空港まで見送りにいくついでに四人揃って早めの年越しそばを食べた。
うちのオカン曰く、年越しそばは麺類やったらなんでもいいらしいので、今回はラーメンをチョイス。
〝とんかつラーメン〟
名前に惹かれてオーダーしてみたら、なんということはない豚骨ラーメンが出てきた。よくみてみると〝Tonkotsu〟と書いてあるから日本語表記の誤植なのね。それにしては上手に間違えすぎやろ。
まあ美味くはなかったが、縁起のもんやからまあええでしょ。
出発ゲートでお別れするとき、先輩隊員が彼女に対して〝またね!ばいばいっ!〟と名残惜しげに手をふりふり声をかけていたら空港の警備のオッサンが〝まったねーん、さよならー!〟と片言の日本語で便乗して先輩の彼女に別れを告げていた。
「ちょっと、オッサンほんま邪魔せんでくれるぅー!ええとこなんやからっ!」とフィリピン人のオッサンに日本語でマジギレしていた先輩隊員。あのオッサンは確かにもうちょっと空気を読んだ方がいい。
彼女とお別れした男二人は日本探しの旅へ。
マカティにあります日本人街。リトルトーキョー。
鳥居を見つけて大興奮で中に入っていくとなんとさらなる驚愕が待っていた。
〝大晦日につき休業させていただきます。〟
どの店の入り口にも揃って同じことが書いてありまして、人気のあまりないさみしい飲食街になっていました。
確かに日本の風習に従うとそうなるんでしょうけど…。実に日本的ですけども…ね。こちらとしてはせっせと日本を感じにきたわけで、ありがたいっちゃありがたいんですが。どうせならちゃんと店の中で違う形で日本を感じさせて欲しかったなぁ。ぐすん。
しかし、そのすぐ横に一店舗だけですが開いてましたよ。
マニラセイキョーと書いてありましたローソンのパクリっぽいお店は日本食料品屋さん。この店で念願の納豆さんに出会えたのです。あと牧場の朝(ヨーグルト)とも奇跡の再会。
もはや私たちにとってはテーマパークです。見て下さいこの表情。
人は〝じゃがりこ〟一つでこんな笑顔になれるんです。
日本っぽいスーパーでのお買い物を満喫し、日本式の居酒屋へ。
別行動していた協力隊員と合流し、ちらし寿司という名前の海鮮丼をむさぼり食って、
我が地元兵庫のお酒、山田錦で〝今年も一年お疲れさまでしたっ!〟
意識朦朧としながら、部屋に帰って紅白歌合戦を見て、行く年来る年を見て…。
部屋の窓をみたら花火があがっていました。
どーんどーんどーん。1時間以上にわたって終わらない花火。
街のそろら中からあがってきます。
元旦。
朝起きて一番に目にしたのは先輩隊員の小汚いすね毛でした。
フィリピンの大晦日は爆竹がそこら中で鳴るし、酔っぱらいがそこら中に出没するしで騒がしかったのですが、一夜明けると嘘みたいに平和な街になっていました。
元旦の朝、道ばたで遊ぶ子どもたち。 |
もっと、細かく書けばいっぱいあるんですが、だいぶ引っ張りすぎたので、マニラを発つ前に協力隊員が選んだ最後の晩餐の写真で今回の旅行記を締めくくりたいと思います。
マニラ進出を果たしていた偉大なる吉野家の牛丼。 |
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくおねがいします。
広大
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