2011年9月16日金曜日

トムとジェリー。(命の可視化)

最初に言っておく。グロ注意、引き返すなら今のうちです。

トムとジェリーを見たことがあるだろうか。もちろんアニメーションではなく、リアルな方である。ネコがネズミを捕る。そんなイメージはだれにでもあるものの、目撃したことのある人はどのぐらいいるんだろう。

カリン様がいつもと違う声で鳴いていたので台所から外を覗くと何やらずるずると引っ張っておりました。


ずるずるずるずる。そこには首を咬まれて動かなくなったネズミが横たわっていました。時折ぴくぴくと動くネズミ、おそらく殺されてまもなかったんでしょう。


口を真っ赤に染めながら、カリン様は音をたててどんどん食べていきます。ゴリゴリゴリ。骨ごと食べていくのでちょうど氷をかみ砕くような音がします。


首筋のあたりから食べ始めて徐々にしっぽの方へ。


引っ張って引きちぎって、それはそれは上手に食べていきます。集中しているカリン様、何かを発見したみたい。


口を止め、遠くを凝視するカリン様が突然、威嚇するような声をあげてするどい目つきをしたと思ったら、もう一匹ネコ(小くん)が獲物を横取りしようと狙っていました。


横取りしようとするネコ(小くん)の攻撃をバックステップでかわすと目にもとまらぬスピードでカリン様はどこかにいってしまいました。


いやぁ、すごいなー。動物が動物を食べる姿というのは感動に値しますね。ここに来てから目に見える命を目撃する機会が圧倒的に増えました。それは動物同士に限ったものでなく、人間の生活にも見てとれます。ここでは、子どもが鶏の首をつかんでてくてく道を歩いてるのなんて日常茶飯事だし、ブタなんてのはちょっとした祝い事があれば普通に家庭で殺して食べます。ブタを殺す瞬間はかなり遠く離れたところまで女の人の悲鳴のような声が木霊するんですよ。このまえのカメにしてもそう。目の前で血まみれになって殺したものを、そこで食べる。まだ、犬は食べたことないんですが、きっと同じでしょう。

日本でスーパーに並ぶ綺麗なお肉から命を想像するのは難しい。それは、意図的に見えないようにしているんだと思うんですね。でも、実際は人間もかなり血なまぐさいもんを喰ってるんです。カリン様がンギャンギャいいながらネズミを丸かじりして教えてくれました。

さて、学校行ってきます。今日からリトリート。座禅だと思って自分を振り返ってきます。

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