2011年9月22日木曜日

褒め方。(新卒の教師隊員にオススメ!)

無責任シリーズ第二弾。

叱るより褒める方が個人的には難しいと思います。褒めるっていっても基準がいろいろありますよね、何かうまいこと行ったときに「いいねー出来たねー上手だねー!」と言ってやる、それも褒めることの一つです。もちろんこういう褒めるは必要やと思うし、むしろ日常的に口から自然に出てくるぐらいまで褒めてやりましょう。ただ、今回取り上げたいのはそういった日常的な褒め方ではなく、より狙いを定めた褒め方ですね。

ずばりですね、ネガティブなポイントを拾い上げて褒めてやることです。うまくいったときに褒めてもらえるのは当たり前なんです、そしてそれは仮に自分が褒めなかったとしても他の誰かが褒めます。そして、だいたい褒められることなんてもともと得意な分野だったりします。つまり、もともとプラスなところにプラスを足しているんです。ただ、みんながみんないつでも上手いこといく訳じゃないし、中にはうまいこと行くことなんてない子もいます。誰しも自信ないなぁってことなんていっぱいあるでしょ。そんなときにそのまさに自分が駄目だなって思ってるポイントを拾ってもらってさらに、褒めてもらえたらどうでしょう。一気に誰かの言葉かけ一つでマイナスからプラスに持って行ってもらえるんですよ。ネガティブなポイントを埋める為に自分でせっせ頑張ろうとしたらまずそれをゼロにしてその後やっとプラスが始まるんです。ただでさえタッチしたくないネガティブな部分にこれじゃあ取りかかる気にもなりません。だから、あえてネガティブな部分を直接褒めてやればいいんです。

上手くいってないときっていうのはほとんどの子が自分を俯瞰できなくなっている瞬間です。自分がなんでうまくいっていないのか、どうしたらいいのか、そもそも自分は何をしなければいけないのか。あがけばあがくほど混乱します。そんなときに自分のことを判断できると思いますか。私は思いません。だからこそ、ここに褒めるポイントなんていくらでも転がってると思いませんか。だって、その人は自分が見えていないんだから。


前回はうちの学校の例で一方的に書いてしまったけれど、こんなのはケースバイケースだと思うので、今回はちょっと体験してもらうパターンでいきましょう。
ほとんどの隊員がきっと感じているはずですよね。「私は何をしにきたんやろ?」「こんなんしてていいんやろか?」「授業も授業らしい授業になってないし…。」これがまさに自分のネガティブなポイントってやつです。

そこに、あなたの上司やらカウンターパートやらが来るんです。
「○○(あなたの名前を入れて読んでください)!君が来てくれて本当によかったよ!君は悩んでるみたいだがよくやってくれていると思うよ!悩んでいるっていうことは真剣にこの学校のことや、この国のことを考えてくれているということなんだろ。今ちょっと授業が上手くいかないことぐらい心配するなよ、数ヶ月もすれば子どもたちも君の熱意に答えてくれるよ!少なくとも私は君を評価しているし感謝している。ありがとう!これからもよろしく!」

さて、どうでしょう。もし上の言葉を明日職場にいってかけてもらえたら有頂天になると思いませんか。これが、マイナスからプラスに一気に飛ぶってやつです。そのために必要なことは相手が何にストレスを感じているかを読み取らなければいけません。何が原因でネガティブな気分になっているのか。苦手意識を感じているのか。そして、まずその部分を肯定してやるんです。これは直接的にずばりと言っちゃいましょう。つまり、「君が来てくれてよかった」「よくやってくれている」「授業もちゃんと出来るようになる」っていう三点ですね。これは上の仮説であげた感じているであろうストレスと一対一対応です。ただ、それを根拠なしに褒められても納得いきませんよね。「気慰めはやめてくれ」って気分になります。だから、自分が見て取れるレベルでの具体的な評価を下してやるんです。「君が悩んでいるのは君が必死になっていることの裏返し」っていう部分ですね。これなんかは就職とかの面接と大してかわらんもんです。抱えている問題の裏にある利点を適当に即興で文章にしてやればいいんです。ほんで、自分という一個人からの評価も付け加えるとなおいいんちゃうかな。これがないと、すべてが他人行儀になってしまって弱いですよね。「少なくとも私は君を評価している」のくだりね。この一つで少なくとも、相手に逃げ場をつくってやることが出来るわけです。この先もし相手がうまくいかんかっても、あのときああ言ってくれた人がいる。そしてあの人は認めてくれている。っていうね。これで漠然とした褒め言葉に突然具体的な人の顔が見えてきます。

まぁ、ここまで勢いで適当に思いつきで書いただけやけど一応まとめとこ。

褒めるためのポイント
日頃からよく子どものコンディションをチェックしておく(一番大事)
なんか調子が悪そうな時こそが褒めどき
褒める時は相手を救ってあげる言葉をかけてあげよう
そして、より具体的にして
自分という一個人からの評価もくだそう


まぁ、褒められて嫌な気分する人はいません。どんどん褒めましょう。
ただ、ちやほや甘やかすのと褒めるのは全くの別物ですのでご注意を。

甘やかしたら私のようなケジメのないやつが育ちます。

4 件のコメント:

  1. はげぴー@クワジェリン2011年9月23日 10:54

    ありがとうございますー!
    確かに、落ち込んでいるときに褒められると、
    救われたような
    神様が目の前に居る!
    って気持ちになりますね。
    参考にします!
    これで、ストレスによる脱毛が減ることを祈って…w

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  2. >まーしゃるはげぼーず
    俺はしもぴーの前にたってるときに神を感じるけどな。
    髪は感じひんけど。
    なんというか後光というかね。こうパーッと光るなにかがあるよね。

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  3. しっぽの人@コロンビア2011年9月23日 11:35

    子どもへの作業療法で「失敗した瞬間に、失敗して怒った出来事(例えば転んだ)を褒めて成功体験に換えて、その遊びを嫌いにならないようにする」ってのがあって、似てるなーと思いました。
    自分でもまずいと思ってることを「それでいいよ!大丈夫!」って言われると、「もうちょっとやってみようかな」って気になりますよね。
    大人も子どもも、褒められると嬉しいんは一緒ですね。

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  4. >しっぽぼーず
    おーぉ、一緒ですね!!まあ、ほめられりゃーみんなご機嫌ですからね!
    とりあえず毎日褒められてちやほやされたーーーーい!
    とかいいつつまだいまんところこの国きてからまともに怒られたことないな。
    ちょっとはおこられたーーーーい!

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