会場で「ソツギョー」という言葉が何度も飛び交うのでなんだか不思議な気分でした。
正直なところ今までチュークに来てから何度となくあった現地人主催のイベントでめっちゃ楽しいって大きな声で胸を張って言えるようなものはなかったので今回もそこまで期待してなかったんです。いつもどんな行事にしてもそこそこは楽しいんですけど、宗教色が強く入っているのでなんだか疲れるのです。ところがどっこい、今回のこの卒業式は実に楽しかった。卒業式なんてもともと楽しいものじゃないはずなんですが、チュークの卒業式は不思議なことにすばらしく楽しかったのです。
まず、部屋に施された飾り付けが楽しげ。もう見るからに楽しそうな飾り付け。
卒業生が入ってくる花道は本当に花で出来ています。そこらじゅうにある風船が楽しそうな雰囲気を倍増させています。(ちなみに風船はチューク語でもフーセン)
卒業生入場。
いつもは悪ガキなのに今日ばっかりはかしこそうな顔をして出てきました。
スピーチやらなんやらかんやらで卒業式っぽいことを色々していたんですが、なんかこっちの卒業式は日本みたいにお涙ちょうだいなことはしないみたい。
卒業式が終わったらみんなお楽しみのこの時間が始まりました。
「サアモガッ!(飯くうぞー!)」
のかけ声でテキパキと食事の準備をする先生たち。
並べた机の上にテーブルクロスをひき大きなテーブルをつくってその上にいろんな食べ物を並べていきます。今まで、この国のいろんなパーティーに出席してきましたが間違いなく今回のものは最大規模でした。どれだけ机を並べてくっつけても食べ物の量が多すぎて並べきれません。しかも一個一個の量がこれまた多い。よく見てもらったら分かると思いますが、食べ物がタッパーではなく、日本にあるものにたとえるならば衣装ケースみたいなのに入ってるんです。ものすごいでかいハコのなかにぎっしりつまった食べ物!食べ物!食べ物!
ちなみに、この一つのテーブルだけじゃなく、もう一つテーブルを用意したんですが、そっちもぎっしり食べ物に埋め尽くされました。
さらに豚の丸焼きが三頭。豚料理が三種類とかじゃなく、豚が丸々三頭です。
どうやって食べるのとつっこみたくなるような量もこの次の写真を見ていただければ納得できるかと。
今回の主役のテーブルに座っている卒業生の後ろには保護者とか親戚がぞろぞろ。写真には写っていないですが、部屋の外にもぞろぞろぞろぞろ。彼らみんなが食べるんだから尋常な量では足りません。
さらにっ!一人一人の量も半端ないのがチューク流。
卒業生の手元のお皿をごらんください。
別に彼らはふざけていっぱい取って遊んでいるわけではありません。これが極々普通のチューク人の一人の食事量です。
ちなみにこっちが私のプレート。
結構いっぱい取ったつもりが、「なんでお前はそんなちょっとしか食べないんだ!」って怒られてしまいました。それにしても、こっちに来る前まではご飯と何かが一緒のプレートにのってるだけで嫌悪感を感じるぐらい食べ物に関しては潔癖なところがあったんですが、我ながら強くなりました。今でもくっついたらいやな組み合わせはありますが、ほとんど大丈夫。人間、慣れるもんですね。
そして今回この会場を盛り上げてくれたのは彼らの存在が大きかったですね。
なぜかパーティーは彼らの生演奏付きだったんです。名前も知らないチューク人のバンド。実はチュークに来て初めてエレキギターを見ました。
いかに、会場が盛り上がっていたか、動画をアップしましたのでごらんください。
(昨日までの連日のビデオ作成に疲れたので今回のビデオは特に編集なしです。)
最終的に私も踊らされたのは内緒です。
おまけ
子どもの服を奪って自分が卒業生に成りきっているオバチャンをパシャリ。