今日は大使館の参事官とランチミーティングがあります。
ミクロネシアは各州間の情報共有がうまいこといってないことが多々あり日本大使館のみならず、連邦政府すらもチュークの情報を知らなかったりするのです。だから、現地で生活している私たち協力隊は貴重な情報ソースということですね。実際私の赴任時に、ポンペイでの安全対策協議会(?)の折りに連邦警察が来てミクロネシア全体の安全情報の話をしてくれたんですが、プロジェクターが照射したデータにチューク州はありませんでした。チュークに来てからそのことをチューク人に話すと、「自分の州のもめ事を他の土地のもんに話すのに抵抗があって、だからなんかあっても自州内で解決しようとする流れがあるんだよ。」といったことをいっていましたが、他州とはいえ一応は同じ国ですからねぇ…。それを〝他の土地〟と言ってしまうことには少しの寂しさを感じます。
まあ、なにはともあれ協力隊が目撃した限りだけでも数件の殺人があるにも関わらず、データ上はなし。ゼロっていうデータですらないんですよ、なしっていうのは報告がなしということで、ゼロ以下です。ゼロよりたちが悪い。外国人旅行者が殺されたなどという話はいまのところ耳にしたことはないんですが、チューク人同士の争いは日常茶飯事です。まぁ、この状況は残念ながらお世辞にもよくはないですよね。
そういえば、昨日は初めて警察の捕り物を目撃しました。ダウンタウンをママスとドライブしていたら、警察の車からポリスが降りてきて髪がボサボサの浮浪者風の男を一瞬にして捕まえました。後ろ手に手錠をかけ、ピックアップトラックに引きずりあげて一件落着。まあ一瞬にして捕まえられたのにはなんの驚きもないです。すでに相手は酒の飲み過ぎで立ち上がることすらままならん状況でしたから。ぐでんぐでんの男の手を後ろに回して手錠をつけてトラックにひきずりあげただけです。
ママスに「なんで、つかまったの?」と聞くと、「道路で酒飲んでたからやろ。」とな。
そしたら、なんであの男は捕まらないの??
っていう質問は愚問なのでしませんでした。すぐ近くに他にも飲んでた男がいたんです。
この国はびっくりするぐらいコネ社会。親戚だったり知り合いだったら大丈夫だったりします。なんだかなー。なんだかなー。それでもうまいこと(うまいことではないか?)この島はまわってるんだからいいじゃない、とも思うんですけどね。でもやっぱりそれで少なからず真面目に生活してる人が迷惑被ってるんだからちゃんとケジメをつける部分はつける部分で必要だと思うんですけどね。
こうして南の島では今日もだらだらと一日が過ぎていくのです。
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