2011年10月1日土曜日

風の又三郎。


食べたいもんはですね、つくりゃーいいんです。


おやこどーん。

今日は一人で留守番のつもりが何故か弟も家に残っていました。お昼近づいて弟が何か期待している風だったので昨日の残りの鶏肉と玉ねぎにたまたま卵まであったのでちゃちゃっと親子丼。食べながら名前の意味を説明してやると笑っていました。確かにこんな残酷な名前の食べ物はなかなかないね。
いやー、しかし料理するの好きでよかった。自炊スキルがまさかこんなところで役に立つとは思いませんでしたね。料理の醍醐味は作る時にあれこれ考えるのもあるんですけど、やっぱり食べてもらう時ですよね。その点ではこの家で料理するのは幸せです。なんたって家族全員がリアクションキングですからね。


今日は台風かと思うような風と雨が吹き荒れていました。
雨が降るとこの国では子どもが外に出てきます。しかも半数ぐらいは全裸です。そして、風なんかが吹き荒れようものなら子どもたちは雄叫びをあげて走り回り出します。今日はすごかった。ちょっと風の又三郎を思い出しました。

どっどど どどうど どどうど どどう

元ネタしらん人は宮沢賢治の勉強しに図書館に行った方がいい。
そんでもって弟がニーチャンも行こうと言うので参加してみました。

どっどど どどうど どどうど どどう

これは気持ちいい。めっちゃ寒いけど。頭の先から足の先までずぶ濡れ。下着を突き抜けて身体が直で洗われていく感じ。その時です。

「ヤシの木の下は歩いちゃだめ!」

弟の声が飛んできました。そうなんです、ヤシの木の下はとてもキケン。風と雨で古くなったヤシの木やその葉が落ちてくるんですが直撃したら即死もあり得ます。

どっどど どどうど どどうど どどう
青いくるみも吹きとばせ
すっぱいかりんも吹きとばせ
どっどど どどうど どどうど どどう

びっちゃびっちゃになって家に帰ると弟と揃ってママスに怒られました。でもぷんすかしながらもでっかいタオルをちゃっかり二人分持ってきてくれるのです。その瞬間に、子どもの時に公園で泥だらけになって帰ったら毎回玄関にタオルが敷き詰められていたのをふと思い出しました。

風の又三郎はもうどこかに行ってしまったようです。

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