2011年9月9日金曜日

死んだと思った話。

昨日は少し飲んで帰ったんですよ。チュークでは現地人がとんでもなく酒癖が悪いため、酒を飲める場所も数えるほどしかなく、ホテルのレストランとかを利用してこそこそと飲むしかありません。

そして帰宅して、パパと少し語らった後に自室に帰って床についたんです。ネットを少ししてからやから11時ぐらいかなぁ。布団に入ってからもしばらくiPhoneで読書していたので、眠りについたのは深夜1時ぐらいかな。お酒も少しはいっていたので少し身体が熱く、まあ12時ぐらいには停電になったので、扇風機もとまってしまい実際に部屋も暑かった。でも、まあ気づいたら夢の中だったわけですよ。

何時間寝たんでしょうか、変な違和感で目が覚めたんです。

ん?なんか火照ってるぞ、なんか酒で火照ってるというよりこの下半身だけがムラムラっとする感じ。こ、これは!!あのうわさでしか聞いたことのない“夢精”ってやつじゃないのか!!!

夢うつつのまま、パンツに手をつっこむとそこはとっても元気になっているものの別に汚らわしいものをまきちらした気配がなかったのです。あら残念。


もっかい寝よう。そう思ったときに部屋全体に少し違和感を感じたんです。部屋が一定の周期でライトに照らされていたんです。ぼーっ、ぼーっとね。部屋をぐるぐる回っているように見える光。
え?停電中、ほんとに真っ暗なこの国では目を凝らそうと絶対に部屋に明かりらしいものなんて見えないはず。でも、なんかが自分の部屋を照らしている。すごい淡い光。かすかな光。

この刹那に考えられたこと。
泥棒が部屋に入ってきて、部屋を物色している?
こんな時に限って手の届く範囲にメガホンも非常用アラームもないや。
パンツの中チェックしてるの見られてたんなら恥ずかしいな…。
あれ?これって起きたら殺される?


だから、ほんとに寝たふりを必死で続けつつ、寝返りをうつ振りをしながら細めでぐるっと部屋を一周みたんです。
そしたら、光源は椅子の上っぽいんですよね。ちょうど椅子に誰かが座ってて、小さな懐中電灯に布をかぶして光を小さくして物色しているような感じなんですよ。あるいは、僕の眠りが浅くなったのに気づいて懐中電灯ごとポケットにいれちゃってポケットがぼーっぼーっと光っている感じというか。
いや、これはやばい。椅子の上にだれかいるよってね。

もう、そう思い出すと動悸がとまらなくなっちゃいました。でもこれはやばい気づかれちゃだめだ。やばいやばいやばいやばい。でも動かなさすぎじゃね。やっぱり向こうも様子みてるよね。そしたらもう少し距離置かなきゃやばいな。

だって、椅子は頭のすぐ上、つまり枕元にあったんです。

とりあえずちょっと移動しよう。ここまで相手が動かんってことは向こうも警戒してるんだろ。こっちが相手に近づくのは相手を刺激するかもやけど距離を置くのは大丈夫ちゃうかな。でも一応寝た振りしとこう。チュークはナイフ持ってるやつ多いけど飛び道具もってるやつは見たことないし。距離大事、距離距離距離距離。
と思って、寝相悪い振りしてごろんと、体の向きを変えたんです。でも、相手はなんのアクションもなし。
メガネをかけていないのもより不安をあおります。はっきり言ってほとんどなにも見えない。ぼーっと光っているんです。でも光がついたり消えたりするものの動かないことに気づいた自分は少なくとも相手もこちらが寝ているかどうか分からないから下手に動けないんだなと思い、これ以上の沈黙と緊張に耐えられず腹を括って起き上がることを決意しました。

メット カー モチェン? ワー トンゲリ ゲニオム メニスン!
(何が欲しいんや? もうなんでもあげるよ!)

と説得するようにつぶやきながら椅子の方を警戒しつつ、距離をたもって立ち上がったんです。


あれ?椅子の上にだれもおらん。と思い目を凝らすと、机の上でパソコンのスタンバイランプがぼーっぼーっと静かに光っていました。


いや、ほんとに死んだと思った。
そういえば、最近ちょっと危機意識低下してたからなぁ、気を引き締めろというメッセージですね。

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