オカンから電話がありまして、
「お前無駄使いすんなよ!」とな。
母上様。心配ございませぬぞ。この国では無駄使いしたくてもできのうございます。精一杯の無駄使いが一個50セントのココナッツを一日に2個飲むぐらいですね。1ドルの無駄使いです。いわゆる大人買いってやつですな。ココナッツの大人買い。まあ、でも買わなくてもそこらへんの子どもに「ヌー(チューク語でココナッツ)が飲みたいなぁ、俺めっちゃヌーが好きやねん、あぁのど渇いたなぁ…」って捨てられた子犬のような目をしながら言えば木に登って採ってきてくれたりしますけどね。
ほんとに貧乏くさいやつになってきました。カバンの中にラップトップ二台とiPhoneとiPadとカメラ2台(デジイチとコンデジ)を忍ばせているのを差し置けばものすごい貧乏くさいです。特にズボンがやばいですね。もう日本から持ってきたズボンはすり切れて穴が空きまくっています。特に股の部分は大きな穴が空いておりますのでイスなんかに座ろうものなら羞恥プレイが始まりますから、ね。パンツはおろか、ね。そのパンツももう穴があいておりますので、ね。もう全部さらけ出してますから、ね。それでも別に子どもが爆笑したりすることはありません。だって、子どものズボンもたいがい破れてますからむしろその方が自然だったりするのです。
そしたらですよ、時々ステイ先の弟がズボンをもってきてくれるんです。パッと見せて「コレどう思う?」って聞いてくるから、ええやんええやんって答えると。「じゃあ、これはニーチャンのやつね」って。という訳で既に2枚もハンチュポン(チューク語で半ズボンをこう言う)をもらっています。もう、日本から持ってきたやつはすり切れまくってさすがにはけないやつばっかりなのでほぼステイ先の家族にもらったズボンで生活しています。これがまたええやつなんですよ。なんかNBAのやつとかNIKEのやつとかくれるんです。ハイクオリティなやつをね。これもシェア文化の一つなのでしょうか。
毎日がおんぶにだっこです。もうここでこの家族なしの生活は考えられないですね。
これ、逆の立場やったらこんなんできるかなぁってたまに考えるんですよね。自分が日本に家族を築いていて外人がホームステイにくる訳ですよ。それって完全に異質な存在じゃないですか。だから自分が逆の立場やとどっかでは線を引いてしまうような気がするんですよね。自分の子どもとどこぞの国から来た子どもを同じ扱いできますか?しかもどこぞの子どもはもはや27才のでかい子ども。子どもと呼べるのかも怪しいです。でも、ここで生活していてのけ者にされたと感じたことは一度もないです。むしろ実の息子とぴったし同等の扱いを受けていると思います。これは心から凄いなと思うし、感謝してもし尽くせないところですね。
では、ちょっとのど渇いたのでヌー飲んできます。今日も一日がんばりましょ。
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