2011年9月26日月曜日

第十三週目。(浮かない気分)


明日から同期隊員が国外逃亡をするようです。そして、昨日から先輩隊員が日本に仕事という名の逃亡をしています。

ずるいっ!ずるいぞっ!

毎晩旅行サイトを見てバーチャルで海外旅行をしまくっているなんて悔しくて誰にもいえません。

さて、第十三週目。
まずは、授業ですが単元が全く進みません。とりあえず教科書がないって致命的だなぁ。日本にいる時はあんまり好きじゃなかったからがっちりと教科書に沿った授業をしていなかったんですが、それでも要所要所は使ってましたもんね。しゃあないからプリントをせっせとこしらえるものの、プリンターもコピー機も故障中。哀しいことに私のプリントさんは画面の中で眠っています。プリンターにしてもコピー機にしても動かんかったらとりあえず叩いたりするからね、そらすぐに壊れますよ。ただでさえ湿度と温度でダメージくらってるというのにもうちょっとメンテナンスというのを考えないといけないですね。とりあえず板書でノートに写させてやろうとするんですが、授業時間が30分もないでしょ。板書を写し終わったらベルが鳴りますからね。ほんで、それがちゃんと形に残ってくれたらまだ少しは報われるのですが、残念ながら翌日にノートに書いたものが残っている確率は50%程です。ノートは一冊で全教科共通なので、他の教科で例えば宿題みたいなのを出してその裏に私の授業の記録があればそれごと消え去るのです。この国では宿題確認の為にノートを破って名前を書いて提出させますからね。そんなしっかりした理由がない場合も、裏に落書きして気にいらんかったらそのままそのページを破りすててしまいます。そして、仮にそんな生存競争に勝ち抜いてノートが残っていたとしても写し間違っていたり、写しているものの本人にも解読不能なレベルの文字の崩れっぷりだったりね。
だから、せめて学習の記録を残そうと教室掲示を作っていこうとおもったんですが、模造紙みたいなサイズの紙が学校にないんですよね。学校にはそんなに金銭的に余裕がなさそうなので予算もおりそうにないし。かといって個人で払うにはこの国はものすごい紙高いし。
なまじ物があるからあかんのかもしれんですね。なーんもなかったらもっと他の方法を探そうとするのかもしれないですけど、なんだかんだで何でもある。ある程度のもんは揃うんですよね。オモチャがあったら子どもが遊びを考えなくなるようなもんですかね。しゃあないから道具に甘えずちょっと身体を張りましょうか。
肝心の授業の方は進んでいるかどうかを別にすると初期の頃に比べたら上手いこと回せるようになってきました。ただ、いわゆるトラブルメーカーたちをコントロールできるようになってきたと同時に、率先して遊んだりする訳ではないものの勉強に意識が向いていない子どもが何人かいるのが分かってきてそれがやたらと気になるようになってきましたが、そんなことに気づけるようになったのも余裕が出てきた証拠でしょう。そこらへんは今後の課題ということにします。

ホームステイについては相変わらず順調。驚くほどにストレスフリーです。第一次食糧危機も乗り切り、パパスは10月1日から仕事をすることが決まりました。「仕事を始めたら週末にびゅーっとグアムまでいって、肉をいっぱい買ってきたるからな。あそこにはこの国で買われへんような肉がいっぱいあるから」と幸せそうなパパス。肉のためにグアムに行くもうほとんどルフィ的な発想ですね。


気分的には最近ずっと落ちているんですが、この国では落ちきることもできません。学校の状況とか国の状況とか、もし日本でこの状況に置かれたら1週間ほどで鬱になりそうですけどここではそこまで落ちることもないです。ものを考え切れないので結局中途半端に落ちます。ほんで這い上がってくることもないです。いっそずぼぼぼぼーんと落ちきってくれたらそっから上がってくるんだけどなぁ。ひたすらにずーんと中途半端に浮かない気分。むむっ、これか!これが「浮かない気分」か。ふといま浮かない気分という言葉を使ってこれほどぴったりする表現はないと気づきました。今、私は浮かない気分です。

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