムを採用しています。日暮れと同時に床につき、鶏の起きる時間に目覚める私は日本に帰って生活できるのでしょうか。

でもね、
こんなうだうだとした悩みも都合のいいことに南国脳が全て解決してくれるのです。

らーらーらー
にーじがーにじがー そーらにーかかーって
きーみのーきみのー きーぶんーもはれてー

2012年11月21日水曜日

刈り上げ。

日本に帰って以来の散髪をしたわけです。

いつも行きつけの散髪屋さんに行って切ってもらおうとしたら、散髪屋さんはフィリピンに帰ってしまっていつ帰ってくるか分からないなんて言われたので別の散髪屋さんへ。そしたらその別の散髪屋さんも鍵がきっちり掛かっていて店の中には誰もいず。

しかたなく、行きつけのマッサージ屋さんへ。この島ではマッサージ屋≒散髪屋なところがあるのでもしかしたら髪の毛を切ってもらえるかなと思って「髪を切ってくれ」と言ってみたら案の定「私は髪なんて切れないわよ」と断られちゃったのです。

そのマッサージ屋のオバハン相手に「そもそも、なんで散髪屋さん閉まってるんだよ!」なんて言うと、「今日は月曜日だからねぇ…」なんて返されるから、思わず僕も「あー、月曜日は散髪屋しまってるの?」なんて気の抜けた会話をしたりなんかして。オバハンもオバハンで「この島の散髪屋はほとんど月曜日は閉まってるわよ。」なんてね。

その後、二人とも15分ぐらい何の進展もない会話を繰り広げるわけです。「月曜日になんで散髪屋を閉めるんだよ。」「日曜日の後だからやる気ないからねー」みたいにね。

そして、15分後になってやっと今日は月曜日じゃないことに気づくオバハンと僕。そう南国で生活をする限り、曜日感覚なんてほとんどないのです。毎日が日曜日で毎日が土曜日、そして毎日が平日でありうるのがこの島の生活。

あれ、今日水曜日やんって。
ほんで、そもそもさっき閉まってた散髪屋さんは昼休みで席を外していただけだったことに気づくのです。

いままで行きつけの散髪屋さんはもう何も言わなくてもだいたいして欲しいように切ってくれていたのに、新しい散髪屋さんだから一からお願いしなくてはいけません。

この島の散髪屋さんはフィリピン人のオカマさんがやっています。そして、オーダーをちゃんとしないとだいたい刈り上げられちゃって、気づいたらコボちゃんみたいになるのです。

「どのぐらいの長さにするの?」と聞かれ、「すっごく短くしてくれていいよ。」と返し、すかさず追加で…

「でも、後ろ髪はバリカンを使わないでね。」「刈り上げは嫌だよ。」「あとは任せるよ。」

って言ったんです。

言うだけ言えば目の悪い僕は、髪を切り始めると同時に眼鏡を外されるのでもうあとは散髪のオッサンに任せるのみ。

切り終わって眼鏡をかけたら、オッサンが採用していたのは最後に言った「任せるよ」の部分のみ。

鏡の前にはしっかりと刈り上げられた私がいました。

2012年11月19日月曜日

一億匹。

一億匹のイワシの群れに囲まれたら、右も左も上も下もなくなってしまいます。自分を包み込んで縦横無尽に高速で泳ぐイワシの群れ。
それは例えば壁のようなんですが、かといってだれかを遮ることもしません。
群れに突っ込んでいってもそれは奇麗に割れて、そして私を包み込みます。

水面から海底までほぼびっちりイワシ


高校時代の後輩がわざわざチュークを訪ねてきてくれましたので、週末を利用してJeep島訪問&ダイブ。島の周辺をぷらっとダイブしただけなのですが、運良くイワシの群れに遭遇したのです。チュークで結構な本数を潜りましたが、今回は間違いなく一番楽しかったダイビングですね。パラオの海よりある意味興奮しました。

付き合いのよくないたちなのであまり中高時代の友人たちとは人間付き合いを続けてきていなかったのですが、今回の後輩の訪問は自分の過去を見つめ直すいいきっかけになりました。

そういえば、日頃なかなか撮れない自分の写真や動画ですが、元写真部の後輩がバシャバシャと撮りまくってくれたので一気に充実しました。活動報告の際に利用させてもらいますね、ありがとう。

活動の方は、カウンターパートが相変わらずやる気まんまんなので順調です。当面は文化祭みたいなのが木曜日からあるのでそれの準備でレギュラーの授業はあってないようなものです。一日15〜20分の幼稚園の授業のみ。相変わらず南国ライフをのべーっと満喫してます。

2012年11月7日水曜日

上・京・物・語。

我らが都、ポンペイ州に上京していました。
だってハロウィンだもの。

ポンペイにあります、キューピッドというバーでハロウィンダンスナイトがあるという情報を聞きつけた私たちはすぐさま突撃することにしたのです。

気合いを入れて仮装をするものの、やっぱり一時間程で仕上げた僕らの仮装クオリティー(首から上だけ)が数ヶ月かけて準備をしているモノホンの仮装(衣装を含む全身仮装)に太刀打ちできる訳もなく、敢え無く撃沈しました。


頭に包丁が刺さっている人やら、背中に斧が突き刺さっている人やら、妊娠したお腹から赤ちゃんの手が飛び出て血が垂れている人やら、もうどこぞの映画の特殊メイクを施したかのような人がいっぱいいて、顔だけに特化した自分たちの仮装はほんとうに恥ずかしいレベルのものでした。ただただ悔しかったので来年こそは日本でどこぞのハロウィンパーティーに参加して優勝目指します。きりっ

今回のカソリックの祝日を使って約一週間のポンペイ滞在。
中華料理やに行って麻婆豆腐を食べたり、麻婆豆腐のために麻婆豆腐の素を買ったり、麻婆豆腐のために豆板醤と片栗粉を仕入れたりとだいたい麻婆豆腐の事ばっかり考えて過ごしていましたが、その合間にナンマドール海上遺跡(二度目)やら、上記のハロウィンパーティーやら、隊員の所属している学校訪問に、FSM唯一のクラブや、カラオケ、小洒落たバーなど毎度ながらポンペイでしか出来ない事目白押しの密度の濃い時間をすごせました。

ポンペイでお世話になったみなさんありがとうございました。

ポンペイからチュークに戻る便がたまたま任期を終えて帰るSVさんと一緒になり、まるで自分が任期を終えて帰るかのような錯覚を起こしてなんとなく感傷的になりましたが、よくよく考えると本当にもう残り8ヶ月程で、気づけば転がるように時間が過ぎていきます。あと帰国まで2ヶ月になった隊員がやっていた「帰国までにやりたい(やり残したくない?)ことリスト」をそろそろ私も作ろうかな。

そして、そろそろこのブログの更新頻度もあげないとですね…。

2012年10月17日水曜日

気づけばオッサン。

11日に誕生日を迎え、29歳になりました。
チュークで過ごす誕生日はもうこれが最後。


来年の今頃は日本で30歳。みそじ。
29歳ってことはですよ、十年前に遡っても大学生なんです。

まさか、国外のとんでもない僻地でこうやってパーティーをしているとは思いもしていなかったんですけどね。

大学卒業して、就職して、院いって、ふらふらとしていたら着いた先は南洋の島の上。

あと10年後は子どもが小学校に通っていたりするんでしょうか。

いつまでも若いつもりでいたら気づいたらオッサン。
最近若干体調崩し気味なオッサンです。
夏の体調不良は長引きますねぇ。

2012年10月10日水曜日

教育は絶対に必要なんだ。

テストの日程がなかなか決まりません。

手元にありますスクールカレンダーとやらによりますと9月の27、28日が第一クオーターのテストになってる訳ですがもう今は10月も半ばになろうかとしています。今週末にするから、今週末にするからといいつつプリンターのトナーが金がないから買えないという理由でずっと先延ばしになっていたテスト。プリンターのトナーが届いていたから今週末かなと思ったら今週末もなぜかテストは実施しないそうです。来週末と言っていますがどうなることやら。

ちなみに、もう自分の分のテストは印刷済み。いつテストになるか分からないから、ずっと授業は復習をしているのですが、もう2週間。もし来週になるならさらに1週間で3週間も復習を続けることになる訳で。もし、来週実施しないとなると一ヶ月も…。

もう、予定通りにならないならスクールカレンダーなんて作らないでくださいと心から思う訳ですが、かといって一年前のようにイライラすることも一切なくなりました。南の島で時間を気にすることはもはや無駄な行為であることを、ついには身体までもが理解したようです。

最近、カリキュラムの必要性だとか授業準備の重要性だとかってのを必至で啓蒙することが決してこの国にとって必要なのかどうかが甚だ疑問なのです。もちろん大事なんだけど、別にそれでどうにかなるわけじゃないし。この国の人は確かに〝愚か〟ではあるけれど、決して不幸ではないと思うのです。

「教育はとても重要」

これはそうなんですよ。いつの時代でもどんな場所でももちろん変わらない普遍の真理です。でも教育っていうのが日本人である私が考える「教育」である必要はないと思うんですよね。というか、もはやおおよそ全ての人が考える「教育」じゃなくていいんじゃないでしょうか。この国で学校なんてものが全部なくなっちゃってもいいと思うんです。それでもたぶん教育はなくならないんじゃないかな。

山に行けば食べ物がわんさかあって、海に行けば魚もわんさか。

その中で生きていくための知恵さえ伝える手段があれば、そしてその中でのルールさえ持ち合わせていれば特にこの島に「教育」なんて必要さえないのです。この島にとっての教育ってのは自然に生活の中で出来あがってくるようなものだと思うんです。日本の教育も、他のどの国の教育ももちろん徐々に体系化してきて今に至っているのでしょうが、そもそも南の島に自然状態で複雑な教育が育つとは思えないのです。そんな場所に、教育末期(少しの皮肉を込めて〝末期〟としておきます)の日本の教育やらアメリカの教育を持ってくることにどんな意味があるのでしょうか。

でも、そんな資源を狙って食い尽くそうとするのは結局のところ外国なんですね。この国にとって別に私たちの考える「教育」なんて全く必要ないとしても、結局この外国様(日本も含む)のせいでこの国は「しっかりと」学ばないといけないという矛盾…。そして、そのために日本が「支援」するんです。また、矛盾。

まあ、眠いし、もはや何を言いたいのか分からなくなってきたので。このへんで。

2012年10月5日金曜日

嵐が去って。

ようやく、嵐が去りました。

今週一週間は大荒れに荒れたチューク州。赴任以来初めての台風(天気予報を見た訳じゃないので台風級の天気といっておこう)の襲来でした。
海に沿って道があるだけの小さな島なのでちょっと波がたつととんでもないことになるこんですね。波が立つ度に一瞬で水没する道路。日頃は鏡面の如く穏やかな環礁内の海がこの一週間は別の顔を見せていました。でも、そんな荒れ狂う海であえて遊ぶ子どもたちの多いこと。海に飛び込む飛び込む…。日頃、海に波が立つことなんてないので興奮してしまっているのでしょう。公式なデータは出ないだろうけど、この台風で何人か子どもが死んだんじゃないかな、と冷静に予想しています。

嵐の前の静けさみたいな言葉もありますが、南の島では嵐の前には突風が吹きます。嵐だけじゃなく、スコールの前には常に風が吹くのです。びゃーって風が吹いたらその後にはほぼ間違いなくザーっと雨が降るのです。

先週、学校で授業を終えて、街に向かっていたら正面からすごい風が。自転車が全く前に進まないぐらいの突風。

「パラグライダーは向かい風で飛ぶ!」
なんて言う人もいますが、僕は断然追い風が好きです。人生楽してなんぼ。なんでわざわざ苦労して風に逆らう必要があるのでしょうか。そもそも僕は高所恐怖症ですので、高く飛ぶことよりも楽に地面を歩く方に興味があるのです…。なんてことを考えていたら頭の上からバケツをひっくり返したような雨。そう、この瞬間が嵐の始まりだったのです。

嵐のときはヤシの木の下を通っては行けません。
上からヤシの実爆弾が落ちてくるからね。

水が氾濫した道はもう川のよう。
パンツの中まで濡らして土砂降りの雨の中を向かい風に突っ込んでいったのに、1ミリも空を飛べなかったよ。

飛べない豚はただの豚。
A pig doesn't fly is nothing but the grounded pork.

さて、減量でもしましょうかね。

そういえば、気づかれている方もいるかもしれませんがこのサイトのタイトル画像と背景を変えました。ずっと沖縄の座喜味城跡の写真をタイトル画像にしていたのですが、いい加減チュークのものに変えようと思いJEEP島の半水中写真に、背景はヤシの木からチュークの珊瑚に変えました。ぜひ、スマートフォンからだけではなくPCからもご覧ください。(スマートフォンからでもPC表示にしたら見れますけどね。)

2012年10月1日月曜日

中秋の名月。(島隊員としての資質)

あれからもう一年か。(アレはリンク先を参照:お月見。
昨日は中秋の名月。
今年は天気が悪かったのでお月様は見えなかったけど、団子は作ったのです。


そして、なぜか最近やたらと肌寒いのです。もしかしたら秋かな。他の隊員と「秋が来たってことはぼちぼち冬がくるんじゃない?」「冬が来たら何をするか考えて一日をつぶそう。」なんて意味の分からぬことを真剣にしゃべっている今日この頃です。

南の島隊員にとって最も必要な資質って何かなって考えれば考えるほどに、この〝一日をつぶす〟能力だと思うんですね。

「何にもない南の島で生活したい!」
「あわよくばいつかは移住したい!」

なんてことを真剣に考えた事がある人は少なくないと思いますが、実際の南の島には何があるかというとそこには延々と続くかのような「時間」が横たわっているわけです。そして、悠久の時間が作り出すのは「退屈」そのものなのです。

ということで、最近はもっぱらコレです。


歌はいいね。歌は心を潤わしてくれる。リリンの生み出した文化の極みだよ。

この前の、日本に一時帰国のときにギターちゃんを持ってきたのです。元々持ってきていた三線ちゃんとウクレレちゃんに仲間入りしたギターちゃん。高校の時に買ったもののFで挫折したギターちゃん。時間があるので目下特訓中。

ナイロン弦のウクレレに比べてやっぱりギターの弦はかたく、最初痛かったんですが、指も順調にカチカチになってきて、最近ではF系のコードもなんとかなりそうな兆しが見えてきました。というか、ジャカジャカと機嫌良く弾いていれさえすれば別にコードなんて間違ってもたいした事はないのです。たぶん、高校生時分の僕はきっとかっちりと音を鳴らしたかったんだろうなぁって思いますね。年を取って適当にやることの大切さを覚えました。

歌を歌えば気分がまぎれる。時間がつぶれる。
そして、人が集まり、自然に友達が増えます。
南国生活に楽器はマストアイテムだと思いますね。

2012年9月27日木曜日

海はいい。

最近もっぱら早起きです。

iPadに「時計」アプリが公式で配信されましたね。もちろんこれまでも時間はチェックできたのですが、アプリケーションとしての時計がなかったのです。
今までなかったのがただただ不思議、というかマストなアプリなので今までは別の無料時計アプリを使って代用していたのですがやっぱりこういう単純なアプリは公式アプリの方が無駄がなくていい。


よく見てくださいね一番右上のところ。「チューク」って書いてあります。そうです、チュークが世界時計で選択できたんです。他にもコスラエやポンペイやヤップも選択できました。今まで世界時計などを合わすときはグアム(時間は一緒)を使っていたというのに。いやはやいつのまにやら。そういや、チュークでドコモの携帯電話が使えるようになったという話も聞きました。まだまだ知名度の低いミクロネシア連邦ですが、水面下では少し盛り上がってきているのかもしれません。

時計機能があったなら別にこんな世界時計なんていらないでしょって声が聞こえてきそうなんですが、ポイントはそこじゃなく、画像の一番したのタグの所にある、「世界時計」「アラーム」「ストップウォッチ」「タイマー」ってやつを見てください。この特にアラームってやつがなかったのがiPadの致命的な欠陥だったのです。ちなみに、iPhoneやiPod touchにはこれらの機能は前々から標準でついていました。しかも、このアラーム機能は自分のiPad内の音楽から好きな曲を選べば指定の時間に流してくれるという優れもの。

平日の目覚ましスケジュール

5時 ワンダフルワールド(ウルフルズ)
6時 ハイウェイ(くるり)
7時 海はいい(クロマニヨンズ)
8時 ヤッターキング2009(クロマニヨンズ)

トータス松本さんの声でまどろみ状態になり、岸田さんの声で目を覚まし、ちょろっと部屋を片付けて、朝ご飯を食べて、授業準備をしたらヒロトの声がちょうど流れてきます。この「海はいい」は実に南国の朝にぴったりの曲。
「バシンとドアをあけて ギュワンと道をすべり 海へいこう 海はいい 海はいい」
「海はサヨナラホームラン 海はたっぷりナポリタン」
この曲が流れてきたらコーヒーを片手に海を見て、ぼけーっとするのが日課です。

2012年9月26日水曜日

Be crazy!!

今日はクレイジーデイでした。

学校といえば、みんなまじめにかしこく過ごす場所です…が。
クレイジーデイの今日だけはみんなクレイジーになるのです。

高学年になるとズボンの上に下着を履いていたり、コンドームを膨らませてバルーンアートをしていたり、土砂降りの雨の中で突然バレーをやりだしたりと結構クレイジーでしたが、私の受け持っている低学年の子どもたちは可愛いものでした。

いつもなら制服で登下校が義務なのですが、今日はみんなこの通り私服で来ています。


幼稚園の子どもたち。

ちなみに私は日本から持ってきていた浴衣を着て、顔には日本の国旗のタトゥーシールを貼って投稿しました。今日一日中やたらと子どもやら他の先生から「ジャップ!ジャップ!」と呼ばれるから小馬鹿にされてるのかなと思ったら鏡を見て納得しました。片方の頬に貼っていた「JAPAN」の文字が顔をタオルで拭いたときに一部はがれて「JAP」になっていたようです。

中学年ぐらいの子どもにタトゥーシールは大人気。
バラの花やら、ドラゴンやら謎の文字のタトゥーシールを顔や腕にみんな貼りまくっていました。


タトゥーまみれの五年生の子どもたち。(写真にはいまいち写ってないです。)

幼稚園から三年生までは朝から授業をほっぽらかしてクレイジーにビデオを見ていたので私の今日の授業はなし。ほんで、本来私の担当ではない五年生の教室で日本の歌(翼をください)を教えるということになっていたのです。

歌を教えて、二年生の教室に戻ったらびっくり。
何故か担任の先生が算数(私の担当の教科)を教えていました。


しかも、机や椅子は脇に全部よけてしまって床に子どもたちは座っています。お菓子を食べてる子ども、鞄を振り回す子ども、かとおもったらものすごく真面目に授業を受けている子ども、一貫性は全くなし…さすがクレイジー。

でも、担任が教えている算数を見てちょっとうるっときたのです。担任は私のカウンターパートではないんですが、私の授業をいつも見ていてくれたので気づいたらいつもやっている教え方を覚えていてくれたようです。しかも、ふざけているだけに思えたこの教室をよく見ていると担任が引っ張りだして黒板でマンツーマンで教えている子どもは算数の苦手な子どもでした。そうです、クレイジーデイにかこつけて、ひっそりと算数の苦手な子どもに補習をしてくれていたようなのです。

「一日、クレイジーになりなさい」
なんて、なかなかいい行事だと思いますね。日本ではあまりやっている話を聞きませんが帰国して教員になったら一回やってみようかしら。うーん、難しいかなぁ。

2012年9月16日日曜日

HAPPY NEW SCHOOL YEAR。

新年度が始まりました。チューク州の新年度は8月末に始まります。

久々にこのサイトを開いて更新しようとしたら突然に天候が崩れました。

どーーーーーん。

雷の音が近いのです。直径にして4、5キロしかないこの島。島内であればどこにおちたとしても間違いなく超々至近距離への落雷です。自分の住んでいる町内に雷が落ちた事を想定してもらったらそのすさまじさが伝わるでしょうか。でも、今回は音の方角からしてすぐ隣の小さな島に落雷してるみたいです。それでも結局4、5キロぐらいしかないからあまり違いはないのですが。

停電の間をかいくぐって更新をしております。嵐を呼ぶブログとお呼びくださいませ。

新学期の大きな変化。

その1
カウンターパートが一緒に授業をやってくれるようになった。

これまでは実質のところ個人でせっせとやっていた活動だったのですが今期からカウンターパートを改めましたところ一緒に授業に入ってくれるようになりました。というか、年度初めということでいい機会だからカウンターパートがメインで授業をして私が補佐に入るという形に変更させていただきました。現地語に関してのストレスはもうございません。ただ、今まではひっそりと自分の授業を自分でやっていたため子ども以外との関わりはほとんどなかったのですが、カウンターパートと授業前に打ち合わせたり、授業後に少し反省会をしたりと子ども以外とのコミュニケーションが必要になってきたので今更ですが英語に苦戦しています。しょうもない日常会話に比べて少し専門的な話をしようとしたら英語の難しいこと難しいこと。今後はもうちょっと真面目に英語の方も勉強しますよっと。

その2
指導学年が低学年化。

去年までは2、3年生に教えていたのですが、今年は幼稚園、1年生、2年生と去年よりさらに低学年化がすすみました。今年の指導学年と去年の指導学年を比べてもらえば分かると思うのですが去年私が教えていた子どもは3、4年生になってしまっているので今年はもう授業はなし。実のところすごく寂しいんですが、これも自分が選んだ道です。彼らとは授業以外で関わっていく予定です。

その3
教科書を日本のものに変更。

この前の日本への一時帰国の際に日本の教科書を英訳したものを買ってきたので今後は日本式で算数を教えていくことになりました。アメリカの教科書は厚みが5センチぐらいあってサイズもA4大ぐらいあります。日本の大型の百科事典みたいなものをイメージしてもらえばだいたいそんな感じです。もう見た瞬間にやる気を失います。私見で文句を言わせてもらうと、説明が過剰で無駄が多いのです。個人的に算数っていう授業は説明されて学ぶものではなく、自分で答えを見つけていく科目だと思うので今回の日本式のやり方でカウンターパートと一年やってみて子どもがどうなっていくかはすごく楽しみです。

その4
引っ越しました。

諸事情ありましてホームステイ先を出ました。といっても移った先はホームステイ先から目と鼻の先でホームステイ先とは今でもものすごく仲良くしています。色々考えたけど、まあ自分で選んだ決断ですので少しの寂しさはもちろんありますがいい方向に結果を出していきたいと思います。


その他の雑記
最近チュークがすごいことになっています。というか、ものすごいのが街のスーパーに入荷されました。

MAUNA LOAのマカダミアナッツ!
(グアムとかハワイとかでよく土産になってるアレです!)
スタバのミルクコーヒー!
(なんと瓶詰め!)
ハーゲンダッツ!
(チョココーティングされた棒のやつ!)

しかも上の三つ、どれをとっても日本で買うよりリーズナブル!
といっても日常的に手にするには高価すぎるものではありますけどね。

ということで、新商品の入荷で若干リゾートっぽさの漂いだしたチューク州より最新情報でした。ドタバタしていたのから一転しまして、生活もいったん落ち着いたのでしばらくはマメに更新していこうと思いますので今度もよろしくお願いします。

2012年8月29日水曜日

石垣本島。(マンタと石垣牛)

石垣では1ボートだけですがダイビングに出ました。石垣といえばマンタ。


マンタはマンタ。どこでみても同じですが、なんか山の上のクリーニングステーションでマンタが泳いでいるせいか、若干マンタとの距離感があって残念でした。


でも、今回は残念ながらマンタさんは脇役となってしまうのです。なぜならこの子が登場しちゃったからね。


お腹にぽつぽつと黒点のあるコクテンフグちゃん。ほんとはこんなに膨れてないんだけど、岩陰に追い込んでちょっかいをだすと怒って水を吸い込んでぷーーーっと膨れちゃいます。

通常のサイズの時はかなり機敏で捕まえたりなんて出来ないんですが、大きくなっちゃうとものすごくノロノロと泳ぎだします。


だから、この通り。簡単に捕まえられちゃうのです。

ピンチを感じる→怒る→膨れる→遅くなる→遅いから捕まる→もっと怒る→膨れる→遅いから捕まる…という悪循環に陥ってどうしようもなくなるコクテンフグちゃんはとんでもなくかわいいのです。

あとは、コンニャクのようなダンゴオコゼを見つけたり、(写真中央あたりを拡大したら珊瑚の間に隠れています)


ミクロネシアではなかなか堪能できない地形を楽しんだり、


なんとも満足度の高いダイビングをさせていただきました。

今回、利用させていただいたのはシーベースカビラさん。比較的新しいダイビングセンターのようで設備がきれい、ボートもピカピカでした。
日本のダイビングは設備がすごいですね。ボートがでかい、トイレがついてる(しかもウォッシュレット付き)、シャワーまでついている…などなど。挙げればきりがないですが、どれもこれもミクロネシアでは見た事もないものばかりでした。そういえば、ランチ(タコライス&パイン)も美味かったし。
石垣島をまた訪れる機会があればまた利用させてもらいたいと思います。

食べ物の話は別枠でまとめて更新しようと思ったのですが、もうめんどくさいのでまとめます。ということで、いきなりですが石垣牛攻撃をさせていただきます。
(隊員のみなさんは閲覧注意)

石垣牛の焼き肉。
@炭火焼焼肉 金城(美崎店)

牧場直営の焼肉屋さん。上の盛り合わせで6000円ぐらいやったかな。
安価なハンバーグなどのサイドメニューも充実していてなかなかいい店でした。
石垣牛はかなりサシが入っていましたが不思議ともたれずぺろりと食べられました。

石垣牛のサーロイン。
@ステーキ&レストラン パポイヤ

石垣牛のテンダーロイン。
@ステーキ&レストラン パポイヤ

サーロインは200g、テンダーロインは180gで5000円ぐらいだったかな。
正直なところ焼肉の方が美味しかったです。もう1ランク肉の質をあげると違うのかもしれません。ただ、店長さん(?)がなかなか気の効く方で、サービスが充実していて気持ちのいい時間を過ごせました。

石垣牛の握り。
@あだん亭

島食材を使った居酒屋さん。店名になっている「あだん」の芽をつかったチャンプルーが美味しかったです。石垣牛の握りは2000円。まあ値段相応の味かな。

アグーの焼き餃子。
@ぎょうざ家心心

ダイビングで一緒になったおっさんが石垣でぎょうざ屋をしているとのことで訪れたんですが、思いの外おいしかったので石垣牛関係ないけど掲載しておきます。油をあまり感じさせないからっとしたぎょうざ。アグーの旨味がしっかりと閉じこもっていて「さんごマース(石垣の塩)」で食べると抜群です。

2012年8月22日水曜日

竹富島。(日本一時帰国)

実はこっそり日本に帰っていました。
語弊があるといけないので一応断っておくと、もちろん自腹で任国外旅行という扱いで日本に一時帰国していたのです。

一年数ヶ月ぶりの日本は別世界。何もかもが「新鮮」でどこにいっても小さな歓声をあげていたように思います。細かく言えばいろいろと更新したいことがあるのですが、今回は石垣を中心にまとめます。

南の島で生活をしていたのに、わざわざ日本に帰国してまで一週間の南の島巡り。いろんなひとから頭がおかしいんかといわれつつも満喫してきました。

日本にいたころは二ヶ月に一回ぐらいのペースで訪れていた沖縄。でもいつも本島ばかりだったんで、今回は思い切って石垣に行ってみたのです。


空港の中には「おーりとーり(ようこそ)」の看板が。


小さな空港だったのですが、日頃もっと小さな空港ばかりみているのでなんだか石垣空港ですら立派な空港に見えてくるから不思議。

宿にチェックインをして、そのまま竹富島へ。石垣港から10分の小さな島です。
今回はドリーム観光さんの船を利用しました。なかなか新しい船で安心感がありますね。


竹富島といえば水牛。水牛のなっちゃんに引っ張ってもらいながら集落をぐるっと一周します。(約三十分)それにしてもこんなに大きな車を引けるなんて水牛のパワーにびびります。


赤瓦が目立つ集落は沖縄古来の造りを守っており、住人間での伝統家屋を守るための取り組みがあるのだそうです。だからどこまで移動しても見渡す限りタイムスリップしたかのような昔の町並みが続きます。


水牛さんに引かれるがまま、たどり着いたのはあの有名な「安里屋ゆんた」の主人公である美女クヤマさんの生誕の地。水牛使いのおっちゃんが三線を引っ張りだしてきたかと思うと、八重山バージョンのオリジナル版の「安里屋ゆんた」と内地で知られている「新安里屋ゆんた」を立て続けに歌ってくれました。


水牛さんと別れを告げた後は、自転車を借りて西桟橋経由のカイジ浜へ。カイジ浜の砂浜をよくよく目を凝らしてみると星砂が見つかるので星砂浜とも呼ばれています。

お昼は竹富島で有名な「竹乃子」さんで八重山そばをいただきました。


島胡椒の「ピィヤーシ」とやらを口にした瞬間にふと思ったんですが、これってもしかしてポンペイのサカウ(フィジーとかでいうところのカヴァ)を作るときに使う胡椒と同じ胡椒じゃないでしょうか。分からんけども。他の隊員にも確認してもらおうと買って帰ろうと思ったのに買い忘れたのはここだけの内緒です。

文化遺産の島なんて言われるだけあって半日ステイしただけなのにも関わらずなかなか満喫させていただきました。もっと時間があるときに一泊民宿に泊まって桟橋からの夕日でも見にこようかなと思わせてくれる島でした。

次回は石垣本島のことを書く予定です。

2012年8月2日木曜日

コスラエ大冒険。

コスラエ旅行の続き。

まずは海から。コスラエの海は透明度がバツグンでした。
沖縄の慶良間あたりで潜っていた時を思い出します。

ハードコーラルの上にぷらーっと泳いできたのはウミガメちゃん。


そんでもって、二日目のダイブで鼻水たれまくりのため耳抜きができず潜水をできなかった後輩隊員。無念の姿を下からパシャリ。


四州で最大級のコーラルを有しながらも、なぜか魚影が薄いと言われるコスラエですがエントリーしてすぐにバラクーダの群れに遭遇しました。


愛するハコフグちゃん。たぶんクロハコフグ(♂)です。


コスラエのダイビングは植物園を散歩しているようなイメージをしてもらうといいのではないかと思います。広大なコーラルが群生する植物だとすると、魚たちはそれの周りをまう蝶々か何か。あくまでメインの目標物はコーラルです。広大な動かない目標物を対象とするのでゆーったりとダイビングをできます。

次は、コスラエの巨石遺跡であるレラ遺跡。海の中に突如現れるポンペイの水上巨石遺跡であるナンマドール遺跡に対してこちらは森の中に突如現れます。森の中にある遺跡というより、ここまでくるともう森と融合してしまった遺跡と言った方が正確かな。


すぐ真横には息を呑むようなガジュマルの木。


一緒に写真を撮ると、自分たちがちっぽけに見えます。


スリーピングレディ。コスラエの象徴として現地の人からも愛されるこの景色。
山の稜線が女性の顔、胸、腹をつくっているのが分かるでしょうか?


ちょっと写真では分かりにくいかもしれないので、分かりやすくするために胸にしゃぶりついてみました。おっぱいうまうま。


コスラエ最大のガジュマルの木。
あまりにでかすぎてなんと木の中に入ることができます。コスラエは雨が多く、ほとんどずっと曇っているのですが、木の中を散策していると光が差し込んできました。


ガジュマルのでかさが分かる一枚。大きな石もそうですが、大きな木にも何か我々の理解を超えるものの存在を感じてしまうのは私が日本人だからでしょうか。


コスラエの固有種といわれる「カ(Ka)」の木。
木の根元にひろがっているのは根っこらしいです。むささびがびろーんと手をひろげたような根っこ。この木を削ってカヌーが造られるそうで、かなり強い木です。叩くと「ずーーーーーん!」と大地を揺らすような音がするのが特徴的。


こんなかわいらしい根っこも。


パンフレットに使われているらしいカの木があったので記念に一枚。
こうやってみるとジブリ作品にでてきそうな森に見えますね。


週末は隊員のステイ先にお邪魔して、今回の旅の目的の一つであったコスラエスープをいただきました。
コスラエでは、日曜日は完全な安息日。歩くことと教会に行くこと以外の活動をしてはいけないのだとか。昔、ステイ先の子どもとキャッチボールをしていた隊員が「日曜日だぞ!」と怒られたとかいう話もあるぐらいに徹底しているそうで、もちろんご飯を作ることも基本的には許されません。だから、そこで出てくるのがこのコスラエスープ。土曜の夜とか、日曜の早朝にこのコスラエスープを仕込んでおいて、日曜日はこれを食べて過ごすのだそうです。


ココナッツミルクに塩を入れ、ご飯をおかゆにした感じ。日によって違うけど、魚が入ったりチキンが入ったり、場合によってはロブスターが入ったりするそうな。

コスラエ旅行、振り返ってみると山あり海ありでいろいろ楽しめました。
住んでみればまたいろいろ大変なこともあるんだろうなーと思える土地でしたが、住人の生活レベルを見てみると思ったほど低くなく、むしろ私の任地と比べれば道沿いには立派な家が建ちならんでいるし、道も綺麗に舗装されているし、金があるなーと思うことの方が多々ありました。

おまけの一枚。
農業系のシニアボランティアさんのいたずら。


 なかなかリアル。そして、おいしかったです。

2012年7月18日水曜日

コスラエ散策。

ミクロネシア連邦の最東端にありますコスラエ州に来ています。
ここは平和な田舎です。


娯楽のなさとしては四州随一。ダントツです。
でも、道も綺麗し全体的に民家も少しお金に余裕のありそうな感じ。(すごく過酷な場所だと聞いていたので)話で聞いていたイメージとはかなり違っていました。

上の写真はレインボーツリー。
森の中は苔むしていて、屋久島みたい。手つかずの自然です。

海のイメージの強いミクロネシアですが、ここは山登りとかハイキングが好きな人に喜ばれそうな場所かなー。