2011年11月24日木曜日

集中治療室。

今日は学園祭でした。各学年が出し物をしたんですが、その中で色々考えさせられてしまいました。ま、このネタはまた今度。

学園祭を終え、病院に送ってもらうといつもの部屋からパパスの姿が消えていたんです…。

見つけた場所は、あれ?
INTENSIVE CARE UNIT?
いわゆる、集中治療室(ICU)ですよね。

頭の上のモニターには心電図が表示されており、あの「ピッピッピッ」という音が外まで響いています。今は静かに眠っているようだけど、そんな深刻やったんか…なんで誰も教えてくれへんかってん…と後悔に近い気持ちもってと思って部屋に入ると、目を開き「ここがICUや!」と普通にパパスがしゃべりました。あれ、予想してた感じじゃない…。なんやろこの違和感。

無理に元気に振舞ってるのかな?
何でICUに移動したんやろ?

様々な憶測が頭をよぎったんですがとりあえずJICAに報告。もちろんネットなんてありませんので携帯のテキストメッセージを打ちます。「パパスが集中治療室に移動になりました。」とだけね。詳細が分からないのでこれ以上表現のしようがないのです。

その直後…JICAから電話。

やっぱりそうですよね。私たちのイメージする集中治療室のイメージ。違和感はここにあったんやと思うのです。チュークの集中治療室は全く緊迫性に欠けるんです。

電話を切り、もう一度病室に戻るとママスが私を外に呼びました。「オトウトスは部屋にいなさい、コータイだけ来なさい。」ってね。

ん?やっぱり深刻なんやな。だから外でしか話されへんのやな。一瞬だけでもICUの意味を疑った自分をその瞬間に恥じたのです。

ママスに個室に連れていかれ、「座りなさい。」と言われたので神妙な顔をして思わず正座をすると、ママスはいつもの感じで「サア モガ!(食べましょう!)」とな。

次々に床の上に食べ物をひろげていくママス。言い出しにくいんかな…いつもと同じ行動をすることで気持ちを落ち着かせているんかもしれん。なんてことをゴチャゴチャと考えながらじっとしている私の前で実にムシャムシャと幸せそうによく食べる訳です。
毎晩心配して病室に泊まっているようなママスがもしほんまにパパスの緊急事態ならこんなムシャムシャと旨そうに食うかな?いや…これは…ただの「サア モガ!」やぞ。

気づいた私は単刀直入にママスに聞きました。「何でICUに移動したん?」とね。

そしたらお尻にちょっとだけメスを入れたから今日一日はICUで、明日は今ママスが飯食ってるこの個室に移動になるとのこと…。

「杞憂」

なんやろこの自分の想定していた状況とのギャップ。まぁ、今んとこ大したことなさそうでほんまによかったです。

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