2011年10月31日月曜日

南国風ハロウィン。

やっぱ今日はこれっしょ。


そうそう、ジャックオーランタン。カボチャで作るんですよねこれ。
もうちょっと明るくしてみましょ。


背景のヤシの木の陰がなかなかいい味でてるじゃろ。

あれ?でもチュークでたしかにカボチャ、手に入るけど…めっちゃちっさいし半分腐っているので、くりぬいたりなんか絶対に無理ですよ?

時間を三時間ほどさかのぼってみましょう。日没前。


 こ、これはヌー(ヤシの実)ではないですか!!

そうです、中学の時にナイトメアビフォアクリスマスにはまって以来のハロウィン好きな私はどうしてもハロウィンムードを味わいたかったのです。

ヤシの実って意外と柔らかいんですが、3本だけ硬いラインがあります。しかも、上から下に書けてそのラインが走っているので大きな穴をほがそうとしたら絶対に一ヶ所はそこを削らないといけないんです。もうね、そこをほんのちょこっとほじくるだけでものすごい時間かかるんです。

制作時間、一時間超。
制作費用、ヌー1個(50セント)

仕事から帰ってきたお父さんがめっちゃよろこんでたからまあ上々かな。

そういえば、ついに荷物を受け取れました、JICAオフィスから体重計とライフジャケット。体重計はもう帰国してしまった健康管理人さんが使っていたやつを譲ってもらったのです。ありがとうございます。
あと、彼女からもハロウィンパックとやらが届いていました。色々入ってたお助かりグッズの中に、私の地上最大の敵であるシイタケさんの干したヤツが入っていたんです。これはアレやな、トリックorトリートのトリックの方やな。間違いない。


そして、何より気になるのは体重ですね。こっちきてからの体重推移。
四ヶ月ぶりの体重計が示した数値はまさかの7キロ減でした。

きたきたきたーーー。地道な減量作戦がよかったのか、栄養が偏ってるから身体が吸収できてないのか。理由はしらんけど、順調に体重が落ちているようでなによりです。

ハッピーハロウィーン!
近所の家を脅かしに行きたいけど、命を落としそうなので今日は大人しくしときます。

2011年10月30日日曜日

はじめてのチュウ。(ウェットドリーム)

そういえば土曜日にチュークに来てからはじめてのチュウをしました。
やっぱり外国やし、何より南国やし。もっと激しく情熱的なんかなーと思ってたらそんなことはない、何とも淡泊なチュウ。口の先にチュッっとソフトタッチ。

でも、やっぱりああ見えて意外と強力だったようで…一夜明けた今頃になってヒリヒリしてきました。

初めての…



クラゲとチュウ。
大した毒性のないしかも極小のやつやったとはいえ、ちょっと嫌な気分です。


そういえば、今ここチュークでは空前のウェットドリームブームです。
そもそもウェットドリームって何かしってます?

夢精のことを英語でウェットドリームっちゅうらしいです。横文字にするだけでかっこよすぎるでしょ。

「俺、ウェットドリームしたいねん。」

かっこええ、これかっこええぞ。中学ぐらいのときにクラスの男子がこの英単語を知ったら教室中で大ブームになること間違いなしやろ。


ある飲み会の席、私がウェットドリームをしたことがないと言うと、同期隊員が「俺なんかしょっちゅうやで、抜いたその翌朝でも時々ウェットドリームしてるわ」と言い放った訳です。そして、先輩隊員も「俺クラスになると最初の一回だけやな。でも、アレは最高の一発やった!」なんて自慢げなんです。

そして、流れ的に完全に負け組な感じになってしまった私…。

悔しくてぐぐってみたんです。そしたら六本木で働いていた元社長のホリエモンさんも同じ記事を書いていました。

私は実は夢精経験がないんだけど、経験者に聞くと10人が10人、あんなにキモチいいものはないっていう。普通にエッチするよりキモチいいんだとか。
といわれると、経験してみたくなるのが人間の性。3ヶ月オナニーを我慢したこともある。が、夢精しなかった。って話を飲み会ですると、大体3タイプに分類できることが分かった。
1.いままで夢精を一度もしたことがない
2.最初の射精が夢精だったか、あるいは小学生や中学生のごく射精初期?に一度だけしたことがある。
3.数ヶ月に一回は今も必ず夢精している。
私の感覚だと、2が一番多いとおもっていたが、意外と3の人が多いことがわかった。
感覚的には1,2,3が1/3ずつあるような感じである。3の人うらやましい!
しかも3の人は、特にオナニーやエッチを我慢しなくても、夢精してしまったりするんだそうだ。ますますうらやましい
六本木で働いていた元社長のアメブロより引用・行間のみ改編】

完全にうちの男隊員3人衆でホリエモンが分析した3タイプにきっちりはまっているし、1/3っていう比率もばっちりやし。さすが、ホリエモン!なんて言ったところで、きっと想定の範囲内とか言われるんでしょうね。

そんなホリエモンは3ヶ月も我慢してたらしいけど、私はちなみに今でほぼ2ヶ月ですね。

そんでもって先週のホテル宿泊の時に飲み会での発言をうけてからウェットドリームを夢見るがため、2ヶ月近く我慢している話しをしたら同期隊員と先輩隊員の二名も乗っかってきました。

そんなこんなでチューク隊の中でウェットドリームが流行っています。

2ヶ月もハンディがあるのに、負けたらどうしよ…。ちなみに三日もあればタンクがフルになるらしいので、理論上は四日でウェットドリーム実現可能なはずなんですよね。

そんな私は今日もイマジネーションを働かせながら床に就くのでした。

ハロウィンイブ。(チュークの治安情報)

ママスが電気代を払いそびれたみたいで昨日の夜と今日一日は完全なる電気なし生活です。まあ、インターネットと扇風機だけは隣の親戚の家(不在)から延長コードを引っ張って電気泥棒をしているので使えますけどね。発電所さえ動いていれば。


明日はハロウィンです。ここチュークで一年の内の最も危ないと言われている日です。

パチンコって知っていますよね。ジャンジャンバリバリの方じゃないですよ。あのY字型のゴムを張ったやつです。びよーーーんってやってバシンッって飛ばすやつね。一度パチンコは全て回収されたと警察が言っているのですが、未だにまだあります。この国で〝全部〟回収なんてできるとはとうてい思えないんですが、まあ仮に全部回収できていたとしてもパチンコなんてその辺の枝を切ってゴムを縛ってやれば誰にでも作れますからね。それが解禁されるとされているのがハロウィンと年末年始だそうです。ただし小さな島やから顔がばれると困るので顔が見えなくなる日没以降に彼らは活動を始めるそうです。

まあ、でもパチンコやろ?鉄砲で撃たれる訳じゃあるまいし…。
ってね、私も日本でこの話しを耳にしたときはそう思っていました。

ただ、飛ばすモノが普通じゃないです。とんでもないモノを飛ばします。五寸釘みたいなサイズの鉄のスティックを先端を尖らせたモノを弾にします。しかも、なんと先端は釣り針のさきっちょみたいに返しがついていて刺さると抜けないように工夫されています。もはや人を殺したいとしか思えませんね。チューク州立病院でたまたま出会った中国人の外科医がデジカメの中に保存してあったパチンコの被害者のレントゲン写真やら、手術写真やらを見せてくれたんですが絶句。もう、ネット上に氾濫しているへたなグロ画像より断然衝撃的な写真の数々。

やっぱりチュークは怖かった。

これから、チュークに旅行しようと思っている人がもしいましたらハロウィンと年末年始は日没以降外出を控えましょう。というか、チュークはもとから日没以降は電気ないので車がないと外には出られませんけどね。

2011年10月29日土曜日

清澄丸。(水中写真の撮り方:フラッシュ編)

フラッシュの使い方がやっと分かってきました。
実はこのチュークにくることが決まってからせっせとフラッシュを調達したものの今までよく使い方が分かっていなかったんです。まあ、それもそのはずで年末年始にインドネシアに行った(過去記事:御来光)時に一度試しで使ってみたものの、なんの知識もなしにチュークに持ってきただけですからね。

ちなみに、こんな感じでセッティングするんです。
私が使ってるのはSEA&SEAさんのDX-2Gっていうモデルに、ワイドレンズを付けて、YS-17っていうフラッシュとYS-110αっていうフラッシュをアームでつないで固定しています。


普通はカメラのレンズのすぐ真上にフラッシュがついているので、フラッシュを使って写真をとると、水中に浮遊しているゴミが映り込み被写体が見えなくなってしまうのです。ただ、アームで別の角度から光を照射すると浮遊物が映り込まず、また光量も強いので、被写体の色が綺麗に出ます。

そもそも、何でフラッシュが必要なのっていうと、水中は光が届かないので色が認識できません。下にいけばいくほど、全てのものが青くなっていきます。ただ、そこにちゃんと光を当ててやるとそれそのものの色がちゃんとあるんです。たとえば、ニモで一躍有名になったカクレクマノミちゃんも写真とかですっごいオレンジ色になってるのはフラッシュによるもんなんですね。

初めてカメラを買ったときのクマノミちゃんの写真。【沖縄:慶良間諸島?】
なんか小汚い色をしてるでしょ。まあそもそもぶれぶれ。この頃は水中で自分の体勢を維持するのに精一杯やった頃なのでまともに写真が撮れていませんがね。


ほんで、それから数ヶ月後にちょっとカメラの使い方が分かったときの写真が次の二つの写真。綺麗なオレンジに発色しているでしょ。この頃はまだ外付けのフラッシュを持っていなかったのでカメラの付属のフラッシュを使ったのですが、浮遊物が映り込んでいないのはたまたま慶良間がバツグンに綺麗な海であり、被写体までの距離が近かったからです。



ただ、沈船ダイブとなるとそうはいきません。チュークの海でもし普通に魚を見るためのダイビングすると慶良間より綺麗な海なのですが沈船があるエリアはある程度の浮遊物があります。それにそもそも被写体がものすごく大きいのでワイドレンズを付けているとはいえ、レンズからの距離があるので大量の浮遊物が映り込みます。また船の中に入り込んだりしたらそもそも完全な真っ暗闇ですので色が出ないどうこうではなく、フラッシュがないとそもそも撮影不可能です。

ほんで、前から試行錯誤を重ね研究をし続けていたんですがこれがまた難しいんですね。でも、今日ついに発作的にコツを掴みました。

これが今日、コツを掴んだ瞬間の写真。
機関銃の根本あたりの色が出ているのが分かるでしょうか?その場所以外は全体が青みがかっているのに根本部分だけ色味がありますよね。これがフラッシュの力です。



今まで、フラッシュで全体を照らそうとしていたから光が拡散しちゃって色を留められなかったようなんですね。だから、ちょっと光を焦点化してみました。

そしたらなんと今まで撮った中で一番綺麗な写真が撮れました。どうですか、これ。一ヶ所に焦点化することで真っ暗な船の内部にも関わらず完全に本来の色が表現出来ているでしょ。これを印刷したポストカードを見たことあるんですが、自分で言うのもなんですがそれよりたぶんこの写真の方が上手いこと撮れてます。富士川丸に潜ったとき、零戦の格納庫でも同じのを前に見たから多分これも戦闘機のコクピット用のマスクかな。
深い海の底、青みを帯びた世界でみていると全ての時間が停止しているかのように錯覚するのですが、色が出てくると突然時間が動き出したかのように寂しさと同時に悲しみを感じます。


上の写真ほど改心の出来ではないのですが、少しコツを掴んでからは真っ暗闇の中でもフラッシュを工夫していけば写真をとれることが分かってきました。


この自転車なんかは、もうほんとに電気を消したら上も下も右も左も分からないような真っ暗なところやったからカメラで見る限りなんも映ってなかったんですが、パソコンに転送してチェックしてみると一応ぎりぎり映ってました。(ちょっと画像編集したけどね。)


船の上に生活用品が散らかっていたのでフラッシュなしで撮ったんですが、これを見てもらうと青みがかかっているということの意味がよく理解できると思います。


ただ、青みがかかった写真も水中写真らしくて私は好きですけどね。特にこんな魚影なんかは青い方が神秘的です。


最後になりましたが、今日潜った沈船の名前は「清澄丸」と「平安丸」。平安丸の写真はこの前(過去記事:第八週目。)アップロードしたのでそちらを確認してください。

最近は水中〝でも〟使えるカメラが流行っていますが、あれはオススメできませんね。ハウジングなしの水中用カメラはレンズが飛び出てこないようになっているので写りがイマイチの上に、水中で使えるという驕りのためによく壊します。チュークの先輩隊員もシュノーケリング中に手から滑らせて落として水没させていました。

防水カメラと通常カメラ+ハウジングは意外と知られていないんですが最近では値段もかわらんので、安いけどそこそこのカメラ(防水じゃないやつ)とそれなりにちゃんとしたハウジングを合わせて使うことを強くオススメします。

ちなみに、チュークの同期隊員に私がすすめて彼が買ったのはCanonのIXY 210F(1万円弱)そのハウジング(一万八千円弱) のセット。





多分、現行のものでこのセットに勝るコストパフォーマンスのものはないと思います。
大洋州に派遣が決まったみなさん、水中カメラは重宝しますよ。

2011年10月28日金曜日

協力隊の派遣前準備。(持ち物編)


たまには実用的なコラムをあげとこかな。

協力隊の試験をパスしたから、今から任国への移動のための準備をそろそろはじめるぞって人のための用意した方がいいものリスト。任国によって違いはあるとは思いますが、私の経験からまとめておきます。

私たちの隊次から支給されなくなりましたが必須です。私はオロナイン軟膏しかもってこなかったので失敗しました。持って行くべき薬の種類などについては訓練所で指示されるので従うといいでしょう。個人的に一番重宝しているのはビオフェルミンです。これがないともう生活できません。あと、ビタミン剤などのサプリメントをお忘れ無く。国によっては野菜が摂取できない国も少なくありません。(特に大洋州)

下着
日本のは安いしハイクオリティー。めっちゃでかくてゴムも買った瞬間からびよーんってなってるパンツをいつも店で見ていたら日本のパンツがめっちゃかっこいいものに見えてきます。日本のパンツのかっこよさったらとんでもありませんよ。あまりに興奮しちゃって鼻に押しつけて匂いをかぎたくなるレベル。とりあえず十枚以上は持って行きましょう。洗濯事情も国によって違うと思いますが、日本ほど整っている国はないとおもいますので、生地の痛みもやっぱり早いです。ちなみに私のパンツは既に脱がなくてもトイレにいけるんじゃないのってぐらい穴が空いていますがまだ一応まだはいています。

衣服
上とほぼ同じ理由で重要。ただ、あまり目立った格好は避けましょう。いろんな意味で狙われます。丈夫な素材で地味なもの。ユニクロとかでおとなしめのやつ買ったらええんじゃないでしょうか。おしゃれをしにわざわざ途上国に行くわけじゃないですから、出国時点でもうおしゃれな生活は諦めた方がいいです。海があるエリアなら水着も用意しとこう。

上に同じ。スニーカーみたいなんと一緒にスリッパ系ももっていっときましょう。クロックスでいいかもね。あと登山用の靴とかあると便利ですよ。

雨具
傘よりカッパの方が私はおすすめ。ただ、だんだん雨ぐらい気にならなくなりますので私なんかはずぶ濡れになって機嫌良く歩いていたりします。まぁシャワーみたいなもんですね。その場合は自分の荷物に気をつけて。雨具ではないですが、私は防水カバンを利用しています。

散髪用のはさみ
すきばさみは特にあったら重宝しますね。散髪を隊員同士ですることは少なくないので。

文房具
迷わず持って行きましょう。ペンとかノリとかの消耗品はきりがないから諦めるとしても、ホチキスとかシャーペンとか中身が詰め替えられるものは持って行きましょう。性能が全く違います。あとファイル類も荷物にスペースがあれば持っていった方が吉。現地調達すると、すぐに壊れます。あと、意外なところでノートは買っていった方がいいです。あと、ぱくられることを想定に入れておきましょう。全部最低でも2〜3セットはあった方がいいんじゃないですか?日本で買えばそんな高くないやろうし、二年後もしなくなってなかったら職場とか現地の友達とかにあげて帰っても喜ばれるでしょう。

カメラ
せっかくの貴重な二年間ですので、写真も撮っときましょう。雨やら砂埃でよく壊れますので持ってくるときは二個は持ってきておきたいところ。まあ予備機としては昔使ってたやつとかを持ってきてたらいいかもしれません。

パソコン
必須。現地の受け入れ先にもしパソコンがあったとしても、フェイスブックに支配されているかもしれませんので、自分のやつを持って行きましょう。電気環境が日本ほどよくないことが多いと思われますので、バッテリーは予備を買っていくか容量の大きいものを買うことをオススメします。現地の居住先がホームステイの場合で家にインターネットを引かせてもらおうと思っているなら日本で自分がもう使わなくなったPCとかも合わせて持って行っておくといいと思います。「ちょっと私もつかっていい?」って言われた時に断るのはすごく気をつかいます。ステイ先にPCをあげてしまえば自分のパソコンをシェアする必要もなくなりますからね。

記録メディア
DVD-Rを50枚とかセットになってるやつを日本から持ってきてたらよかったとすごく後悔しています。あとは、USBフラッシュメモリは余裕をもって2個ぐらい持ってきてたほうがいいんじゃないでしょうか。

ハードディスク
記録メディアにいれてまうか迷ったけど別枠にしときます。250〜500GBぐらいのハードディスクなら安くでもう売ってるから2個は持ってきて常にダブルでバックアップはしておきたいところ。私は動画を作りたかったので1テラを2個と500GBを2個持ってきました。

Wi-Fi受信でき、なおかつメール管理をできる端末
iPadとかiPhone(白ロム)とかiPod touchとか。あるいはアンドロイド端末(白ロム)とかでもいけるでしょう。うちの国では有料で従量制のWi-Fiや、ホテルには専用のWi-Fiが飛んでいたりするので、これらの端末があればメール管理がものすごく楽になります。家にネットを引く場合も、無線ルーターを買うだけで、これらが使えるようになってすごく便利になります。Skype系のアプリをダウンロードすれば、そのまま電話として使えるようになり国外への通話料も大幅に抑えられます。また、辞書系のアプリも日本にいる間に一つダウンロードしておくことをおすすめします。通信環境によっては任国では重すぎてダウンロードできないかもしれません。あと読書系アプリ(青空文庫を読み込めるやつ)を入れとけば二年間では読み切れない量の文庫本データを任国に持って行けます。

懐中電灯
これはほんまにほんまに必須。なかったら夜はトイレもいけません。ちょっとええやつを買うのをおすすめします。ちなみに私はダイビング用のやつを使っているのでめっちゃ明るいです。この前なんて間違って洗濯機にかけてしまったんですが、問題なく今でも使えています。さすがダイビング仕様!

予備電源
まずはエネループ。充電式の乾電池は本当に重宝します。単三と単四と10本以上づつ持ってきましたが常にフル稼働しています。あと、上のiPadやiPhoneに合わせてエネループモバイルブースターを買っておくことを強くオススメしますね。モバイルブースターは容量が大きくて二口USBがついている方を強くオススメ。


密封できる袋(ジップロックの類)と乾燥剤
湿度が日本と違いますので、いろんなものに支障があります。電化製品を閉じ込めるのに使ったり、革製品を閉じ込めるのに使ったりします。革製品に至っては使わずに三日も放置してたらカビが生えました。ジップロックなどは結構売ってるとおもうんですが、すぐに破れるので日本から持って行った方が得策だと思います。乾燥剤に関しては現地で買うお菓子などの中に入ってるヤツを溜めておけば使い回しできます。私の場合はダイビングをするので、カメラのハウジングの中に乾燥剤を必ずいれないといけないんですが、いつもお菓子の中に入ってる乾燥剤を使い回しています。お菓子の乾燥剤の再利用は結構便利な豆知識です。

蚊取り線香(電池式)
停電の時も電池式なら問題なし。薬局でもなかなかこれは売っていないので探すのはちょっと苦労するかもしれません。アウトドアショップとかなら売ってるかな?ちなみに私が買ったのはコレです。



時々無性に使いたくなります。もうスプーンとフォークは嫌!手で食べるのも嫌!!ってなった時のためにかさばらないしスーツケースの隅っこに忍ばせておきましょう。

趣味の何か
例えば楽器。音楽は世界共通言語です。これを機に昔あきらめた楽器でももっていくと帰ってきたら達人になっているかもしれません。釣りが好きなら釣り具をもっていけばいいし、サッカーが好きならサッカーボールを持って行きましょう。持てあました時間を有効に使う意味でも、ストレスマネージメントとしても大切ですね。

思い出の品
せつなくなったときの偶像崇拝です。

メガネ
一番大事です。メガネ屋があるかどうか分からないし技術力も分からないので日本で何本か作っていきましょう。私はちなみに10本もってきました。日差しが強いのでサングラスも持って行きましょう。

まあ、色々書きましたが何ももっていかずにガンジーのような生活をするのもまた一興。

ただ、リチウム電池は空便では送れないので最初から持って行くことを強くオススメします。船便やと数ヶ月は覚悟しなあかんので、後悔先に立たず。
ちなみにパソコン、充電池、モバイルブースター、iPad、iPod touch、カメラ、携帯ゲーム機…とかは全部空便は不可能なので、そこらへん念入りに事前に検討した方がいいです。

2011年10月27日木曜日

サライ。

今日はものすごい実用的な内容を投稿しようとしていたんですが中断します。九割方完成していたんでけどね。

離れれば 離れる程 なおさらにつのる
この想い 忘れられずに ひらく 古いアルバム
若い日の 父と母に 包まれて過ぎた
やわらかな 日々の暮らしを なぞりながら生きる
【サライ】

24時間テレビなんて嫌いだった私ですが今ではサライを聞いてちょっと泣けます。

故郷というのは追えば鬱陶しいぐらいに近いし、放っておけばびっくりするぐらいに遠く離れてしまう。

専門家二人と酒の席を囲みながらふと想いました。

夢の中に結局自分は生きているんだなぁと。
そしてそれを自分の周りの人間は受け入れてくれているんだなぁと。

でも、夢の中にこそ本当の答えはあると今でも私は思っているんです。だめなときは小馬鹿にしてもらえればいい。でもそんなしょうもないことですら笑って、あるいは怒ってでも受け入れてくれる人がいる。

私は幸せなんだなと。

いつの日にか、いつの日にか、サクラ吹雪のその国に私は帰るのです。
結局日本が好きなんですな。

酔っぱらいの戯言ですのでしれっと流してください。

2011年10月26日水曜日

エゴングォルゥ。(記念パピコ)

エゴンゴォルゥ。チューク語で一万っていう意味です。

こんなうんこブログを小まめににチェックしてくれている人どうもありがとう。
こんなうんこブログにたまたまたどり着いた人どうもすんません。

いつのまにやら一万アクセスを突破していたようで、感謝してもしきれませんな。


ところで、このブログって何なんでしょう。

後輩隊員のためのログ、同期隊員との情報共有、日本に残してきた家族や友達、彼女に宛てた手紙。少し考えるだけで、いろんなエクスキューズは見つかるのですが、ずーっと突き詰めていくとどうやらこのブログは私自身の話し相手のようです。

今回の記事はめずらしく直接書き込んでいっていますが、だいたいの記事は学校で休み時間とか、家で電気がない暇な時とか、車の中の移動中とか、はたまたあの塔の上とかで絶えずだらだらと書き溜めているものを流しています。

ほんなら、ここに書き留めてる文字は何かってゆうたら頭の中から出てきたもんを固定してるだけなんです。では、この頭の中から出てくるもんはいったいどこから来てるんでしょう。

行き詰まったとき、アイデアが枯渇したとき、なんだかやる気の無いとき、無性に腹が立つ時、泣きそうなとき、そんなときには自分の中で対話をします。そしたらびっくりするぐらい自分の中にいろんな人がいることに気づくんですな。ほんで彼らは目の前にいないくせに偉そうにボクにアドバイスをくれるんです。時にはしょうもないことをゆうて笑わせてくれるんです。それどころか、調子に乗っ取るときは怒ってたしなめてくれることもあります。

二年間このチュークで生活をすれば、今度は日本に帰ったとき、チュークで出会った人たちが頭ん中で私に話しかけてくれるんかな。

このブログは私の話し相手です。
それはつまり私が出会ったいろんなもんの集まったもんなんですな。

あらためて、みなさん本当にありがとうございます。

踊るポンポコリン。

ポタ カ ポルック? イテイタンイテイタン。
(なんでキミはいっつもいっつも踊っているの?)

突然このまえ同僚から聞かれたんです。
そんなことないやろーって言いながらまさにその瞬間も手足をぴょこぴょこしてる自分に気づいた…。
そういえばじっとしてるときもとりあえずお尻やら腰を振ってるし、音楽聞いてる時なんて確実に踊ってるな…。

どうやら、私はいつでもどこでも踊っていたようです。ただ、私がいつでもどこでも踊っているというならば、この国の人はいつでもどこでも歌を歌っています。イメージ的にはミュージカルみたいな感じですね。まあ、そこまで完成度は高くないけど。

例えば、毎朝行われる挨拶。
ネソランニム! イファ ウスン イケナイ?(おはよー!今日の調子はどうだい?)って聞いてくるとするじゃないですか。まあHow are you?みたいなもんですな。

ほんで、私が定石通りに、
ネソランニム! ポチャックン キリソウ!(おはよー!強いぜ!さんきゅっ!)と返したとします。とりあえずポチャックンって言うときは力こぶを作りながら言わなければいけません。元気っていうのの表現が「強い」になっているあたりにチューク人のメンタリティーを感じますね。

そしたら、なんと即興でミュージカルが始まるんです。

ネソール アンニーーーム! イファ ウースン イケーーーナイ!
ポチャーーックン キリッソウキリッソウ! キリソーウ ポチャックーーン!
コータイターーーイ! アー ポチャックーーン!

なんか気づいたら一人で歌ってたはずやのにどんどんメンバーが増えてきて二、三人になってくるとこらへんもミュージカル風。完全にアドリブで作られた曲なので毎日違う曲です。そして、それに合わせて気づいたら私は腰を振って踊り出す訳ですな。

こんなんが日常茶飯事、こんなんがチュークです。

2011年10月25日火曜日

ハッピーターン。

今日は大使館の人と警察署に行って署長に会ってきました。私たちの身の安全の保証をよろしくお願いしますと言うためにね。
そのためにとりあえず空港までママスに送ってもらい空港にあるパパスのオフィスで大使館の人の迎えを待っていたら大量の日本人観光客に遭遇しました。しかもなぜかオフィスの前にずらりと並んでいたんです。

パパスに外に日本人がいっぱいおるでと言われたのでとりあえず、「こんにちは」と挨拶をしに出ていったんですが、特に反応がなく様子見な日本人観光客ご一行。

「…えっと、どちらから来られたんですか?」

「うわぁ!日本人やんっ!」
って、何人やと思われてたんでしょうか。

一通り身の上話をしてオフィスに戻ったら、その後「ちょっと関西弁のお兄さん」ともう一度呼び止められいろんなもんを恵んでもらいました。一人がなんかくれたと思ったらみんなそれぞれにカバンを漁りだし見つけたものをかたっぱしから次々にくれました。


「頑張ってね!!」
なんて感動しちゃいますね。

ひさびさにハッピーターンを食べたらハッピーになったあとターンしてちょっとセンチメンタルになりました。ハッピーターンってそういう意味やったのね。

警察署長もなかなか気さくな人で「夜中であろうといつでも何かあったら俺の携帯に電話してこい!私が君らの安全を守る!」と言いつつ携帯番号をくれたんですがチュークでは携帯電話が通じる確率は50%ぐらいだからなぁ…。たとえ電波があったとしても何故かアクセスエラーが起こるチューク。緊急事態の時につながる方の50%であることを切に祈ります。

2011年10月24日月曜日

第十七週目。(手抜き隊員のススメ)

今日は祝日。昨日から今日にかけて宣言どおりチューク隊有志にてブルーラグーンリゾートホテルに宿泊してきた。このホテルは唯一JICAボランティアがローカルレートで宿泊できるホテル。そのためリゾートホテルなのにチュークで最安値という不思議なことになっている。道も治安も悪く公共の交通機関もなく集まれる場所も特にない我々チューク隊にとっては情報を共有する意味でもストレスマネージメントの意味でも今回のホテル滞在は有意義だったんじゃないでしょうか。

ところで、
仕事してんの?
やる気あんの?

と、他隊員のみなさんから時々言われるのですが、私ははっきり言って手抜き隊員です。

いつもだいたい私の力の入れ具合は50%から70%ってとこですかね。
怠けてる?そうかなぁ?

私は常に100%の力でやってます!!みたいな人の方がよっぽど危ういと思うんですけどね。たしかに最初のうちは力を張り詰めて100%で何かをする人はどんどん伸びるでしょう。110%や130%にまでなるかもしれません。しかし、自分では100%のつもりでも確実にパフォーマンスはおちてくるでしょう。でもその人は100%のつもりでやっている。100%のつもりでもしかしたら50%以下の仕事しか出来てないかもしれんのです。

輪ゴムみたいなんをイメージしたら分かりやすいと思うんですが、ずっと限界まで伸ばしてる輪ゴムはどんどんどんどん伸びていってまうやないですか。それが110%とか130%の能力以上の状態にあたると思うんですね。じゃあそのまま頑張ってたらどうなるかってゆうたら輪ゴムとしての機能なんて気づいたらなくなってる訳です。びろんびろんになっちゃってね。100%のつもりが50%以下の仕事しか出来てないかもしれんていうのはこういう意味。下手したら切れちゃいますからね。切れちゃったらほんとに迷惑きわまりない。みんなのために頑張ってたつもりがただのお荷物になっちゃいます。

その点、特になんもないときは手を抜いて50%から70%で動いてればいつでも必要な時は100%の力でも150%の力でも出せるんです。余力があるからね。

プロってなんかなって言うと、いつでもある程度同じ成果を発揮できる人やと思うんですね。あぁ、あかんわ、今日ちょっと調子悪いっていうのが無い人やとおもいます。そんな不安定な人のところに大事な仕事はもっていきたくないでしょ。

まあかっちかっちに張り詰めたところにええアイディアみたいなんもでてきませんしね。
スランプに陥ってるみなさん、肩の力を抜きましょう。今日できなかったことは明日すればいいじゃないですか。苦手なことや、上手くいかないことはすっぱり諦めちゃったりしてもいいじゃないですか。そんかし、自分の出来る最高のパフォーマンスを要所要所でびびっと発揮していきましょう。

おまけ
ホテルで食べたTボーンステーキが美味しかった。


でも、ホームステイ先に帰ってきて食べたフライドチキンもやっぱり美味しかった。
四六時中停電してるけど、そこには家族がいるからあったかい。

2011年10月23日日曜日

御用だ!御用だ!

今日は大使館の参事官とランチミーティングがあります。

ミクロネシアは各州間の情報共有がうまいこといってないことが多々あり日本大使館のみならず、連邦政府すらもチュークの情報を知らなかったりするのです。だから、現地で生活している私たち協力隊は貴重な情報ソースということですね。実際私の赴任時に、ポンペイでの安全対策協議会(?)の折りに連邦警察が来てミクロネシア全体の安全情報の話をしてくれたんですが、プロジェクターが照射したデータにチューク州はありませんでした。チュークに来てからそのことをチューク人に話すと、「自分の州のもめ事を他の土地のもんに話すのに抵抗があって、だからなんかあっても自州内で解決しようとする流れがあるんだよ。」といったことをいっていましたが、他州とはいえ一応は同じ国ですからねぇ…。それを〝他の土地〟と言ってしまうことには少しの寂しさを感じます。

まあ、なにはともあれ協力隊が目撃した限りだけでも数件の殺人があるにも関わらず、データ上はなし。ゼロっていうデータですらないんですよ、なしっていうのは報告がなしということで、ゼロ以下です。ゼロよりたちが悪い。外国人旅行者が殺されたなどという話はいまのところ耳にしたことはないんですが、チューク人同士の争いは日常茶飯事です。まぁ、この状況は残念ながらお世辞にもよくはないですよね。

そういえば、昨日は初めて警察の捕り物を目撃しました。ダウンタウンをママスとドライブしていたら、警察の車からポリスが降りてきて髪がボサボサの浮浪者風の男を一瞬にして捕まえました。後ろ手に手錠をかけ、ピックアップトラックに引きずりあげて一件落着。まあ一瞬にして捕まえられたのにはなんの驚きもないです。すでに相手は酒の飲み過ぎで立ち上がることすらままならん状況でしたから。ぐでんぐでんの男の手を後ろに回して手錠をつけてトラックにひきずりあげただけです。

ママスに「なんで、つかまったの?」と聞くと、「道路で酒飲んでたからやろ。」とな。

そしたら、なんであの男は捕まらないの??
っていう質問は愚問なのでしませんでした。すぐ近くに他にも飲んでた男がいたんです。

この国はびっくりするぐらいコネ社会。親戚だったり知り合いだったら大丈夫だったりします。なんだかなー。なんだかなー。それでもうまいこと(うまいことではないか?)この島はまわってるんだからいいじゃない、とも思うんですけどね。でもやっぱりそれで少なからず真面目に生活してる人が迷惑被ってるんだからちゃんとケジメをつける部分はつける部分で必要だと思うんですけどね。

こうして南の島では今日もだらだらと一日が過ぎていくのです。

2011年10月22日土曜日

男会議。

今日は早朝から昼過ぎまで近所のレストランに男三人で集合して男会議をしていました。

「なんかアリがたかってる食べ物をそのまま食うのも慣れたよなぁ…」
「うんうん、でかいヤツは味がするからいややけど、小さいやつは口の中でちょっと動いてるなって思うぐらいでなんとも思わんくなったな…」
「まぁ、ふりかけやと思えばなんということもない!」

「やばいやばい!ここのトイレめっちゃすごいで!!!水洗のレバーで水が流れるで!」
「うそやろ!ちょっと見てくるわ!ほんまやぁあぁ!マジ最先端のレストランやな!」
「このレストランのトイレぐらいで綺麗やとかゆうてたらもうだいぶ頭やられてるな…」

「最近太ってる女の子見てもかわいいんちゃうかなって思うようになってきた…」
「俺なんか、金歯の子がおしゃれな子に見えてきたで!」
「まだまだ君らは甘い!ビートルナッツのしすぎで歯がすっかすっかの子に欲情するぐらいじゃなかったら一人前とは言われんな!」

「(ぼそっと)日本は今11時40分かぁ…」
「お前なに帰りたそうにゆってんねん!」
「いや、お前こそなにゆうてるねん、〝普通〟帰りたいやろ。」

「何一人だけ楽しそうに彼女にスカイプしてんねん!」
「ほんまや、ニヤニヤすんな!」
「えっと…、外野はだまっといてくれる?」

「風呂はいりたいなぁ…」
「銭湯いきたい…」
「温泉いきたい…」

「あー、明日ホテルでも泊まろか。」
「ほんまやな、そうしよ。」
「じゃあちょっと電話して予約するわ。」

ということで明日は急遽ホテルに宿泊して飲むことが決まりました。


今日のおまけの一枚。
レストランから帰ってママスとダウンタウンへ。
車から降りてさささっとマーケットにいったママスが「コータイタイの好きなクーリ(チューク語でキューリ)やで!」っていいながら2本のキュウリを買ってきてくれました。


ママスの優しさに毎回ほっこりさせられる瞬間です。
キュウリを股間に当てて写真をとったのに他意はありません。偶然です。

無想転生。

昨晩遂に〝無想転生〟を体得しました。

哀しみをまとった者にしか体得できないという無想転生とは拳王様の説明によると次のような奥義のようです。

この世で最強の物は無。その無より転じて生を拾うことで、誰にもその実体を捉えられなくなる。また、意思を持たぬことで拳の姿を消し、防ぐ手立てのない無想の拳を放つ。


昨晩、眠っている時に首筋に殺気を感じたのです。眠っているゆえ私の意志は無。その無より転じて生を拾う。

あたぁぁぁぁ!!!!

意思を持たぬ私の拳は確実に真っ暗闇の中、敵を捕らえました。

ブチッ!
「天に滅せい!我が生涯最大の強敵(トモ)よ!」

慈悲もなく一撃で葬り去る我が無想の拳。
無想ゆえ、意識が戻ると同時にどうしようもない精神的ダメージが私を襲います。

ゴキブリを手で潰してもた…。

2011年10月21日金曜日

山の整髪料。

だいぶ前に山に登ったときの動画。
アップ失敗したと思ったらちゃんとアップできてたみたい。


チュークは海だけじゃなく、山もなかなかいけます。
山にのぼると、しごいたらじゅるじゅるねばねばした液体が止めどなくでてくるいやらしい植物を発見!というか、子どもたちが持ってきてくれました。

天然の整髪料なんだってさ。

塗りたくりあってじゅるじゅるのぐっちゃぐっちゃになってる子どもたちを見た瞬間に絶対これは参加できん、と思ったもののあまりに楽しそうにやっているのを見ているとうずうずが止められませんでした。結局参加どころか、子ども以上にじゅるじゅるのぐっちゃぐっちゃになって帰宅するとやっぱりその日もママスに怒られたのでした。

「コーターイターーーイ!ポタ イラ ヌクマツオム!(広大!何でお前はほんまそんなにアホやねん!)」
とかいいながらもにっこにっこしながらシャワーを浴びてきなさいと言ってくれるママスが好きです。

ちなみにこの登山した時に撮った写真がもしかしたらフリーペーパーで使われるかもしれへんやつです。さあ、みなさん旅するフリーペーパーSNUFKINのミクロネシア特集号を要チェックですよ!!

まぶたのうら。

八月の末にフリーペーパーの取材で女子大生が来たときの動画をいただいたのでアップしときます。〝SNUFKIN〟という旅に特化したフリーペーパーを作ってるらしいです。
今度のミクロネシア特集号の表紙の写真が私が撮った写真になるかもしれないそうな。

ちなみに横でギター弾いてるのはチュークの先輩隊員です。


聖セシリア小学校にて。

瞳を閉じればあなたが
まぶたのうらにいることで
どれほど強くなれたでしょう
あなたにとって私もそうでありたい。

私もまぶたのうらで応援できているのかなぁ。
みなさんのまぶたのうらには誰がいますか?

そうですね。(肯定する言葉)

数字は便利ですね。都合よく解釈したら気分を盛り上げるのにとっても役に立ちます。

6月21日に日本を出たので10月21日の今日でぴったし4ヶ月。
あと20ヶ月と考えるとなんかどよーんとしてくるので、数字をかえてみる。
もうなんと6分の1が終わった。1ヶ月前はまだ8分の1かよって思ってたのに、1ヶ月たっただけで6分の1になった。なんだか魔法みたい。ほんで、あと2ヶ月経てば4分の1になるんですね。でもなんかそう考えたらすぐにおわっちゃいそうでそれはそれでちょっと哀しい気分もします。


それはそうと今日は生徒に「そうですね!」を教えました。

そして授業の始まりの1分間ちょっと子どもと遊びました。ルールは簡単、私が何を言っても「そうですね!」と言うだけ。子どもたちには相手の意見を肯定するときの返事だと教えました。

「今日は暑いなぁ。」
「そうですね!」

「宿題してきたか?」
「そうですね!」

「あー、雨が降りそうですね…。」
「そうですね!」

ものの見事に声を揃えて言ってくれる子どもたちに感激。
そして、こんなシンプルなことをしているだけなのに子どもたちはノリノリ。今度から授業の開始の士気を高めるのに重宝しそうです。

タモさんになった気分を味わえますのでみなさんも是非どうぞ。

なによりこの「そうですね!」は力をくれます。
イエスマンなんていう映画もありましたが、肯定の返事って言うのは大事ですね。何かとややこしいことばっかり考えてしまう私たち日本人。いや、特に私か。現地の人と話していたら考えの粗がよく見えちゃって、すぐに口を出したくなっちゃいます。でも悪い意見じゃないことも多いですもんね。細かいことはおいといて、たまには景気よく言ってやりましょう。

「そうですね!」
いけいけごーごー。

2011年10月20日木曜日

カギの使い方。(大洋州隊員は必読!)

カギの使い道を知っていますか?

そうです、あけるんですよね。


じゃあ使い方を知っていますか?

そうそう、差し込んで。
ぐるっと回すんですよね。





そしたら、綺麗に穴があくんです。


ヤシの実に!



硬いヤシの実には一ヶ所だけ柔らかい場所がありますので、そこを狙いましょう。
そしたら、今日からあなたもナイフなしでココナッツが飲めるようになります。

いやぁ、役に立つなぁ。このブログ。

あなたならどうしますか。

想像してみて下さい。あなたは小学生です。たまたま見かけた下級生が頭が痛いって言って泣いてるんです。ほんで、おでこに手を当ててみると熱っぽいの。

さて、あなたはどうするでしょうか。

保健室に連れて行く?
残念、ここには保健室なんてありません。

あ、バファリンを飲ませる?
保健室がないのでもちろんそれもここにはありません。

近くにいる先生を呼びに行く?
あー、それは可能ですけど、先生はわざわざ来てくれるかなぁ?


うちの学校の生徒がとっさにした行動はこれです。



自分の上着を脱いで水で濡らしてきて下級生の頭の上に乗せました。
着替えももってきてないはずなのに、躊躇することなく自分の制服を水浸しにした上級生。

さらに、そのあとはどうするのかと思ったら、なんと彼女自身がベットになってしまいました。つまりは膝枕をしだしたんです。
「いたい?」「大丈夫?」と、不安そうにのぞき込む上級生。



心が洗われますね。
何かと荒んだイメージの強いチュークですが、こんなほっこりする場面もあるんです。

2011年10月19日水曜日

板書を晒します。(現地語学習方法)

私の授業板書はこんな感じです。(2年生)


ポイントは一番左。線で区切ってあるところは私の個人メモ欄です。授業中にカウンターパートとか、教え子から直接教えてもらった大事なチューク語は発音だけメモってこのメモ欄に書いておきます。ここに書いておけばその授業中は何度でもすぐに口から出るのでタイムロスがありませんし、一時間授業したらだいたいここに書いた単語は頭に入ります。ほんで終わった後、副校長のとこまで走っていってスペルを教えてもらいます。あとは、なかなか覚えられない単語とかも授業前にこのメモ欄に先に書いておいたりします。まあ公開カンニングペーパーですね。

もっといろいろ教材をつくって授業をしたいんですが、うちの学校は私立で予算が全然ないので完全に板書とノートで勝負しないといけません。序盤にしようとしていたプリント作戦も電気と紙がないため毎回というわけにもいきません。

正直小学校の算数を教えるのがこんなに難しいとは思っていませんでした。そして低学年の躾の難しさ。チュークの子どもは打たれ強い打たれ強い。ぼっこぼっこに怒っても全くへこたれません。日頃よっぽど家でぼっこぼっこにされているんでしょうね。
勉強だけとるとチュークの小学生は日本の小学生と比べて学年マイナス3,4年生ぐらいですが、たくましさだと学年プラス3,4年生ぐらいです。まあプラスマイナスゼロってことですね。

3歩進んで2歩下がる毎日ですが、なかなかやりがいがあります。

ある隊員の悩み。

「さようなら!」
「さようなら!」

子どもにさようならを教えたら毎日大声でさようならを言ってくれるようになり大喜びしていたある隊員さん。

そんな彼は毎日握手をして「さようなら!」と言ってたみたい。

「さようなら!」
「カポン!(チューク語で握手)」

スカッ!

あれ?
いつものように手を出したのに彼の手は空を切りました。

「カポン!」
子どもの小さな手が掴んだのは彼のお腹でした。

「カポン!」
「カポン!」
「カポン!」

ガシッと掴んでお腹の肉を握手と同じ動作でシェイクしてきます。

一人が楽しそうに彼のお腹と握手(握腹?)しだすのを見ると他の子どもたちも我先に掴んできました。まさに餌にたかるピラニアのごとく。

「カポン!」×クラス人数。

それ以降、うちのクラスではお腹をシェイクすることをカポンと呼ぶようになりました。
彼は真剣に悩んでいます。どうすれば減量できるかをね。
そう、彼は私です。

2011年10月18日火曜日

第十六週目。(エンターテイメント委員会)

日本を離れてほぼ四ヶ月が経ちましたね。通常のチュークの電気事情にもどってしまえばそう簡単には更新が出来なくなってきました。一日に一回がけっこういっぱいいっぱいです。
学校の授業についてですが、やっとこさ掛け算に入りました。足し算と引き算の授業はストレスなく出来るようになってきたと思ったらまた新しい言葉がいっぱい出てきて発狂しそうです。

日本語で数を数えるときって、いち、に、さん、し…だけじゃないですよね。日本語は対象によって数え方が変わります。ひとつ、いっぴき、いちわ、いちぜん、いっそく…。チューク語も同じく対象によって数え方が変わります。
今までは、いち、に、さん、し…でごまかしてきたんですが、掛け算の指導に入ったと同時に自分もちゃんと数え方を区別するようにしました。

今までの調子やと、
エウェ タラック ア トンゲリ ウェイ ルエール アラマシ
イカ メイ ウォル ウルガット タラック フィトゥ アラマシ レプェ トンゲリ ウェイ?
って説明できていたのに、数をちゃんと数えることで、
エフォッチ タラック ア トンゲリ ウェイ フゥムン アラマシ
イカ メイ ウォル ウルフォッチ タラック フィテムン アラマシ レプェ トンゲリ ウェイ?
って説明せなあかんくなって5分ぐらいしゃべるだけで頭がパンクしそうになります。

分かりやすく日本語に翻訳すると、
いちの車はよんの人間を運ぶことができます。
もし、ここにさんの車があったら、いくつの人間を運ぶことができますか?」
と言っていたのが、ちゃんとした数詞を扱えば、
いちだいの車はよにんの人間を運ぶことができます。
もし、ここにさんだいの車があったら、なんにんの人間を運ぶことができますか?」
となるっていう話。

まあ日本語にほんやくこんにゃくした今だからびりびりと感じるのですが、上の日本語の据わりが悪いこと悪いこと。もし、自分が子どもで上の日本語で授業されたらそれこそ発狂するほど嫌ですね。「いちの車ってなんや!よんの人間ってなんや?」って絶対になります。
ネイティブであればごくごく普通に身についている言葉であればあるほどそれはすごく大事な言葉。でも、それは語学学習者にとってはものすごい難しい言葉です。だって、よく使われる言葉だということはサラサラと扱えないといけないんですから。難しい言葉なんてどうでもいいんです、誰かに聞けばええんですから。でも、数詞なんてどう考えても誰かに確認しながらしゃべるような言葉ではないでしょ?言葉の中には時間をかけてもいい言葉とかけてはいけない言葉があると思うんですが、こんな数の数え方なんてのは間違いなく後者です。


そういえば来月に学校でイベントがあるらしく、エンターテイメント委員会に所属させられました。
「エンターテイメント委員会ってなーにー?」と同僚に聞くと、「それはエンターテイメントさ!」と答えをいただきました。

よくわかんないけどとりあえずエンターテイメントをすればいいらしいです。
ほんで、「エンターテイメントをする」って何?

2011年10月17日月曜日

欲しけりゃくれてやれ。

二ドルをなかなか返してこなかった人が今日も二ドル貸してくれと言ってきた。「家族以外のチューク人にはもうお金は貸さないことにした。」ときっぱり断ると「何故だ?」と理由を聞かれたので歯に衣着せず、はっきりと言わせてもらった。「それは全部あなたのせいだよ。もしかしたらあなた以外の全てのチューク人はちゃんとしているかもしれない。でも、あなたの前回の行動を思い出してもらいたい。あなたはお金にケジメのない人だった。あなたはあなた個人の問題だと思うかも知れませんが、あなたが私をわざわざ選んだ理由は何故ですか?それは私が〝日本人〟だからです。他にも知り合いはいるはずですよね、でも日本人だから貸してくれると思ったのでしょう。ということは私もあなたを〝チューク人〟として見る必要があるでしょう。だからあれ以降、お金に関してもう一切この国の人を信用しないことにしたんだよ。そんな目で人をみなきゃいけないというのはすっごくいやな気分だけどね。お金を貸すのは簡単なんですけど、私はこれ以上いやな思いはしたくない。あなたは軽々しくお金を貸してくれと言う、たった二ドルじゃないかと言う。でも私にとってその二ドルってやつは、たかが二ドルではないんです。あの時の二ドルというのはチューク人が私(日本人)との約束を守ってくれるかどうかという指標だったんです。」

そういえばこの前も彼は「二年後日本に帰る時の約束をしよう!そんときはお前の時計をおれにくれなっ!決定なっ!」と一方的に言ってきた。まあそんときも、断りましたけどね。私の時計は教え子のお父さんに記念としてもらったやつなのでその旨を伝えてすっぱりと。そもそも約束を守れない人と約束なんかしたくないと。

くれくれと言う人に限って周りに何も自分からは与えようとしない。

少なくとも私が彼からもらったものは何もない。物理的にも精神的にも特に何ももらった覚えがない。別に欲しいという意味で言ってる訳じゃないですよ。ただ、この国に来て早四ヶ月が経ち、いろんな人から様々なものをもらってきた。それは同僚からもだし、全然しらん人からもだし、子どもたちからもだし、なによりも家族からですね。ほんとうにいろんな人からものすごくよくしてもらっている。別に頼んだわけでもないのに。(ヤシの実に関してはよくいろんな人にくれくれとねだっていますけどね…えへ)
頼んでいないのに何かが返ってくるというのは、それだけ自分が何かこの国に貢献できていることの裏返しだと自信をもっていいとおもうんですね。

だって、「なんじゃこのクソヤロー」って思ってるやつになんもしてあげたくないでしょ。あるいは、ものすごいよくしてもらった後って、「この人になんかお返ししたいな」って思うじゃないじゃないですか。

彼はいつも物欲しそうにしているんです。でも彼の周りの人間は「アイツには物をやるな」「アイツには絶対金を渡すな」「アイツはだらしがない」「仕事もちゃんとこなせられん」と口を揃えていいます。何かが欲しい時は、あれが欲しいこれが欲しいと物乞いをするのではなく、まわりに何かを与える側の人間になればいいんです。

この二年間、私はこの国でいろんなもんをもらおうと思っています。でもそれは別にくれくれと言ってもらうのではなく、自分がこの国にいろんなものを残すことでね。

欲しけりゃくれてやれ。まずは、自分が何かをくれてやれ。

2011年10月16日日曜日

ヌッスン。(ブライアン先生の教え)

学校にいるお気に入りの犬の名前がヌッスンなんです。






かわいいでしょ。

ヌッスン、ヌッスン!

でも家の店番をしている時に分かったんですがヌッスンはチューク語で「おつり」っていう意味だったんですね。
「ヌッスンがあるよ!」みたいな使い方をします。

ヌッスン、ヌッスン!

それだけだと思ったらヌッスンはもっと意味がありました。引き算を教えるとき、「八匹の犬がいます、三匹どっかにいきました。今何匹残っていますか?」の「残っている」もヌッスンなんですね。
つまり、全部の犬がもしヌッスンっていう名前やったら、「八匹のヌッスンがいます、三匹のヌッスンがどっかにいきました。今何匹ヌッスンがいますか?」ってなりまして、最後のヌッスンは犬の名前なのかな、それとも「残った犬」っていう意味でヌッスンなのかな?という疑問なんかがね、自然に発生しちゃいますよね。

ヌッスン、ヌッスン!

いやぁ、日常生活で全く役に立たない情報をあなたの頭に叩き込みたい。
無駄のあるすばらしき生活を世界中のみなさんへ。

ヌッスン、ヌッスン!

実家のオカンが心配してくれました。チューク語なんかしゃべれるようになっても何の役にもたたへんやろ、英語でも勉強しとけよと。確かにほとんどのこの国のボランティアが英語で活動をし、現地語を学ぼうとしません。まあ一応英語が公用語ですからね。確かに世界中で五万人しか使わないチューク語なんて必要ないのかもしれません。でもこの二年は何かと言えばこの現地語に集約されてくると私は信じています。

日本で関西人がいつ標準語を使うでしょうか。仕事でどうしても使わないといけないときぐらいでしょう。でも、その仕事を支えているのは日常生活です。日常生活なくして仕事なんて存在しません。日常生活で使う言語は何かといわれると関西人はやっぱり関西弁を使うんです。日常生活でしょうもない話をし、その中でその土地の人が必要としているものを見つけ、仕事に生かしていく。英語が公用語だからといって実質この国で英語を使っている人なんていません。外国人(他州人を含む)を相手にするときぐらいです。じゃあこの国で仕事するためにはやっぱりこの国の言語が必要になってくると思うんですね。英語はたしかにこの国でほとんど伝わります。でもそれでは現地の人々の会話には参加できません。もう一度繰り返しますが、仕事を支えているのは日常生活です。関西の企業に勤めて、プレゼンはバリバリできてバシっと決まってるんだけど、そのあとのパーティーで仏頂面している人と信頼して仕事ができるかなーっていう話です。それでもなんとか会話に参加しようとしてたらそれが伝わろうと伝わるまいと周りは認めてくれるとおもうんですけどね。ただ、ここでの参加しようとするというのは英語を使って参加しようとするっていうのは違いますよ。あくまで現地語をしゃべろうと努力をしている必要があると思うんです。そこで英語を貫くのって、さっきの関西弁の例で言うと自分だけ標準語で周りの関西人に混じっていくことと同じだと思われるかもしれませんがこれは根本的に違います。関西人が楽しそうに関西弁でしゃべっている中に入って、「きみたちも標準語をしゃべりなよ!」っていいながら自分は標準語で会話に入ってくるようなもんです。絶対ムッとするでしょ。なんで、全部お前にあわさなあかんねんと。出張で来ただけの相手とかならまだしも、二年間もここにおるんならお前もちょっとはこっちに合わせろよって思いませんかね。私なら絶対に思います。

私の英語の先生が言っておりました。英語の一番の勉強方法は英語「を」勉強することではなく、英語「で」何かを勉強することだと。
今私は英語「で」チューク語の勉強をしています。もしチューク人が日本語ペラペラなら英語の勉強になんてならないですが、結局英語っていう言語を媒介にする時点でチューク語の勉強をしようと英語の勉強をしようと英語の勉強にはなるんですから、ついでにもう一個覚えてもソンはないでしょ。

公用語と別に現地語がある国に派遣されたみなさん。是非積極的に現地語を習得していきましょう。それこそが無駄なようで最も意味がある活動だと私は信じています。

2011年10月15日土曜日

Happy birthday to me.

誕生日はもうだいぶ過ぎましたがみなさんどうもありがとうございました。
今日は任地にて誕生日を祝ってもらいました。

昼間はバースデーダイビング。
チューク二大沈船であります神国丸からのシャークアイランドへ。

コーラルに包まれた大砲が見えますでしょうか?


今回は内部に侵入はできませんでしたが、船体に空いた穴からは奥に続くはしごが見えていました。


救急箱の中の薬瓶には今でも薬が入っています。


さすが富士川丸と並び称されるだけある神国丸でした。美しい。ただ、美しい船は日本人の私たちからは同時に悲しい船でもあるのです。
だから欧米人には沈船ひゃっほーいと大人気のチュークですが私たちにとっては一本は沈船をもう一本は普通に魚を見に行くぐらいがちょうどバランスがいいですね。

二本目はシャークアイランドへ。名前の通りサメの巣になっている島です。


凄い数のサメをみれたのですがごめんなさい。エントリーと同時にカメラの充電が切れてしまいました。撮れたのは最後の最後まで我慢してやっと復活した残り電気で撮った一枚だけ。


どたばたでシャッターを切っても写り込むところからシャークアイランドのシャークっぷりが伝わってくれると幸いです。


ダイビングが終わってチュークに唯一ある韓国料理屋へ。なんかあるだろうなとは思っていたんですが、予想をいい意味で裏切ってくれました。
同期隊員がビデオを作ってくれていました。JICAの語学訓練所で結成したウクレレ&三線隊のメッセージをかき集めて。

環境の違うこの生活で、誰かの優しさは身にしみますね。
ビデオには訓練所時代の写真がふんだんに使われており、じわじわじわじわ。
一人一人のメッセージに、じわじわじわじわ。
な、泣いてなんかないんだからねっ!!!!

感謝の気持ちをこめまして、三線でもウクレレでも演奏できるはずである「涙そうそう」をチューク隊のみなさんの前で歌わせていただきました。

古いアルバムめくり ありがとうってつぶやいた
いつもいつも胸の中 励ましてくれる人よ
【涙そうそう・BEGIN】

世界中に散っていますが、ありがとうありがとう。
いろんなところに自分がいて、いろんなところにあなたがいて。
あらためて自分って言うのは一人ではないんだなと多角的に思い知りました。

私はあなたの中にいて、あなたも私の中にいるんですね。
明日は涙そうそうを大声で歌いますので、みなさんちょっと窓を開けといてください。

2011年10月14日金曜日

人間をやめないでください。

先ほどチュークで初めて交通事故現場を見ました。でこぼこ&水浸しなので出せて20キロが限界なこの島は交通事故と無縁な場所なんですが、一部舗装が〝残っている〟場所では30キロから40キロは出せます。今日の事故現場はちょうどその舗装されている場所で発生していました。見事にボンネットはぐちゃーっとなっていたんですが、きっと見た目ほどたいしたスピードが出ていた訳でもなかったのでしょう。警察ものんびりだらだらと事情聴取をしていました。だいぶ以前よりよくなったと言われている警察ですが、やっぱり相変わらずのようで。

昨日の夜はそとで酔っぱらいが奇声をあげて徘徊してたし、小さい島なんやからもうちょっと警察が仕事してくれたらすぐに治安なんか良くなるとおもうんですけどね。まあ小さい島すぎて警察が働きにくいようですけど。びっくりするぐらいコネ社会ですから、警察も思うように取り締まれないようです。捕まえたとしても親戚やったりしたらちょっと見なかったふりしちゃったりしてね。なんにせよ、一番役に立つのは犬ですね。昨晩も酔っぱらいが通りかかるや否や犬たちが一斉に威嚇していました。威嚇されたよっぱらいには完全に犬が憑依していましたけどね。

「うほぁあああっほ!」
「うへぁぁぁいぃい!」
「ぐぎぎぎぁぎぇあ!」

もはや人間の声じゃない声で誰かが叫んでいるのを耳にすると心が痛みます。
なんでこうなっちゃったんだろって。何がこうさせたんだろって。
誰も止めてくれる人はいなかったんだろうかって。

一度そうなってしまうと、もはや彼はこの国では侮蔑の対象でしかありません。
大人も子どもも誰も相手にしません。ときどきからかうようなことはあってもまともには取り合いません。というか、もはや取り合えないんですけどね。
寂しいのでしょうか、悔しいのでしょうか。彼らはまた大きな声で叫ぶのです。

さすがにちょっと救えないなぁ。

九尾の狐。(嘘は程々に)

家でNARUTOを読んでいましたらオトウトスが寄ってきました。

「俺の好きなキャラクターはカカシ先生だってばよ!」と鼻息荒くゆうてきたんですが、「あとサスケとナルトもなっ!」って付け足した時点でありがちな主要人物好きということがよく分かりました。

「ナルトはあれだろ!〝二〟本の尻尾を持った狐を宿しているんだろ!」ってゆうてきましたので〝九〟尾の狐っていうのは日本だけじゃなくアジア圏では非常に有名な妖怪であることを説明してやりました。

「え?フィクションじゃないの?あれってほんまに存在するの?」
非常に不安そうなオトウトス。

「あたりまえやろ、狐ってゆうても犬っころみたいな小さい狐じゃないで。ゾウを三倍にしたぐらいの狐で、昔は日本には普通におったんや。今でも山の奥には数匹は生息していると言われとる。」

自信満々に答える私に疑いの目を向けるオトウトス。私は言ってやりましたよ。
「疑いなんて何一つないよ、君はカピバラというネズミをしっているかね?」とね。

きょとんとするオトウトス。さらに私は続けます。
「ネズミってどんなサイズかみしてみ。ちょっと大きめのやつな!」

この国では大きさを表すのに指先からこのぐらいっていう表現の仕方をします。私の期待通り、オトウトスは手首ぐらいを押さえました。これはちょうど手ぐらいのサイズっていう意味です。

「そうや!手のひらサイズや!!」と言いつつ写真を見せてやりました。


ずごーーーーん!
「これでも、まだ九尾の狐の存在を疑うのか?大きいネズミが世の中におるねんから大きい狐がおってもおかしくないやろ!!」と言うとオトウトスは驚愕した目をしながらママスのところにすっ飛んでいきました。

ごめん、オトウトス。
ニイチャンまたまた嘘ついちゃった…。

ちなみに私の好きなキャラクターは、「パックン」です。

ほとんどの男の子。(取り扱い説明書)

男の子はワガママ。
そんなワガママな自分が嫌い。
それが既にワガママってワケさ。

男の子はミエハリ。
だけどそんなミエハリな自分は隠したい。
それをミエハリって言うのにね。

男の子はヨワムシ。
でもヨワムシだなんて言われたくない。
まあ、弱さを出せないからヨワムシなんですよ。

男の子はナマタマゴ。
見た目は硬いくせに、すぐに割れちゃう。
辺り一面をぐちゃぐちゃにしちゃうの。

男の子はナキムシ。
男は泣いちゃイケナイんだぜ。
だから、誰かを泣かしちゃうんです。

女の子はシッテイル。
何にも知らない顔してるのにね。
いつでも僕らは簡単に転がされちゃう。



私がいつもご機嫌なのは外からのサポートがあるからなのです。
内助の功なんていいますね。いつもありがとうございます。陳謝。

2011年10月13日木曜日

物語。

四ヶ月経って初めて部屋にコックロッチが侵入してきました。言わずと知れたゴキブリです。

うちにゴキブリが少ない理由は家族がみんな(エクセプト私)常に掃除をしているから。ちなみに私の部屋はお母さんが掃除してくれています。今日も学校から帰ってきたらお母さんが掃除してくれてたのに…。ついに侵入してきやがりました。

うぎゃーーーーー。へぎゃーーーーー。

なんかゴキブリも心なしか強そうなんですよね。南国仕様になっていまして、特に足腰ががっしりしています。まあたまたま電気あるタイミングで来てくれてよかった。倒してやろうとそこいらにあったいらん紙を丸めた瞬間にブーンと廊下に飛んで逃げました。

それはそうと完成しました。

じゃーん。日本地図パズル。


誕生日に送られてきたんですが。これ作りながらしんみりと日本を思い出していました。ここもいった、そこもいった、ここは帰国したら行こうなんてね。

国外で何かしようなんて思う理由は人それぞれでしょうが、大きく分けてしまえば日本が大好きかそれともその真逆の日本はもういやじゃーってのかどっちかやと思うんです。
ちなみに私は完全に前者です。日本のことがすごく好きですね。この国で何をするときもどうやって日本に還元できるかを考えています。
じゃあなんで国外なのって言うとなんかもう日本が行き詰まっちゃている感が否めないからです。

学校一つとっても、先生が先を見据えられない状況で子どもが夢を描けるわけもなく。
その点ではこの国も似たようなもんですけどね。

低学年の内はいいんですけど、7,8年生という日本でいうとこの中学生の教室は日本の学級崩壊とたいして変わりません。

必要なのはビジョン。私はそれを物語と呼んでいるんですけども。各個人がそれぞれ自分の物語をもって生活できたらみんな幸せやと思うんですよね。

生徒がなーんの物語も作れない学校はやっぱりだめです。
国民がなーんの物語も作れない国もやっぱりだめです。

まずは学校から、学校が変われば世の中変わります。
と少なくとも私は信じています。

チュークの虹。

朝学校に行く途中、マダラトビエイちゃんを目撃したのと同じ場所で水浴びをしている子どもを目撃した。きみたち学校に行きなさいっと思ってよく目を凝らしてみると、そこには子どもではなくオッサンが二人いました。朝からオッサン二人が楽しそうに水浴び。仕事を探しなさい!

誕生日を境に活動は絶好調なんですが、電気は絶不調です。夜に電気がないともうだめですね。くーくーくーくーひたすら寝ています。この国に来てから常に眠気三倍。もう何をしていても眠たいです。

今日、やる気満々な新カウンターパートが授業を観に来るってゆうてたからせっせと準備していたら、低学年だけの集会が突然行われて授業がつぶれました。


正確には授業時間が短縮になりました。えっと、五分に…。人生初の五分間授業。宿題を集めて、前時のプリントを再配布したら時間切れ。まあ明日すりゃいいか。
しかし、新カウンターパートのお陰でかなり活動に緊張感が出てきましたね。自分の授業を観に来られるかもしれないという緊張感。そしてその先生の授業はいまんとこ毎日観に行っているので授業前のアドバイスと授業後のアドバイスをしなければいけないのもなかなかのプレッシャーです。

今日はチュークの虹をみなさんに。この国はよく虹が見えます。
虹の根っこがちょうど向こう側の小島から伸びていてちょっとええ感じ。



マダラトビエイちゃんを発見した場所から見えた虹。
魚にオッサンに虹に…忙しいポイントです。

2011年10月12日水曜日

意味の意味。

子どもが意味の分からん遊びをしていました。というか、遊びなんてものは概して意味が分からんもんです。意味が分からんから遊びなんでしょうね。そして、意味が分からんから面白いんでしょう。何のためにやってるか分からんこと、本編じゃない部分を「遊び」と名づけるとそんなに遠くない気がする。

「先生も一緒にはいろ。」

えっ、カオスすぎるこの空間。何をしているか一ミリも分からない遊びに誘われてしまった。
でも不思議なもんでどんだけ見てて意味が分からんくても輪の中にはいってしまえば意外と分かるんです。

そうです、意味がないもんの意味を考えていたんですね。もうまさにナンセンス。ないもんはないんです。あえてこじつけるなら意味がないことをすることそのものが彼らの遊びの意味なわけですな。

鬼ごっこでもない、駆けっこでもない。縄跳びでもなければ、ボール遊びでもない。
ところどころにそういった要素はあるんだけど、ただ単にはしゃいでいるだけの原始的な遊び。

「これはどんな意味があるんやろ?」
「何のためにこんなことするんやろ?」

そんな思いつく限りの全ての推測がナンセンス。なんにでも意味があると思う大人の脳みそでは子どもの遊びにはついていけません。

ほとんど動物。野生の感覚は子どもの中にしかない。
最終的に疲れ果てて芝生に寝転んだら遊んでいた子どもが全員真似して寝転びました。
ある子は私のおなかの上に、ある子は腕、ある子は足、ある子は孫悟空のように私の股間を枕にし、ある子は私の頭の上に頭を乗せて…。気づいたらもう顔以外は全部子ども布団によって埋め尽くされました。顔と言うか目だけですね。

青空の下、ぽかぽかいい気分だったのはほんの30秒ほど。運動直後の子どもの体はびっくりするぐらい熱を持っています。

「プチッカァァァァルッ!(あついんじゃぁぁぁぁ!)」
と叫んで飛び起きると蜘蛛の子を散らすように走り出す子どもたち。

そして再び意味の分からぬ遊びは鐘がなるまで続きます。
子どもから学ぶことはいっぱいあるなぁ。

2011年10月11日火曜日

誕生日裏話。

「自分の息子の誕生日を優先できないなんて何事よ!!」

ってママスがパパスを怒鳴ったのは昼下がりの午後。パパスが仕事が忙しくて銀行に行くタイミングがなかったらしく、金を引き出せなかったそうな。3時には銀行は閉まってまうんですね。

時刻は3時半。
「もしもし、ミクロネシア銀行さんですか?日本から来ている息子の誕生日が今日で、どうしても祝ってやりたいんです!パーティーをするためのお金がなくて、だから5分だけ店をしめるのを待ってもらえへんやろか?」
あれ、3時には閉まってるはずやけど…。
「あれ?もう閉まってる…?!そこをなんとか…。いや、すぐにいきますんで!絶対にすぐにいきますから!!」

「つっといて、いーかーなーいー!」って追加したら完全にマイナスターズのノリですね。

まあそんな上手いこといくわけもなく、無常にも断られたパパス。

「だれが、助けてくれるやろ…。金かしてくれる人おるやろか…。」
ものすごくオロオロしていました。

「お金とりあえずいったん預けとこか?」
と提案すると、目をきらっきらにして、「すまんな、わしのせいで。お前の誕生日やのに!でもこれで一緒にレストランいけるなっ!明日すぐ銀行いってくるわ!」とすんなり丸くおさまったようで。

うちの家族はお金の貸し借りに関しては問題ありません。まぁ、別に家族間やしちょっとぐらいの増減はかまわへんのやけどセント単位でちゃんと返ってきます。それでもお金に綺麗な家っていうのはいいことですね。

レストランから帰ってきたら停電していて、真っ暗でした。することないから気づいたらもうこんな時間。危うくそのまま朝を迎えるところでした。相変わらずとってもチュークですが、こんなチュークもわりと気に入っています。


今日のおまけの写真。
手にうんこって書いてあげたらよろこんで写真とってといってきました。こ、これはおもろすぎる。



マーシャル人の元カノ。

28歳の朝は「ハッピーバースデーコータイターイ!」と陽気なママスの握手で始まった。

朝から教室に行くなり生徒がハッピーバースデーを歌いだし、二年生が歌い終わったかと思うと、その歌声を耳にした上級生が部屋を囲みだして第二幕の始まり。
「教室にいきなさいよ!」
なんて私が怒ったのは照れ隠し。なんともありがたいことですね。

今日は嬉しいことがいっぱいですよ。
2ドルをかしていた草刈りのオッサンが金を突然返してくれました。他の先生は絶対あいつは返さないってゆうてたんですけどね。
あと、昨日ゆうてた4年生の先生が「時間割を動かすから授業を観てアドバイスしてくれへん?」と今日ゆうてきました。今のままやと彼の授業と私の授業がかぶっていて観れないんです。やる気ある先生がおるのは嬉しいですね。自然な流れでカウンターパートが一名追加されました。授業をみさせてもらったんですがなかなかいい授業をしてましたよ。とりあえずパッと見での改善点と一般論での授業の作り方を彼に教えるとすごく喜んでくれました。本気でやる気なら六月にマーシャルである広域研修に連れて行こうか?と聞くと、テンション抑えきれなくなってました。

「マーシャルには元カノがおるねんっっ!!」

まあ、邪な動機が混じってもたけどえっかな。

では、今からステイ先の家族がパーティーをしてくれるらしいのでレストランに行って来ます。

2011年10月10日月曜日

マダラトビエイ。

学校帰り、湾を結ぶ橋の上から下をみるとなんとマダラトビエイが優雅に泳いでいました。 一緒に歩いてかえってた副校長はマンタレイだとはしゃいでいましたがこれはトビエイの仲間のマダラトビエイですね。しかし、このエイは美しいのです。

よーくみると4,5匹が群れて泳いでいるではありませんか。

歩いて過ぎ去ろうとすると、浜沿いにずーっと泳いでついてきます。
すごい至近距離、その距離1メートル50センチってところか。iPhoneしか持ってなかったので残念ながら写真はいまいちですが。


でもしっかり確認はできるでしょ。ここには2匹かな?

なんか得したなーって気分になって、「ありがとー!まったねーっ!」って大きな声で海に向かって叫んだら。

バチャコンッ!

返事をするかのように飛び跳ねました。さすがトビエイ…って違うか。
しかし、かなり綺麗なフォルムで飛び跳ねましたよ。イルカみたい。

しょうもないことでほくほくした気分になって家に帰るとママスが鬼のような顔をして待っていました。

「コータイ!ワー フォックン ソン!!(広大!私はめっちゃ怒ってるで!)」

わなわなと震えるその手にはお弁当箱を握りしめていました。どうやら、私はお弁当を持って行くのを忘れていたようです。
「だって、朝だれもおらんかったし用意してくれてたん知らんかったんじゃもーん!」なんて言い訳をできるわけもなく、せっせと平謝りをしましたよっと。

でも、「今日マンタレイみたで!」ってゆうと大興奮してすぐに弁当の件は忘れてくれました。まあ、マンタレイではないんですけどね…。

第十五週目。(校長とカウンターパート)

先週は校長に個別の面談をする機会を設けてもらった。愛校心ゆえに現段階で思っているを言いたい放題言わせてもらった。自分が結婚するまでは仕事に関しては言いたいことは言うと決めているのです。言いたいことを言わないのはポイズンですからね。
なるべく独りよがりにならないように、なるべく角が立たないよう細心の注意を払いつつ。物はいいようでございまして、別に自分の主張をしたからといって相手が不快になるとは限らないのです。とりあえず結論から言いますと、最初から最後まで機嫌よく話ができました。校長は進んだ考え方をしている方なので話しやすいのです。なにより受け入れ態勢が万全ですからね。
時間管理について、掲示物について、授業スタイルについて、職員の教師としての意識について、学校備品について、授業の時間割についてなどなどなど。こんな三十路にもならんぺーぺーの話を一つ一つないがしろにすることなく注意深く傾聴してくれる校長に感謝です。メモまでとりながら最後まで終始真剣に話を聞いてくれました。

そして、今ミクロネシア四州とパラオとマーシャルの三国に渡って取り組んでいるレッスンスタディーを導入し、次の六月にあるであろう広域研修で発表しなければいけない旨を伝えると、教員の授業力の向上をしたいうちの学校の意向とも合致するということで、二つ返事でゴーサインをいただけました。

研究授業って言ったほうが日本では分かりやすいか。とりあえず犠牲になる先生に指導案を作ってもらい授業をしてもらい、それをみんなで見て終わった後に協議するという日本ではよくあるやつですね。

そう、犠牲になる先生がいるのです。私が授業をしてみせてもいいんですが。2年で確実に消えてしまう私がするよりも、私が消えた後に残るシステムを作るためにも現地職員が授業をするのが望ましいんですよね。あー、こまった。だれがいいんだろ。カウンターパートはいまんとこ算数の授業してないし興味なさそうだしな…。なんて思っていると神様がみていたようで。「算数の指導方法を知りたい」と、なんの前触れもなく一人の先生が今日私の授業をのぞきにきました。なんていいタイミングでくるんだこの人は。しかも学年は4年生の先生。今、私は2年生と3年生の担当をしていますので学年的にもすごくいいんじゃないでしょうか。まだその先生には交渉をしていないんですが、もう少し具体的に準備が終わったら交渉に伺いましょうかね。

なんにせよこの2ndクオーターはいろいろと水面下で準備をする四半期にする予定です。3rdクオーターが忙しくなりそうですからね。

2011年10月9日日曜日

ブルーハーツ。(貴重な体験)

これは何でしょう。


そうです空港です。いま、ステイ先のパパスはエアポートマネージャーとして空港で働いています。つまり、空港職員のトップなんです。そんなパパスが突然空港に連れて行ってくれました。

ただ、この写真おかしくないですか?
ちょっと近すぎません?

視点を変えてみましょう。


どがががーん。もう今にも離陸しそうです。
そう、今日は空港の滑走路を我が家の車で縦横無尽に駆け回ってきました。空港に着くなり滑走路に直結している出入り口から自家用車でそのまま中に入っていきます。だだっぴろいフラットなアスファルトの上を車を走らせながら、空港が今抱えている問題点と改善案を説明してくれるパパス。日頃20キロ以上はだせないチュークのぐちゃぐちゃ道路に慣れていると、綺麗に舗装された滑走路を走るのはものすごい怖いです。こっわ!っと思ってスピード見ても40キロぐらいなんですけどね。

いやー、これは絶対に普通に生きてたら出来ない経験だなぁ。しかも、そのまま空港の建物に横付けすると裏口から中へとずんずん入っていきます。荷物を運ぶところから、セキュリティーゲートからなんやらかんやら全部全部、空港の裏側を見せてもらいました。普通やったら入られへんセキュリティーゲートを抜けた後のVIPルームまでね。ちなみにVIPルームと空港ラウンジっていうのは一緒じゃないですよ。VIPルームっていうのは空港内にある要人を招き入れるための部屋のことです。トランジットの間とかにね。まあ、そもそもチュークの空港は小さいからラウンジなんて存在せんのですけども。

最後は空港のオフィスへ。というかマネージャー室へ。
うぉぉぉぉぉ!すっごいええ机、そして涼しい!なんて涼しいんだ!今度から土日にパパスが仕事あるときは一緒についていってここで仕事しようかな。もちろん空港やからノンストップで電気あるしね。

子どもの時にオトンに消防車に乗せてもらったのを思い出しました。どこでも、働くお父さんはかっこええな。そしてふと思うのです。失業率80%と言われるチューク。よく考えたらお父さんもお母さんも働いていませんって家だらけなんですよね。子どもの目には大人はどう映っているんだろうか。

なんてうじうじ暗いことを考えて外に出たら目に飛び込んできたのは夕暮れ。
頭の中にぐるぐると流れ出したのはブルーハーツの夕暮れ。



はっきりさせなくてもいい
あやふやなまんまでいい
僕たちは何となく
幸せになるんだ

何年たってもいい
遠く離れてもいい
独りぼっちじゃないぜ
ウインクするぜ

夕暮れが僕のドアをノックする頃に
あなたをギュッと抱きたくなってる

【ブルーハーツ・夕暮れ】

チュークに来てからウクレレ片手に何度もこの曲を歌っています。中学3年の時に初めてこの曲を聴いて部屋でボロボロ泣いちゃったんですよね。あの頃は多感な年頃でした。

まあ親が育てなくても、子どもは育ちますね。大自然がありますから。
もうちょっと子どものオリジナルな力を信じてみよう。

近所付き合い。(隊員同士編)

朝6時に電気がきたときは、9時45分にはいつもびくびくしています。切れるときは高確率で9時50分に電気が切れるからです。だから10時を過ぎて電気がまだあるときはなんだか幸せ。つまりアクシデントさえなければ2時まではあるということやからね。10時から2時にかけて電気がないのが一番こまりますね。昼飯を作れないですから。

さて、今日もいつものように家族は教会へ行ったわけですが。家を出るときに「ツナを机においてるから何か作って食べなさい!」とお母さんが言いました。

ツナ缶か…。醤油かけて食うかな…。なんて思って台所に行くとどでーんとでかい袋がおいてあるではありませんか。


ツナ缶ではなく、本当にツナでした。といってもマグロではなくツナはチュークでカツオのことです。袋にいっぱいつまったカツオ。

よし、醤油もみりんもあるし、角煮にしよう!
と思ったんですがショウガがなかったんです。

しょうがないので、家から歩いて5分のところに住んでいるシニアボランティア宅を訪問するとばっちりショウガを持っていました。しかも、お目当てのショウガだけでなく「昨日〝ポークの赤ワイン煮込み〟を作ったんだよ、持って行くかい?」なんて言いながらお土産にくれました。


おしゃれすぎるぞ!おしゃれすぎる!
こんなしゃれたものをいただいたんですが、私がお土産にもっていったのはオカンが日本から送ってきてくれた〝切り干し大根〟でした。
しぶい、しぶすぎるっ!!!

さて、ショウガさんとカツオさん。ちちんぷいぷいぷいっとね。


そしたら角煮になりました。


いやー、これしかし。美味かったんですけどよく考えたらマグロフレークと同じ味ですね。現地の人がツナと言いながらカツオを食べる理由、分かる気がしました。刺身で食うとカツオとマグロはやっぱり違うなーって思うんですが、料理しちゃうと同じです。ただ、マグロのほうがもうちょっとジューシー、カツオはもうちょっと淡泊。

内陸国で魚が食えないとか、刺身なんてもってのほかっていう隊員さんがいっぱいいるなか、魚が食べ放題なこの国はある意味天国ですね。新鮮な野菜が手に入らないのは地獄ですけれど。

2011年10月8日土曜日

ちっとも暇じゃない。

最高の遊びを見つけました。仕事を終わらせることができ、家族のコミュニケーションをも深め、なおかつ絶大なる信頼を勝ち取れるという遊びをね。その名も先生ごっこ。人に説明をするのが一番の勉強になるんです。

誰かに何かを聞かれて説明しよるときにこんな経験あるでしょ?説明しとるつもりが今やっと自分が理解できた!今まで実は分かってなかったんや!っていう経験。そんな時は突然空が晴れわたったかのような気分になります。
どうやら聞いてみると弟もこんな経験がなんどかあったようで、ちょっとお前先生してみるか?なんて担いでみると意外とノリノリでとりあえず実験的にやってみることに。

最初は私が弟に英語で授業をします。そして、次は同じ内容の授業を弟が私にチューク語で、最後はもう一度私が弟にチューク語で授業をします。

同じ内容を3回することになるので、これは効果的。弟の頭も活性化するし、記憶も定着するし、何より自分の語学の勉強になるし、授業準備にまでなるというね。まあ一番喜んでいたのはママスだったので家族からの評価もうなぎ登り。まさにマイナスなしのWIN-WINってやつですね。

さらに上にかいたような実益を度外視してもこれは普通に面白い。「あれ?これどうゆうたら説明できるんやろ?」「もうちょっとええ喩えない?」なんてことをあれやこれやいいながら二人でせっせと考えること自体がすでに面白い。誰かと何かを作り上げる共同作業っていうのはおもろいもんですね。

そういえば最近ごはんに野菜がたっぷりです。ニンジンが特に身体にいいと言うとすっごくニンジンを使ってくれるようになりました。日本にいるときよりニンジンを食べています。

でもね、実はニンジン嫌いなんです。えへ
でも、ママスの笑顔にやられてもしゃもしゃと食べます。

「コーターイターーーイ、コータイタイの好きな野菜だよーーー!」
「ニンジンが一番いいよーー!」

直訳すると上のような感じです。なんか即興で歌をつくっております。

最近ちっとも暇ではありません。

アクセス解析。(私の野望)

Yahoo!経由で「フィリピン人 笑いのツボ」と検索してうちのブログに来た人のことを想像していたらいかがわしいお店に通っている中年親父の顔が浮かんできた。
あー、あの娘のご機嫌をとりたいなー、どうやったらフィリピン人を喜ばせることができるんだろう…。そうだヤフーさんに聞いてみよう!

【フィリピン人 笑いのツボ】
ぽちっとな。

…中年親父の純情物語。

アクセス解析はとても面白い。私はほとんどGoogleさんしか検索は使ってないけどYahoo!さんの方が人気なんですね。

一番多いのは私の実名検索経由できてるアクセスなんですが、二番目は「チューク語」です。チュークに派遣が決まった協力隊員でしょうか、それともチュークにはまってしまった日本のダイバーでしょうか。なんにせよチューク語に興味をもっている人がいるのはなんだか嬉しいのです。日本は凄いですよね、外国語をしゃべれなくても勉強できる環境を作り上げているんだから。ちっさい国のくせにねぇ。言葉は文化。言葉は歴史。言葉は国。言葉を失うのはその国が消えること。チューク語なんてもういらないやん、英語で別に…なんていう人もいますが、チューク人はやっぱりチューク語を大切にするべきだと私は強く思います。特に書き言葉を大事にしてほしいですね。

チューク人はチューク語をメインでしゃべっているのに意外とチューク語を読めません。特に書けません。言葉は物を考えるツールです、そして頭の中で考えられることなんて非常に限られている。だから、やっぱり書き留められないと考えなんて深められませんよね。この国の人が詰めた考えを出来ない理由は算数の培う問題解決能力みたいなんもそりゃあるでしょうが、言語の乏しさもあると思うんですよね。

読みたいなぁ、チューク人の書いたチューク語の小説とか、チューク語の詩集とかね。

あ、ちなみに「Fokkun チューク語」で検索していた人がいましたが、フォックンのスペリングはFakkunですよ。ボクもチュークに来る前まで独学でチューク語を拾いあさっていた時はFokkunだと思っていましたし、記事のタイトルにも一度Fokkunを使いましたが。

スペリングは凄く大事です。発音はスペリングが出来る単語と出来ない単語では全然違ってきます。脳内に文字が浮かべば、文字にあわせてある程度読もうとするんですね。たとえば、Peninja。これはうちの犬の名前なんですが、このスペリングを知るまでベリンジャーだと思っていました。確かにベリンジャーとしか私の耳には聞こえなかったのです。何度も申し上げているようにPはB、NはR(L?)の発音をします。でもスペリングを知ってから、あきらかにPの発音とNの発音が違って聞こえてくるんですね。やっぱり実はちゃんと「P」の音も「N」の音も入っているんです。限りなくBに聞こえる「P」であってRに聞こえる「N」なんです。いやー、言葉は面白いですな。

私には小さな野望があります。この2年が終わるまでに完全に要請外ではありますがチューク語の授業を1時間か2時間ほど持たせてもらうこと。チューク語の詩作の授業がしたいのです。
言葉は力。この国の言語教育をもっと豊かにしたいですな。

2011年10月7日金曜日

あぁ、幸せ。

今日はPTAミーティング。いつも機嫌良くしゃべってた近所の仲良しなオッサンがPTA会長やってびっくりしました。まあ、道をふつうにあるいとるおしゃべりなオバチャンが大統領の姉ちゃんやったり、うちのステイ先のパパスが政府の偉いさんに突然ある日なったりするぐらいやからまあ普通か。


東軍と西軍のような配置の保護者と職員。奥が保護者、手前が職員です。両者睨み合っているかのようですが、とっても仲良しです。途中、わざわざ副校長が私の紹介をしてくれました。どうりでミーティングが始まる前にJICAの意味は何?と何度も聞いていたわけです。まあばっちり間違って「ジャパンインターナショナル…アソシエーション?」とものすごい自信なさげにゆうてましたけどね。ミーティング前に4回も教えたのに!!!

ジャパンインターナショナルコーポレーションエージエンシーが正解です!

学校から帰ったらママスが街に買い物に行くというのでついでに郵便局でストップしてもらうと日本で孤独死寸前のオカンからの誕生日プレゼントが届いていました。中身は半分ぐらいどうしたらいいか分からんもんでしたが、ひしひしと愛情を感じ取れたのでよしとしましょう。ありがとうオカン。文句ゆうてるけどいつもわりと感謝してまっせ。

そして、夜は奇跡が起こったのです。きらーん。


これは、ハイタイドホテルの敷地内にあります、ハイタイドレストラン。別に隊員同士で来たわけではありません。


ご機嫌なママス&パパス。


そして見た目がすごく不機嫌なオトウトス。

飲み物を頼めと言われたので大好物のヌー(ココナッツ)をば。うちの家族は酒は駄目だからね!というかチューク人にとっては飲酒はすごい悪癖です。ただ、ヌーさえあれば私は全く問題なし。もうこの時点でテンションアゲアゲ。


そして、注文したのはエビフライ&ガーリックライス。


うんまー。
もうね、料理がどうこうじゃなくてね。家族と来ているというだけで美味いです。

たまたま「今日は金あるからいこっか」ってパパスが言っただけなんですけど、すっごい特別な日な気がしちゃいます。なんか子どもの時に親といったファミレスみたいなもんかな。ファミレスが嬉しいんじゃなくてなんか家族にどっかに連れて行ってもらえることに喜びを感じるんですね。

家族って何かなってここにきてよくよく考えます。そしたら日本で考えていたのと違う答えが最近でてきました。長くなりそうなのでこの土日でちょっとまとめとこかな。

わかんないけど確かに幸せなのです。
漠々と私は幸せだなぁ。